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日本人起業家によるO-1(アーティスト) VISAのススメ

これまでMLBとのやりとりなどアメリカでのビジネスについて書いていましたが念願だったVISAをようやく取得することが出来ました。

VISAの種類はO-1でいわゆるアーティストビザと呼ばれるものです。そもそもアーティスト要素が一切ない僕がなぜアーティストビザを取ったのか、また、起業家にとってこのアーティストビザが非常に魅力的なものでもある(と思っている)のでこれからアメリカでの挑戦を考えている方への参考になればと思い、この記事を書かせて頂きます。少しでも皆様の力になれれば幸いです。

また、本題に入る前に今回の申請にあたって多くの方に推薦状のご協力を頂きました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

それでは本題に入ります!!!


どんなVISAがあるのか

まずVISAと言っても様々な種類があり、申請の条件やハードルなども大きく異なります。一般的に僕の周りでアメリカに挑戦(しようと)する起業家ですと「E-2」「O-1」「L-1」の3種類が多いのではないかと思います。

これらのVISAの特徴やメリット&デメリットなどを見ていきます。

※正確な情報はご自身でお調べください。あくまでも参考とお考えください。

E-2

費用:
申請とリーガル含めておおよそ200万円前後
アメリカで法人登記をしていなければプラス100万円前後
一般的にはアメリカでのオフィスや給与など全ての支払いといった事業投資で30万ドル(≒5,000万円)以上の実績必要
※金額はケースバイケース
審査:
アメリカでの実績作りに半年から1年ほど掛かるはず
そのうえで申請なのでおそらく最低でも全体で1年弱
有効期間:
5年
メリット:
5年の有効期間は他のVISAと比べてかなり長め
・移民局を通さない(移民局は厳しいと言われがち)
・法人に資金余力があれば比較的取りやすい
デメリット:
・必要となるアメリカでの事業投資が高額(聞く人によって金額が変わる)
・US国籍を持った人を雇う必要があり

O-1

費用:
申請とリーガル含めておおよそ200万円前後
アメリカで法人登記をしていなければプラス100万円前後
審査:
書類の準備に3-6ヶ月
審査は1-2ヶ月掛かると言われている
※下記は実体験ベース
書類の準備に3ヶ月前後
申請してから承認までは1ヶ月
有効期間:
3年
メリット:
費用が比較的安く抑えれる
・追加料金を払うと審査期間が2週間以内になる
・個人でも条件を満たしていれば申請できる ※詳細は後述
デメリット:
・個人での実績などが一定必要
・移民局を通す必要がある(移民局は厳しいと言われがち)

L-1

費用:
申請とリーガル含めておおよそ200万円前後
アメリカで法人登記をしていなければプラス100万円前後
審査:
不明
有効期間:
1年
メリット:
費用が比較的安く抑えれる
・追加料金を払うと審査期間が2週間以内になる
デメリット:
・期間が1年なのですぐに次のVISAの準備をする必要がある
・移民局を通す必要がある(移民局は厳しいと言われがち)

となっています。

僕の周りでもE-2の話を聞くことが多く、E-2の申請を考えていたのですが30万ドル掛かって、さらには承認までの時間が長いことを考えるとあまりメリットを感じませんでした。

そこで自分で色々と調べた結果「あれ?O-1でもチャンスあるんじゃない?」と思い、移民弁護士の方に聞いてみると「問題なく申請できる」と言われたのでO-1を選択することに。ちなみにこれ豆知識ですが日本の弁護士でO-1の経験が少ないところだと資格があるのに無理と言われるケースが一定数あるらしく、個人的には米国の実績のある移民弁護士をオススメします。僕も米国の移民弁護士にお願いしました。

O-1の詳しい要件

冒頭にも書いたようにO-1はアーティストVISAとも言われるぐらいなので一見すると起業家とは無縁のように思えます。が、近年O-1を使ってVISAを取得する起業家が増えており、特に日本以外の起業家では一般的になっていると言われています。

それはなぜかというと8つある要件のうち3つ以上を満たすと申請する資格があり、その要件が起業家にとって非常に優しいものになっているからです。実際にその8つの要件を見てみると…

①本人がその専門分野における業績を認められており、国内外で評価されている賞の受賞者であることを証する資料

②傑出した業績をあげた者しか入会を認められない団体であるとして、本国内外におけるその分野の専門家から認められているような学会その他の他団体に、本人が会員として所属していることを証する資料

③本人がその分野であげた業績や成績についての記事が専門職、著名な業界紙その他の著名なマスコミ関係の出版物に掲載されたことがある場合は、その連載紙のコピー

④本人がその専門分野における他の者の業績や作品を審査する審査員となったことがある場合においては、その事実を証する資料

⑤本人が科学、学問、ビジネスの分野において本人の独創的な業績により多大な貢献をしている場合は、その事実を証する資料

⑥本人の専門分野を取り扱っている専門紙や業界紙、その他の著名なマスコミ紙上に本人が学術論文を発表している場合はその掲載著書のコピー

⑦著名な団体・組織における重要な役職を務めたという雇用証明

⑧本人が同じ専門分野にいる他の者と比較して多額の給与その他の報酬の支給を受けているという事実がある場合は、その事実を証する資料

https://www.swlgpc.com/jp/ourservices/nonimmigrantvisas/o1/

例えば③などは調達のニュースなどでもOKですし、①や⑤は特許などを取得している場合に該当するケースがあります。
実際に僕もこの8つの要件のうち3つ以上を満たしており、取得することが出来ました。

ちなみに見ればわかるように要件が少し曖昧な部分もあるので、自分自身で判断しづらく、実績がある移民弁護士がオススメなのはまさにここのノウハウを持っているからです。

一定の調達をしている、カンファレンスなどので登壇や受賞実績のある起業家の方であれば問題なく要件を満たすと思います。

豆知識ですが新聞などの掲載は発行部数がモノを言う世界なので日経新聞は世界的に見てもかなり強いです笑

O-1の最大のメリット

ここまで読んで「あれ?自分もO-1行けるのでは?」と思った方にさらに最後の一押しをしたいと思います笑
実はまだO-1の最大のメリットを言っていませんでした。
僕が色々と調べた中でO-1の最大のメリットはなんと言っても「通過率の高さ」に尽きます。ここまで色々と書いてきましたが最後は承認されるかがどうかが1番の鍵であり、いくら要件を満たしていても審査が厳しければ意味がありません。そんな中でO-1はかなり高い通過率となっており…

2023年の通過率は95%となっています…。他のVISAに比べても圧倒的に通過率が高く、僕はこの確実性を重視してO-1を選択したと言っても過言ではありません。

系統は違いますがH-1は通過率が10%前後で既に宝くじみたいなことを一部では言われているのを見ればこの高さが異常なのがわかると思います。

僕がO-1をめちゃくちゃオススメする理由はまさにここにあります。上の要件を満たすことができればかなりの確率でVISAを取ることができるのです。

実際のプロセス

ここまで読んで頂ければもう既にO-1を取るしかないという気持ちになっているかと思いますので最後に僕の実際のプロセスを記載しておきます。

2024年7月中旬:移民弁護士と面談
2024年7月下旬:O-1を申請することに決定
===書類の準備期間===
2024年10月中旬:書類提出
2024年10月下旬:書類審査通過
2024年11月中旬:面接通過

こんな感じで非常にスピーディーに進みました。同じタイミングでアメリカ法人の登記を行っており、そちらの待ちが発生したのでもしそれがなければもっと早く進んでいたかと思います。ちなみに追加で書類を求められて更に時間が掛かるケースもあるのでご留意ください。

最後に…

冒頭にも書いたように今回の申請にあたっては多くの方に推薦状を書いて頂いており、本当に感謝の気持ちしかありません。そういった皆さんのご厚意を僕も繋ぐべく、VISAの申請に悩んでいるという方がいればご連絡ください!全員にお時間取れることはないですが少しでもお力になれることがあればお話頂きます。もちろん移民弁護士を紹介することも可能です!※僕の知り合い経由でご連絡頂けると無視するとかないと思います。

少しでも日本からアメリカに挑戦する人が増えればと心から願っております。

Spcial Thanks

ちなみに僕が調べた中でこのYoutubeが1番参考になりました。英語分かる人はこちら聞いた方が有益かもしれませんw
ずっと聞いているリピートライムにホストのTurner Novakさんが登場したおかげです!

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