死んだ男の残したものは(谷川俊太郎作詞/武満徹作曲)

私も戦後生まれですが、広島で生まれ育ったので、幼少の頃から戦争や原爆の悲惨さと平和の大切さを学んで育ちました。子供の頃は、実際に戦争や原爆を経験された方から直接お話を聞く機会もありましたし、兵隊として戦地に行き、闘った人や戦後、シベリアで抑留された方からも近くにおられたので、戦争の現実と悲惨さをいろいろな方々から聞いて育ちました。

戦争をしたがる人もいるようですが、ひとたび戦争が始まれば、多くの人の命や財産、それまで築いてきた物が失われ、多くの人々がつらく悲しい思いをするだけです。

「死んだ男の残したものは」は、そういう戦争の悲惨さを訴えた反戦の歌ですが、歌詞が重すぎて、初めて人前で歌ったときは、途中で涙が止まらず、歌えなくなってしまいました。

この動画は、2回目に、ピアニストの辻本圭さんに伴奏していただいて歌ったものですが、実はこの時も、歌いながら途中で涙が出てしまいました。

今、ウクライナでロシアのプーチン大統領がが仕掛けた戦争が行われています。ウクライナの人たちはもちろん、兵士として戦争に行かされたロシアの兵士にも多くの死傷者が出ています。彼らにも家族や友人いて、この歌の歌詞と同じことが起こっているはずです。

戦争をしても何もいいことはありません。
戦争が残すとすれば、人々の悲しみと憎しみだけでしょう。

ロシアのプーチン大統領、あなたも人間ならすぐに戦争をやめてください!

死んだ男の残したものは
谷川俊太郎作詞/武満徹作曲

歌:藤井 恒/ピアノ:辻本 圭
2017年9月30日
兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール


Shinda otoko no nokoshita mono wa
[All That The Man Left Behind When He Died]
Lyrics: Shuntarō Tanikawa
Music: Tōru Takemitsu

Tnor: Hisashi FUJII
Piano: Kei Tsujimoto

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