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ふと25年前を思い出したのでPC事情を書いてみた
2000年前後、私が初めて手にしたパソコンは 「FMV-DESKPOWER C407T」 だった。当時は家庭用PCとしては十分な性能だったが、今思えばスペックはとても控えめ。CPUは Celeron 400MHz、メモリは 64MB 程度、HDDも 6.4GB しかなかった。それでも、この一台が私のITライフの原点だった。
ダイヤルアップ接続と無料ネット体験の工夫
当時のネット接続は ダイヤルアップ回線。電話料金を気にしながら、ピーガーギュイーン…という独特の接続音を聞くのが日常だった。そんな中、高校生だった私は お金がない ので、PC購入時についてきた infowebの5時間無料インターネット体験版 を活用していた。5時間ごとに使い切るたびに PCを再インストールして無料枠を復活 させる、という涙ぐましい努力を繰り返していた。そのおかげで、今でも Windows 98のシリアルナンバーを暗記している。
その後、私は インターQのQ2サービス を利用するようになったが、これが問題を引き起こした。母親に 「アダルトサイトを見ているんじゃないの!?」 と誤解され、大説教を食らうことに…。実際はただネットをしていただけなのだが、なんと 自宅の固定電話の請求額が5万円を超えてしまった というのが原因だった。
その後、私は ライブドアの無料インターネット を使い始め、最終的には ケーブルテレビのインターネット回線 を契約。これでようやく安定したネット環境を手に入れることができた。
マイクロソフトのコミックチャットにハマる
そんな中、友人とハマっていたのが 「マイクロソフトのコミックチャット」。今でいうLINEやDiscordのようなものだが、吹き出し付きの漫画形式でチャットできる のが特徴だった。テキストを打つと、アバターが表情を変えながら喋るように表示されるため、まるで漫画の登場人物になったような感覚に。
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デフォルトのキャラクターを使って遊ぶことが多かったが、カスタマイズするにはスキルが必要で、当時の私には少しハードルが高かった。背景も漫画風で、友人とストーリー仕立てのチャットを繰り広げるのが楽しくて仕方なかった。
今と比べると…?
当時のPCは、今のように万能なものではなく 「限られた環境で最大限楽しむ」 という時代だった。ネット環境も不安定で、コミュニケーションツールも発展途中。それでも、コミックチャットやYahoo!チャット、ICQなどを駆使しながら、試行錯誤しつつインターネットの世界に触れていた。
あの頃の経験があったからこそ、今でもITやネットに対する興味を持ち続けているのかもしれない。
懐かしさと今に思うこと
最近、当時の「レトロPC」を再現する動きもあり、古いOSやソフトウェアをエミュレーターで楽しむ人も増えている。もし今、コミックチャットが復活したら、どんな風に楽しめるだろう? 最新のチャットツールに慣れた今でも、あの独特の演出や雰囲気はきっと面白いはず。
技術は進化し、PCはスマホやタブレットに取って代わる時代になった。それでも、初めてのパソコン、初めてのインターネット体験は、今も心に残る大切な思い出 だ。
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