DRAMはトップ3社の寡占状態!?

DRAMとは何か

DRAM(ディーラム)は、Dynamic Random Access Memoryの略で、コンピュータやスマートフォンなどの電子機器で使われるメモリの一種です。DRAMは、データを一時的に保存するための部品で、電源が切れるとデータが消えてしまう「揮発性メモリ」と呼ばれます。DRAMは、電気信号を小さなコンデンサーに蓄えることでデータを保存しますが、電荷が漏れやすいため、定期的にデータを書き直す「リフレッシュ」が必要です[。


半導体分類

DRAM製造のトップ3社

DRAM市場は、主に3つの大手企業によって支配されています。これらの企業は、Samsung(サムスン)、SK Hynix(SKハイニックス)、Micron Technology(マイクロン・テクノロジー)です。この3社で市場の約94%を占めています。

1. Samsung(サムスン)

  • 市場シェア: 約43.6%

  • 特徴: サムスンは、DRAM市場で最大のシェアを持つ企業です。最新の技術を積極的に導入しており、例えばEUVリソグラフィ技術を使った14nmのDDR5 DRAMを量産しています。また、低消費電力のLPDDR5X DRAMや自動車用のDDR4など、多様な製品を提供しています[1][2]。

2. SK Hynix(SKハイニックス)

  • 市場シェア: 約27.7%

  • 特徴: SKハイニックスは、サムスンに次ぐシェアを持つ韓国の企業です。DRAMの売上の大部分はサーバー用やモバイル用に使われています。最近では、EUV技術を使った1αnmクラスのプロセスでLPDDR4 DRAMの量産を開始しました。

3. Micron Technology(マイクロン・テクノロジー)

  • 市場シェア: 約22.8%

  • 特徴: マイクロンはアメリカの企業で、DRAM市場で3位のシェアを持っています。1αnmのプロセスノードでDDR5 DRAMを製造しており、AIや機械学習などの高速用途に対応した製品も提供しています。

これらの企業は、技術革新と市場の需要に応じて製品を進化させ続けており、DRAM市場の中心的な存在となっています。


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