【会いたい人を、撮りに行く。_#016】Lou_アメリカ留学時代の友人
今年の春、アメリカ留学時代の友人、Louからメールがあった。
「今年の7月に、息子と日本に行くことにした。」
とのこと。
そしてさらに、
「イセに連れて行ってくれ!」
と書いてあるではないか!
1991~92年、俺は大学を休学し、約1年間アメリカに留学させてもらった。
夏休みを除く1年間、コロラド州立大学ボウルダー校というところに在学し、最初の半分は「ESL(English as a Second Longuage)」のコースを取り、残りの半分は学部の学生として在籍した。
その期間、ずっとOn Campusの寮で生活していたんだけど、幸い、留学の最初の週から、いろんな国からの留学生や、同じ寮に入っているアメリカ人学生たちと仲良くなり、ワイワイと楽しみながら過ごす留学生活を堪能した。
その時の友人の一人が、カリフォルニア出身のLouであった。俺の4歳くらい下なんだけど、どういうワケか俺の子分的存在となっていた。実際俺のことを「Hisashi-sensei」と呼んでいたくらいである。
【注1】以下、「留学してた時のトモダチが、息子を連れて日本に遊びに来たよ!」という超個人的な話を、備忘録的につらつらと書いたものです(このシリーズの話は全て徹頭徹尾超個人的な話なんですが!)。けっこう長くなりましたが、留学や異文化等に関心ある方には面白いかもなので、よろしかったらお読みくださいませ!
【注2】根性が足らず、和文・英文ハイブリッド化は諦めました。お許しください!
I could not write english version this time… Please use Google Translator or something like that and enjoy my essay!
寮の部屋の中には大きな日本地図を貼っていて、自分の故郷である「伊勢」のところに日本の国旗を立てていた。
部屋に来る友人はみんな、
「ここがトーキョーか?」
と聞いてきたけど、
「違う、イセだ。イセが日本の中心なのだ。もっと言うと世界の中心であり、なんなら世界の始まりの地なのだよ!」
といつも言い聞かせていた。
…その話を、素直なLouはしっかりと覚えていて、30年以上経った今、息子と一緒に日本に旅行に行く際に、一番の目的地に設定してきたのである!
■東京での再会
7月上旬、Louと息子のOwenが日本に着いた。OwenはLouの次男で16歳。俺は初対面である。
さっそくその週末の夜、とりあえず三人で会うことにした。
晩御飯のお店は、最も日本の職人らしい緊張感のある老舗・目黒の「とんき」に。
LouとOwenは、店の雰囲気もトンカツも、楽しんでくれたようで良かった!
■伊勢へ!
東京で会った後、LouとOwenは、富士登山から京都へと展開していたようである。
その後、俺が一週間の休みを取り、伊勢へ。
伊勢市駅にて、LouとOwenと落ち合う。
■外宮さん
伊勢うどんを頂いた後、さっそく外宮さんへ。
LouとOwenの今回の最大の目的地である、伊勢神宮のひとつに参拝。
参拝の前には伊勢神宮の博物館のひとつである「式年遷宮記念せんぐう館」を見て、伊勢神宮の歴史と、神殿の建築様式や様々な祭り事、衣装、各種道具類のことなど、そして何よりも式年遷宮(20年に一度、神殿を移設することね!)について、LouもOwenもとても興味深そうに学んでいた。
■姪っ子たちとゴハン
夜は、幼稚園時代からの同級生・ムッカンのお店で、姉・兄とその子供たちとゴハン。子供たちは一生懸命LouとOwenと英語で会話をし、Owenは彼女たちからひらがなの読み方を教わったりしており、楽しい夕餉の会となりました。
■阿曽浦(Asoura)へ!
伊勢の2日目は、アニキの車を借りて、三人で阿曽浦へ!
アニキの友人のエイジくんが、真珠の養殖&ジュエリー制作をやっていて、その工房&ギャラリーと、素敵なゲストハウスがあることを知ったので、今回LouとOwenと共に一泊させて頂くことをお願いしたのだ!
阿曽浦の海は穏やかな湾で、そこに面したエイジくんの仕事場の脇に、イカしたゲストハウスが建っていて、そこで一泊させて頂くのであった。
荷物を降ろしてさっそく釣りを始める。
最初はフグばかりだったけど、Louと俺がルアーでハタを釣り上げた。
夜は、ゲストハウスの前でBBQ。
エイジくんの奥さんが差し入れしてくれた食材をBBQにしたりキンパとかを頂いたり、至福の夕飯を堪能する。
メチャ暑い時期だったけど、ゲストハウスは海からの風が裏山に抜けてとても快適であった。
翌朝は、エイジくんの仕事場とギャラリーを訪問。
エイジくんは真珠を使ったジュエリーデザインをして、世界中で作品を発表するなど、多様な活動をしているパール・アーティストなのである!
お昼には、またエイジくんの奥さんが、今度は天ぷらと素麵を差し入れてくれて、サイコーのリゾート地・阿曽浦にて、またもやとても美味しい食事を堪能させてもらいました!
ちなみに、伊勢に戻ったあと、俺のアニキからLouの奥さんへのプレゼントに追加アイテムが贈られ、アニキとエイジくんのコラボ・プレゼントと強化されLouもいたく喜んでいました🦪♪
■伊勢に戻って
阿曽浦を満喫し伊勢に戻った夜は、俺の友達のレストランに行って、美味しい松坂牛を堪能。
ちなみに、このお店は松坂牛のお店なんですが…、
「Kobe Bryantの名前は、日本で神戸牛の美味しさに猛烈に感動した父親が、その後産まれた息子にKobeの名前をそのまま取って付けたものである。」
という話を話したら、LouとOwenは爆笑して
「Nice joke!」
とか言って大ウケしていた。
しかしその後、Owenがスマホで調べて事実と知り、仰天しておりました♪
■On Line 同窓会♪
夕飯の後はホテルの部屋で、コロラド時代にいつもつるんでいた数人で、On Line 同窓会!
マドリッドからAranchaとその息子、ローマからIggy、ヴェニスからはFedericoがログインしてくる。AranchaとIggyはFacebookで繋がっているんでちょいちょいやりとりしているけど、Federicoと繋がるのは30年以上ぶりでメチャ懐かしかった。ちなみに見た目は、マフィア映画に出てくる大物黒幕のような風情でめちゃ貫禄が出てた♪
1時間くらい話し込む。
技術が進歩して、こういうことを手軽にできるのは嬉しいなと思っていたら、
「やっぱりリアルでも会いたいから、来年の夏にローマのIggyの別荘に集まって皆で飲もうぜ!」
という話で盛り上がる。
実現したら楽しそうである♪
次の日は、家の都合で俺は留守番し、LouとOwenは二人で内宮さんから二見の夫婦岩を回ることになった。
二見駅でレンタサイクルを借り、夫婦岩のある興玉(おきたま)神社に参拝の後、スマホで探した近くのオススメラーメン屋に自転車で向かったが、漕いでも漕いでもたどり着かず、
「ニンジャのいる、ゴーストタウンのようなアミューズメントパークにようやくたどり着いたんだけど、ラーメン屋は無かった…」
とのこと。
ガイドできなくて悪かったけど、なかなか外国人観光客の行かないようなスポットを経験できて、まあ良かったんじゃないかなと思う♪
(いま調べたら、興玉神社から伊勢忍者キングダムまでは、道のりで2.4kmとのこと。猛暑の中お疲れであった♪)
夜は姪っ子のリポとオススメのラーメン屋に行く予定が、リポが急遽「濃厚接触者」になってしまったとのことで、残念ながら男3人で行くことに。
LouとOwenは、リポおススメの味噌蔵が営む味噌ラーメンを堪能しておりました♪
■人生初相撲!
伊勢を堪能した後は、名古屋へ。
このあと、俺は東京に戻り、LouとOwenは次の滞在地・大阪へ展開するのだが、たまたまこの日が名古屋場所の千秋楽だったので、升席を取って相撲観戦をすることにしていたのだ。
ちなみに、LouもOwenも、俺も人生初生相撲でした。
本割でも優勝が決まらず、優勝決定戦にもつれ込む盛り上がりを経て、豊昇龍の初優勝を堪能した。子供の頃にテレビでよく観てた表彰式も、見ごたえのある素晴らしいものであった。
名古屋駅で、いったんLouとOwenとバイバイする。
■会社の同僚とゴハン
その後、LouとOwenは、2週間くらいかけて大阪~広島~熊野古道~小田原と展開し、東京に戻ってきた。
金曜日の夜、会社の同僚のワカモノ3人を誘って、LouとOwenと一緒にゴハンに行く。
俺とLouは、コロラド時代の思い出話とか、クリスマスシーズンにLouの実家に3週間滞在させてもらった時の話とか、当時の友達の話とか、どんだけでも話すことがあるけど、そればっかりだとOwenはつまんないだろうから、なるべく世代の近いワカモノたちも一緒にいて、いろいろ交流した方が楽しいだろうし、日本でのいい思い出になるかなと思って。
同僚たちは、最初俺に誘われたときは、何の会なのかよく分かっていないようだったが、付き合いのいいモエミとカノリとレンは素直に付いてきてくれた。2日前に急に誘われたカノリは、その日から英会話の勉強を始めたというから前向きである♪
晩御飯のお店に選んだのは、表参道のシブい蕎麦屋『しまだ』。
ツアーガイドで紹介されているような『That's Japanese Food』な料理もいいけど、たまにはあんまり紹介されていないような庶民的な料理もいいかなと思って。というか、俺が好きで食べたかったというのもあるけど。
ここは蕎麦屋な筈なんだけど、とても独特なスープのカレーうどんがめちゃ美味いのだ!
みんなでワイワイ話をしながらカレーうどんを食べてみると、LouもOwenも同僚たちも、しまだの独特なカレーうどんをけっこう気に入ってくれたようで良かった。
カレーうどんを堪能した後は、近くのイカしたBARへ。
16歳のOwenはコーラを飲んでいましたが、ここでも俺の同僚3人とワイワイいろんな話をして、OwenもLouも、そして同僚たちも楽しんでくれていたようで、たいへん良かったです♪
■浅草
日曜日には、俺の同級生の娘二人、ミレイとコユキ(姉妹ではない)に付き合ってもらって、浅草観光へ。
浅草仲見世と浅草寺は、伝統的な観光地だし、俺も結構好きな場所なので。
ミレイとコユキは両方大学生で、初対面の外国人であるLouとOwenにもたじろぐことなく一生懸命英語で話しかけ、一緒に仲見世で土産物屋を覗いたり、浅草寺にお参りしたり、おみくじを引いたり、ワイワイと楽しんでいていいカンジである。Owenも看板やおみくじにひらがなを見つける度に一生懸命読み上げようとして微笑ましい♪
参道では、通りすがりの相撲取りと写真も撮れて、みんなのいい思い出となった。
ランチは、すき焼き。こんどはまた典型的な日本料理である。
Owenは、年配の仲居さんが終始鍋のケアをしてくれていたことに感動していたようであった。娘たち(+うちひとりの母)は肉を美味しそうにパクパク食べていました♪
その後上野公園に展開したんだけど、とつぜん夕立が降り始めたので、ミレイとコユキのアイデアで、急遽秋葉原に展開することにした。
秋葉原駅に着いて、二人が目指したのは、なんとメイドカフェであった!
予想していない展開であったが、そういえばアキバを中心とした「アニメ・カルチャー」や「カワイイ・カルチャー」は、今の日本を代表する文化のひとつだから、LouとOwenの日本探訪の一環としては、なかなか面白い断片のひとつになったんじゃないだろうか。
「アキバでメイドカフェ」とは、俺のガイドではとてもじゃないけど思いつかなかったことであり、ミレイとコユキに付き合ってもらって、ガイドをお願いして良かったなと思った。
同世代の元気な日本人女子たちと観光したりゴハンを食べたりするのは、Owenにとっても楽しかったことかと思うが、メイドカフェに行けたことを誰よりも喜んでいたのは間違いなくLouだったことを申し添えておきたい。
■バイバイ
「浅草~アキバ」ツアーを堪能した俺たちは、ミレイとコユキとミレイのママとバイバイし、新宿に移動して、そして新宿で俺はLouとOwenとバイバイした。
30年ちょい前にコロラドで一緒に学生時代を過ごしていたLouが、高校生の息子と一緒に旅行に行く先に日本を選び、更には「イセに連れて行ってくれ」と言ってきたことはとても嬉しいことだった。
更には、その彼らの1カ月にも亘る日本探訪の中、伊勢と東京で一緒に過ごす時間を持って、俺の家族や姪っ子たちや、同僚や友達の娘たちと共に楽しい時間を共有できたことは、とても感慨深い体験となった。
Owenの記憶の中に、俺や家族や姪っ子たちや、阿曽浦でお世話になったエイジくん・奥さん・お子様たち、俺の同僚や友達の娘たちとの交流が、楽しい思い出と共に残ってくれたら何よりも嬉しいことである。そして、LouとOwenと俺に付き合ってくれたみんなの記憶にも、今回の交流が何かしら楽しい思い出と残ってくれたら望外の喜びである。
LouとOwenと何日か過ごすと、アメリカ留学時代のいろいろなことや、コロラドの友達や、Louの家族・友達と過ごした時間のことをいっぱい思い出しました。今回、いろいろ付き合ってくれた俺の家族や姪っ子たち、阿曽浦のエイジくんたち、同僚、友達の娘たちが、いつかカリフォルニアに行って、Louと奥さん、Owenとお兄さんたちに会いに行って、また新たな思い出ができたら楽しいだろうなあと思います。
今回は、俺が会いに行ったんじゃなくて、LouがOwenを連れて会いに来てくれて、そして母ちゃんとのミラクル・ショットを撮ることができて、大満足です。
LouとOwen、そして付き合ってくれたすべての皆さま、ありがとうございました♪
【おまけ】A blog about our adventure
https://lmnob.notion.site/Blog-27138dcc4bfb4881aecbd17cb89b10e9
Louの日本探訪日記。「Day 13~17」が伊勢、「Day 29、31」が東京。
Louが日本での観光・交流をどう感じたか、良かったら読んでみてください♪