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【おすすめ歴史本】戦国武将の精神分析

[おすすめ度] ★★★☆☆ 

[読みやすさ] ★★★★☆

[知識習得] ★★★★★

[ひとこと]

マニアックなのは承知の上で私には大好物の一冊。

昔の歴史本のように物語に物語を重ねた武将与太話ではありません。

私が好きな歴史学者である本郷氏が15人ほどの武将の生涯や特徴を述べ、脳科学者の中野氏が各武将の「なぜ」を分析する構成。

過大評価や白か黒で決め打ちされやすい戦国武将を一人の人間として科学的に紐解くことで、歴史観に新しいインプットが得られると共に実益ある知識も身に着くかと。

伊達政宗はやるやる詐欺の天性のパフォーマーであったり、サイコパスの信長にソシオパスの松永久秀。異常な性欲なり家族殺しという側面から歴史を深堀していく対話はマニアには堪らないはずです。

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注意点は、そのマニア向けということ。

つまり定説なり歴史の全体感がないと「何が面白いのか」が分かりにくいと思います。

オキシトシンなり条件付きの愛情なりと犯罪や事件分析に近い点もあり、これが「最初の歴史本」だと歪み過ぎてしまうのでお勧めはしません。笑

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慶應卒TOEIC満点小説家の資格学習法
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