Jaejoongはなぜ事務所独立とソロ歌手転向に成功したのか?
最近、吉本や旧ジャニーズ事務所に見るように、タレントやアイドルが所属事務所から独立する事案が増えています。また、アイドルグループからソロ歌手への転向をする人も少なくありません。
ジェジュンは、昨年、所属事務所を独立と同時にiNKODE社を設立。今年、日本活動の業務提携先をケイダッシュから、DLE社に変更。
両社が出資をして、iNKODE日本支社を立ち上げました(厳密には、もう1つ、間に会社が存在します)
昨年の独立以降、韓国では、K-POPアイドルからアーティストに転向したビジネスモデルの成功例として大きく扱われることによって、今年、韓国メディア界への全面復帰が叶っている状況です。
これには、過去に遺恨のあったSM社のイ・スマン氏の失脚などのタイミングが追い風になっているのは否めません。
日本でもアイドルからアーティストへの転換を図ろうとする人や、大手事務所からの独立など、自分のビジネスモデルをチェンジする人が増えてきています。
これらのことは、なぜ、起きてきているのか、という業界的な問題点と、ジェジュンが提携したDLE社とは、実はどういう会社であり、事業展開など実質の力に関しての業界の評価など、知り得た情報をもとに記事にしました。
また、多くのアイドルが誕生する中で、実際に彼のように独立をし、成功するには、何が必要なのか、なぜ、彼だけがこのように成功できているのか、という点について、彼が「ジェジュン」というコンテンツをどのように生かしてビジネスを行っているのか、という点についても、分析したいと思います。
記事内容には、 DLE社の事業内容などを含みますので、その情報に見合った価格にさせて頂きました。
韓国の価値観の転換
この数年、韓国だけでなく、日本に於いても、多くのアイドルグループが誕生しています。
韓国では、K-POPというコンテンツを韓国内やアジア圏に限らず、全世界的にグローバル化する動きが急ピッチで進んでいます。
私の記事を読んだ人はよくご存知だと思いますが、欧米を含む全世界的に、K-POPという音楽の1つのジャンルが確立されてきました。
その為、韓国人に限らず、アジア人に限らず、欧米人の中にも、K-POPアイドルを目指す人が出てきている、という現実が起こっています。
そういう中で、韓国では、日々、多くのアイドルグループが誕生しては消えていきます。
K-POPの開拓者と呼ばれる東方神起が出現した後、多くのグループが彼らに倣って誕生しましたが、その頃は、彼らは、使い捨て、と言われ、いかに多くの収益を早く稼ぐか、という点に活動が注力されていました。
今でも、その傾向が完全に払拭されたとは言い難い現実があります。
私は、いつも彼らを見て思うことがあります。
彼らの中で、10年後、20年後、誰が残っているだろうか…
ということです。
韓国の芸能界の特徴として、アイドルを量産するのは、彼らには、必ず兵役というものがあり、その間は活動の中断を余儀なくされるからです。
今は、陸軍では1年半と短い期間になって来ましたが、20代の一番輝いている時期、アイドルとして輝く時期に2年近くのブランクを余儀なくされるということは、芸能人として1つの終わりを意味することになる、という考えが蔓延していたとも言えます。
その為、多くの事務所は、なるべくアイドルの入隊時期をずらし、ギリギリまで仕事をさせる、ということが主流でした。
これは、韓国の芸能界に、日本のように中高年になっても歌手活動が出来る、という環境も考えもなかったからだとも言われています。
即ち、アイドル活動というものは、10代から20代の若者たちが行うものであり、30にも40にもなって、アイドルをしているのは社会的におかしい、という風潮があったからです。
その為、彼らは長くても10数年。10代の後半から、入隊するまでの期間、アイドル活動を行い、除隊して、30代を目の前にすると、アイドル活動からは脱退して、多くが俳優の道を選んでいく。または、全く芸能活動とは異なる実業家の道を選んでいく、という人達が多かったと言えるでしょう。
韓国では、アイドルというのは、若者の文化であり、演じる側も応援する側もせいぜい20代の最後まで。
30代になれば、もっと落ち着いた社会生活を送るのが当たり前で、アイドルの追っかけなど、とんでもない、という風潮だったのです。
この概念を破ったのが、東方神起であり、日本ファンの応援スタイルだったとも感じます。
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