藤井 風 - Feelin’ Go(o)d に見る雄大さ
藤井風の新曲『Feelin’ Go(o)d』のMVが公開されています。
この楽曲について、簡単にレビューしたいと思います。
まるでファンタジー
先ず、この楽曲を聴いて思ったのは、「雄大さ」です。
スケール感もさることながら、曲から感じるものは、「ゆったり感」と「スケール感」
昨今のJ-POPが高速メロディーのハイトーンボイスなのに反して、彼の楽曲はどれも「雄大さ」に満ちています。
特に今回の楽曲は、たーっぷりとした音の太い幅の流れが曲全体を帯のように覆って、横へ横へと流れていく。
そんなイメージを感じさせる曲です。
縦割りの高速メロディーに聴きなれた耳には、それだけで心地よく癒されるような気分になるのです。
ゆーったりとした濃厚な色合いの声の響き。
幾重にも重なり合っている歌声の響きは、それらも幅を持ち、ハイトーンボイスに疲れた耳に心地良い響きを与えていきます。
ヒーリングボイスなどという陳腐な表現に当てはまらない、彼の持つ包容感溢れる歌声は、それだけで耳の中の滞りを流していくよう。
そんなに急がなくてもいいよ。
そんなに走っていかなくてもいいよ。
安心して風の流れに身を任せて、ゆーったりと泳いでいけばいい。
目の前にかかる虹に足をかけて、着実に歩いていけば何も怖いものなどない。
落ちても大丈夫。
風の流れがあなたを受け止め、元の場所へと戻してくれる。
何も怖くない。
自分のペースでゆったり歩いていけばいい。
そんな気分にさせられる曲なのです。
結局、私達は、彼の持つ雄大な音楽の世界の中に身を任せていく。
藤井風の音楽の持つ根本的なスケール感を表したような1曲です。
※8月の日生スタジアムを拝聴します。
生の彼の歌声と音楽に身を委ねて楽しんできたいと思っています。
スタジアムの雄大さが、彼に合っているでしょうね。