Little Glee Monster『今この瞬間を』に見るハーモニーの進化

リトグリの新曲『今この瞬間を』を聴きました。
新メンバーになって活動をし始めてから半年余り。
新メンバーのハーモニーについては、私は以下の記事で厳しい内容の批評をしてきましたが、今回の曲を聴かせて頂くと、明らかに新しいハーモニーが根付いてきたのを感じます。
この要因とハーモニーがどのように進化してきたのか、ということについて、分析してみました。
以前のハーモニーについての記事を読まれていない方は、記事を読み比べて頂けると彼女達のハーモニーの進化がどのようになってきたのかがわかりやすいかもしれません。

参考に過去の記事２つを貼っておきます。

ハーモニーを構成する２つの重大な要素

リトグリは、昨年秋に新しいメンバー3人を加えて再結成されました。
メンバーが抜けて3人で活動をし始めてから数ヶ月後のことです。
オーディションで選ばれたメンバー3人は、ミカが18歳、結海が18歳、miyouが19歳と何も10代のメンバーでした。
これら3人のメンバーを加えての新しいハーモニーは、以前の5人体制のときのものとは全く違ったものになりました。
一番、顕著だったのは、低音部です。
旧メンバーでは、低音域を持つメンバーが2人いましたが、その2人が抜けて、現メンバーの音質を見渡したところ、低音域の音質を持つ人はいませんでした。即ち、全員が、中音域から高音域を得意としたメンバーになったのです。
これが大きな違いでした。
さらにもう一つの違いは、声質です。
旧メンバーには、ビブラートを持つメンバーが1人いました。しかし、新メンバーには、ビブラートを持つメンバーは今のところ見当たりません。
この今のところ、と書いたのには、理由があります。その理由は、後ほど述べることにして、新体制のリトグリは、メンバーの構成員によって、かつてのハーモニーとは全く違うものになったのです。