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目の前のことをコツコツと

少し前に、40代、50代前半の女性達に

私が60代になって人生が変わった話をして欲しい、と言われて、

話をしたことがありました。

60代になって、なぜ、人生が変わったのか…

3つのポイントについてお話をしました。

長く人生をやっていると、さまざまな出来事があります。

30代、40代、50代。

それぞれに自分の与えられた場所で目の前のことにただ一生懸命取り組んできただけ。

ひとことで言えば、そんな簡単な話。

30代の話は少し前の記事で書いたように、

音楽を捨てて、

全寮制の男子寮の寮母をしていました。

その時は、その環境の中で必死に生きていただけ。

子育てと家事と寮母の仕事。

じゃあ、40代は何をしていたのだろうと思い返すと、

40代はもがいてました。

音楽の仕事を再び始めて、どんどん生徒は増えてくる。

子供の学校の保護者会の役員になり、

ついには会長にまでなって、そちらの仕事もどんどん忙しくなる。

毎日に忙殺されてるという感じ。

用事ばかりが増えて、

自分がいったい何がしたいのか、

自分がいったい何を感じているのか、

そんなことを感じている暇もないぐらい、

立ち止まって自分を見つめ返す暇などない。

毎日に忙殺されながら、

必死に目の前のことをただ一生懸命こなしていただけ。

そんな40代だったように思います。

それでも、40代後半になって、少し余裕が出てくると

自分がどこに向かって歩いているのかもわからない。

でも、

とにかく何か音楽以外の別のことがしたくて、

もがいていました。

出口のない迷路をぐるぐるもがいている。

それでも、

自分の目の前にあることを一生懸命こなしていることが、

コツコツと積み上がっていることに気づかなかった。

今から思い返せば、

そんな40代。

目の前のことを一生懸命こなしていれば、

自分の知らないところで

知らないうちに

積み上がっているものがある。

それが、自分を知らないうちに

見たことのない世界に連れて行ってくれる。

振り返ってみれば、

そうだったと思うのです。

今日も目の前にあることをとにかくコツコツと

やっていくしかない。

見たことのない世界に辿り着きたいから。

久道りょう

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