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JAEJOONG「20TH ANNIVERSARY CONCERT "FLOWER GARDEN" in SEOUL」戻るべき場所と日本ファンのため息

ジェジュンの新アルバム「FLOWER GARDEN」に伴うアジアツアーの皮切りであるソウルでのライブを拝見しました。
この後、日本をはじめ、アジア各国でツアーが開催されますが、ライブを拝見して感じたことを記事にしました。
(この記事を書いている時点で、他の仕事との関係で初日だけを拝見した状態なので、2日目はアーカイブで拝見します。
1日目と2日目は内容が違うように書かれていましたので、拝見した後に印象が変われば、その分を後日、書き足します。
ライブレビューはネタバレになると、27日からの日本ライブの楽しみがなくなりますので、詳細は極力控えたいと思います。
その分、感じたことを書かせて頂くことにします。
購入された方は、書き足された部分は無条件に読めますので、通知が行きましたら、ご確認ください。)
記事の最後に簡単にライブレビューと彼の歌声について記載します。

戻るべき場所に戻るということ


今回のライブは、非常に充実した内容でした。
冒頭から、何曲も連続で歌うプログラムになっており、歌手ジェジュンの歌声を堪能出来るセットリストになっています。
今回、感じたのは、終始、彼がライブの主導権を握っているということです。
この記事を書いている時点では、私は初日しか拝見していないので、2日目がどれぐらいのライブ時間だったのかは、アーカイブを視聴して確認することになりますが、初日は2時間40分ほど。予定時間は2時間となっていましたので、40分の超過です。それでもいつも3時間ライブが当たり前の彼から考えてみれば、締まったライブだったと感じます。

私は仕事柄、多くのアーティストのライブに出かけますが、概ね、ライブ時間は2時間〜2時間半が主流です。
時間の幅は、MCをどれぐらいにするか、ということに尽きます。
多くの歌手は、自分の話したいこと、伝えたいことを3〜4箇所のMCに纏めて、それ以外の時間は、歌っている、という構成になっています。
ですが、従来のジェジュンのライブが長引くのは、このMCを曲と曲の間にこまめに挟み込むことによるものでした。
日本のライブでは、特にその傾向が強く、3時間超えが常態化していましたが、私の経験から言わせると、少し彼に興味のある程度でライブに来ている一般客にとっては、非常に長い、また、知らない曲ばかりのライブの3時間は、限界に近いものがあると感じます。
今後、ファン以外にファン層を広げていく、韓流というカテゴリーから脱して、本当に音楽好きな人達を取り込むのであれば、ライブ時間のコンパクト化は大切な要素の1つになってくるかと思います。

今回、彼がライブを主導的に組み立ててきていること。さらには、「歌」をしっかり聴かせる、という部分に特化したことによって、非常に締まった内容のライブになっていたと感じます。

以前の彼。
即ち、いつ歌えるかもわからない。次は、ないかもしれない、という中でのライブだった頃と違い、今は、韓国でも自分の考え1つで歌う場所を作っていける状態になったことが、ライブは「歌を聴かせるところ」という音楽の本道に戻ったと感じさせます。
さまざまなツールを使って、日常的にファンとのコミュニケーションを図っている現在は、ライブでなければ伝えられないこと、ライブでしかコミュニケーションを図れないこと、という以前の切迫した状況とは確実に違っていることを表していると言えるでしょう。

そして、もう一つ、彼が戻るべき場所というのは…

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