LEONIEとマイレオニーの旅 28
前回のマイレオニーの皆さんのアメリカロケ・ツアーと同様、愛知県犬山市、千葉県つくば市、神奈川県横浜市、香川県高松市と善通寺市そして北海道札幌のモエレ沼公園と、転々と移動したすべての地で、集まってくれたサポーターの皆さんが、エキストラ、炊き出し、見物人整理などの仕事で私たちを支えてくれたのでした。
特に、カバー写真に使わせて頂いた上の写真に映ったみなさんは俳優さんでも何でもなく、香川県の善通寺ロケにエキストラで参加してくれた一般市民です。扮装をするとここまでいい表情になるのだから、これも映画のマジックなのでしょうか。
犬山・明治村でクランクイン
この地でいちばんの思い出は、毎日、総勢100人を超えるスタッフ・キャストが食べる昼食をつくってくれた炊き出し飯の活躍でした。これにはエミリー・モーティマーも中村獅童さんも「こんな美味しいご飯が出る現場は、後にも先にもはじめての体験」と絶賛!
高松ロケ
勅使川原三郎さんが演じたイサムの彫刻シーンを撮影したのは、イサム・ノグチが日本の拠点と定めた高松市牟礼町の最初に石彫に励んだ本物のアトリエで。長年、イサム氏をパートナーとして支え続けた和泉正敏さんもこの2021年9月、8天に召されてしまった。アメリカのイサム・ノグチ財団には協力を拒否されたけれど、日本の庭園美術館の館長だった和泉さんは終始温かく映画を応援してくださった。
2月には札幌・モエレ沼公園の建設を引き継がれた川村純一さんが突然亡くなられたばかり。お二人とも『レオニー』にとってはかけがえのない恩人である。
今ごろイサムさんと川村さん、和泉さんは、天国で再会を喜び合っていらっしゃるだろうか?
香川県・善通寺ロケ
善通寺市の自衛隊跡地のレンガの建物前には、レオニーがアメリカ船に乗って横浜港に着いたシーンを撮影。のべ250人もの高松マイレオニーの皆さんが、二日間にわたってエキストラ出演をしてくださった。
横浜・日本丸ロケ
横浜港の船内で迎えに来たヨネと再会するシーンは横浜港に停泊中の日本丸で撮影。この日もエキストラはマイレオニーの皆さん。
札幌モエレ沼公園ロケ
札幌モエレ沼公園のロケでは札幌マイレオニーの仕切りのもと、大勢の子供たちもエキストラに参加してくださった。
つくば市・NHKワープステーション
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鏡のなかの言葉(定期購読)
映画監督松井久子が編集長となり、生き方、暮し、アート、映画、表現等について4人のプロが書くコラムと、映画づくり、ライティング、YOGA等の…
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