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映画をつくる 01 【原作をみつける】
50歳になって映画をつくり始め、劇映画3本、ドキュメンタリー映画2本、すべての作品をプロデューサー兼監督、ときには脚本も編集もと、企画から完成までの一切を経験するという幸運に恵まれた私。その体験で得た映画づくりのノウハウとエピソードの数々を、これから映画づくりを目指す人びとに捧げます。
ドラマでも映画でも、原作を映像作品にする場合の最初の仕事は、原作者と作品の映像化権の契約を交わすこと。原作者映像化の承諾を得て、契約で決められた金額を払っておけば、契約期間の独占権が得られる。オリジナル・シナリオは新人コンクールか、よほど実績のある監督の作品でない限り一般公開は難しい。
映画『ユキエ』の原作小説『寂寥郊野』との出会いは1993年。もうじき47歳になろうとする春のことだった。
下請制作会社を経営しながらTVドラマをつくり続けることに限界を感じはじめていたころだ。最初は個人的な興味で、2月に芥川賞に輝いた小説はどんなものかと『寂寥郊野』を読んだのである。
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