見出し画像

映画をつくる 05 天からお金が降ってくるひとこないひと

こうして、過去の仕事や人との出会いを振り返っていると、記憶の奥に封じ込めたまま忘れていた、たくさんのことを思い出す。
思い出しながら、当時はわからなかった出会いや結果の持つ意味が、やっとクリアに見えてきたりするのは、年齢のせいなのか。

個人的な面ではずっとお金に縁のない人生を歩んできた私が、「資金調達」の回でも書いたように、仕事面では不思議と「天からお金が降ってきた」と思えるよなうことが何度もあった。会社を経営したり映画をつくるとき、経済的な問題はとくに重要な要素なので、もう少しその話をしてみたい。
企業に勤める人と違って、もし映画のプロデューサーや監督を志すなら、経済的な運を持っているのと持っていないのとは大きな違いがあるからだ。
そして、金運のあるなしは、単純に持って生まれた運があるかないかだけではない。ものをつくる才能と同じくらいに、経済的な裏づけを引き寄せる力が必要だと思うのだ。

テーブルに置かれた白い封筒。その中に200万円の札束が!

ここから先は

4,955字

¥ 100

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?