「ペイバック -金と権力-」を観た
ウン・ヨンは「一度見た数字を記憶する」という特異な才能の持ち主。
親もなく、貧困から少年院で数年過ごした彼は、その才能を見込まれ企業社債市場の大物ミョン・インジュのもとで働き、金融の知識を身に着けていく。
数年後、豊富な資金を元手にモンゴルの牧草地で気ままな投資生活を送るウン・ヨンのもとに、甥のテチュンと亡き恩人ュン・ヘリンの娘ユンギョンから協力を求める連絡が入る。
愛する家族を守るため、そして亡き恩人の仇を討つため、ウン・ヨンは腐敗した権力との戦いに身を投じてゆく。
「権力は金で買える」と嘯く、陰謀と裏切りが渦巻く暗黒世界。
ウン、ユンギョン、テチュンの3人は権力者たちの牙城を取り壊し、正義を貰くことができるのか?
アマプラオリジナルの韓国ドラマ。
めちゃくちゃ面白かった!!!
金融の知識ゼロでも楽しめます。
金金金金、権力、そしてカネ。世の中ゼニやで。
でもほんとにそれでいいのか?
正義とは何か?司法とは何か?
そして「カネ」とは何か?
ミョンの悪辣っぷりもいいけど、その娘婿のファン・ギソクがいい。
ソウル法学部卒、いずれはソウル地検のトップとなることを約束された超エリートの彼は、義父ミョンのあらゆる悪事の尻拭いをさせられている。
ああ、歯痒い。
ウン・ヨンと手を組んで、ミョンをぎゃふんと言わせちゃえばいいじゃん!
「正義は常に勝ち、そして正しい」という話ではないけれど、「正義は常に勝ち、そして正しくあって欲しい」という話だと思う。
綺麗事でいいじゃないか。
ウン・ヨン役のイ・ソンギュンの遺作でもあります。
なぜ彼が亡くなったのか私にはわからないけど、まだまだ彼の演技を観ていたかったよ。