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「財閥家の末息子~Reborn Rich~」を観た

韓国を代表する財閥スニャングループ。
社員としてスニャンに忠誠を尽くすユン・ヒョンウは、偶然手にした社内のファイルから裏金とペーパーカンパニーの存在に気づいてしまう。
スニャンの副会長じきじきの命令で裏金回収のためトルコに向かうヒョンウだったが、6億ドルを口座に移したとたん、あっけなく切り捨てられて銃弾に倒れる。

彼が目を覚ますとそこは、ソウルオリンピックを翌年に控え、民主化へと突き進む激動の1987年だった。
スニャングループ創業者チン・ヤンチョル会長の孫、幼いチン・ドジュンの体に乗り移り、二度目の人生を歩むことになったヒョンウ。
自分の殺害を指示した人物の一族として生きることになった彼が、一発逆転を狙う新たな人生ゲームの行方は…


むちゃくちゃ面白かった…
これがTVドラマとかマジですか。
韓ドラ、レベル高すぎ!

「僕は次の3つをしない。オーナー御一家の指示を断らない、いかなる質問もしない、どんな時も自分で判断しない」

優秀な社員でありながら高卒という学歴を社内で笑われ、オーナー一族からは雑用係のような扱いを受けるヒョンウ。
会長の妻に呼びつけられてトイレ修理までやらされる描写がエグい…しかし「オーナー御一家の指示を断らない」が信条のヒョンウはどんな指示でも黙って従う。それがたとえ犯罪の隠匿であっても。

なのにあっさり殺されちゃって、次に目が覚めたら「財閥家の末息子」として転生してしまった!oh…

1話のラストでこのトンデモ展開、「え、なにこれどういう話なの??」と思わず言ってしまいましたが、ここから怒涛の韓ドラ十八番「カネと権力、カネカネカネ」のジェットコースタードラマが開幕するのです。

なにしろ時代は世紀末から21世紀にかけて、「タイタニック」や「ホームアローン」、韓国通貨危機、日韓W杯、9.11、ソウルオリンピック…誰もがよく知る事件や単語がポンポン出てきてつい前のめりになってしまう。
うまい……!

毎話、ラストの引きが凄くて「こ、ここで『続く』なの!!???」と次を観ずにいられない。
一気に観てしまった…


私はチン家の長女チン・ファヨンがお気に入り。
いいわ〜あの夫婦いいわ〜
実際の財閥の方々もあのくらいのキャラじゃなきゃ生き残れないんだろうなあ。
そしてそういう特権階級を引き摺り下ろすドラマを作れる韓国、すげーわ。日本もこのくらいやって欲しいわ。

難点としては1話のチン家の方々が「いくらなんでも若すぎる」ことくらいかな。
40年近くも過去に戻ってんのに同じ俳優さんが演じるのは…ちょっと無理がある…でも違う俳優だと相関図が大混乱するし仕方ないか。


綺麗にまとまっててスッキリしたラストでした。
いや面白かった。



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