セカストは人生だ
セカスト=セカンドストリート巡りがやめられない。
ハイランド、ノープランド、プチプラ、いろんな服が玉石混合で大量にダーっと陳列されているのを見ると、同人誌専門の古本屋に行った時のようにアドレナリン出まくってしまう。
むっちゃ楽しい。
もとは百貨店でキラキラと飾られていたであろう服が500円や1000円で売られていたり、数万円の値札が付いたまま一度も着られることなくしまむらの服と一緒に吊るされているのを見ると、思わず「お前、こんな姿になっちまって…… 」と語りかけてしまったりもする。
元値が30000円の服も1000円の服も、ここでは同じ土俵に乗らざるを得ない。
セカストは人生だ。
いつ行っても賑わってるよね〜
親子や家族で買い物してる人も多い。今や母親が子どもに「服買ってあげるよ」と言って行く先がイオンじゃなくてセカストなのかもしれない。
2000円もあれば服が2枚買えちゃうんだから、友だち同士で買い物に来てる子も多いし、男の子グループで試着を見せ合って「似合う」「これも着てみて」なんて盛り上がってて、ふふってなった。
羨ましいな、そういう選択肢。
私の中高生時代はユニクロも GU もしまむらもセカストもなかった。
中学生には「自分で服を選んで買う」なんていう選択肢はなく、親が選んで買ってくるか「こういうのが欲しい」と頼むしかなかったんだよ。
ちなみに私はお小遣いはすべて本に消えていたので、自分で服を買うなんてそもそも考えもしなかったです。
あの時代にセカストがあったら、ちょっとはお洒落に興味を持てたんだろうか。
大人になってからは「服を買うならデパートのバーゲンでしょ」と思っていて、半期に一度のブランドセールは欠かさず行っていました。最上階の催事場でやるようなやつ(笑)
でもバーゲン会場の熱気に煽られて判断力は鈍るし、買って後悔することも多かった。
「なんでこれ買っちゃったんだ??」みたいな。
そんな私が流れ流れて辿り着いたセカンドストリート。
プロのアドバイスが欲しい、馴染みの店員さんとの会話を楽しみたい、そんな人は「まともな」お店に行くでしょう。
でも、人と会話するのが怖い、話しかけられたくない、あんまりお金も出したくない、そういう人にとってセカストは極楽です。
好き勝手に試着したり、ブランドごちゃ混ぜでコーディネートしたり、「えっ、これがこの値段でいいんですか!???」と掘り出し物を探し当てたり、めっちゃ楽しい。
しかもさんざん試着してなにも買わなくていい。なんて楽なの。
ちなみに上の3枚はセカストで買いました。
組曲の青いイージーパンツはワンピの下に着る用。
7-IDconceptのストールはタグ付き未使用品、なんにでも合わせやすい色柄。
ヒロココシノの幾何学模様スカートは、黒タイツと合わせるとシュッとしてカッコいい。
セカストのネットショップで買ったnagonstansのGジャン。
オーバーサイズのコクーンシルエットでめっちゃ可愛い〜
古着とはいえちょっとお高かったです。
メルカリやZOZO TOWN、ZOZO USEDも利用します。とにかく通販。実店舗で買うのはUNIQLOくらいかな。
でも届いたら「あれ?思ってたのとぜんぜん違う」てこともよくあり、今のところ2勝8敗くらい。
無駄な買い物だけどそういう博打を楽しんでいるのでそれはそれでいいんです。諦めがつく金額しか突っ込まないし。
ちゃんとした店で店員さんからアドバイス受けて、最新の服を正規の値段で買う。
ちゃんとした店でシーズンの終わりにセール品を買う。
ブランドの公式サイトで通販。
セカストやトレファクで買う。
メルカリやヤフオクで買う。
服の買い方っていろいろある。
それは予算だけじゃなく、その人の性格やライフスタイルのほうが優先されると思う。
会社員なのか、制服ありなのか、制服なしでもスーツなのか、カジュアルOKなのか、通勤は電車、車、それとも自転車なのか。
お店で馴染みの店員さんと話すのが楽しい?
それとも声をかけて欲しくない?
服の買い方に正解なんてない。
私はもう服を買いに百貨店なんて行くことはないだろうなあ。
今年のトレンドはこれ、色はこれ、素材はこれと言われても、それははおしゃれ番長にお任せします……
今週は2ヶ月悩んで購入したGALLARDAGALANTEのワンピが届きました。今ごろ春夏物……
夏に踏ん切りがつかず、秋になってから「やっぱ欲しい」と思っちゃったのよ。
ベーシックなデザインなのでまだまだ着られるでしょう。イメージ通りで満足。
ところで、久しぶりにGUに行ったら面積が増えて「大型店」になってて、あまりの物量にクラクラしちゃった。
同じ服がダーッと吊られてて終わりが見えないくらい。
服、服、服。
こんなの全部売れるわけない。
大量に作って、大量に(安く)売って、大量に残って、大量に廃棄する……?
売れ残った服、どうしてるんだろ。
この値段で売られている服の仕立てはどこの国のどんな人がやっているのか、ちゃんと工賃をもらっているのか、考え始めたらどんよりしちゃった。
新型コロナをきっかけにアパレル業界は大量生産大量廃棄のサイクルを見直すべき、みたいなムーブがあったけど、すっかり元に戻っちゃいましたね。
私がリユース品を買うのは別にエコロジカルが理由ではない。
でも「質のいいものを高く買って長く着る」ことが必ずしも正しいとも思わない。
毎シーズン毎シーズン新作が出て、それを買う人がいるからこそリユース市場が賑わうわけですけど、「この大量の服はどこからきたのか?どんな現場で作られたのか?」って考えることは忘れたくないなあ、と思うのです。