祝再放送「カーネーション」〜周防龍一という男
「虎に翼」の余波だと思うのですが、NHK BSで、朝ドラ「カーネーション」の何度目かの再放送中です!!!
どんどんぱふぱふ!!!!
再放送は毎回観ているし、なんならDVD-BOXも持っていますが、今回も毎日観ています。
初見勢のリアタイ感想からしか得られない栄養があるので、みんなどんどんSNSで呟いてね~~!!
脚本渡辺あや、音楽佐藤直紀、10代から40代のヒロイン糸子を演じるのは尾野真千子。
https://www.youtube.com/watch?v=DL4EHyrKuSE
渡辺あやさんは「メゾン.ド·ヒミコ」「今ここにある危機とぼくの好感度について」「エルピス-希望、あるいは災い-」の脚本家さんで、これが初連ドラ。
日本を代表するデザイナー、コシノヒロコ、ジュンコ、ミチコの「コシノ3姉妹」の母であり、自らもオーダーメイド専門の洋装店を経営していた小篠綾子さんをモデルにした連続ドラマです。
大正時代の呉服屋に生まれ、ドレスに出会い、ミシンを手に入れ、20歳そこそこで自分の店を持ち、戦争で夫を亡くしながら3 人の娘と従業員を養い……とまあ超弩級細腕繁盛記。
仕事、恋愛、夫婦、親子、戦争、シスターフッド。
あらゆる要素を全部乗せしたムネアツドラマです。
お仕事ドラマでもある。
仕事か家庭かなんて悩まないヒロイン。
仕事も妻も母親もすべてを完璧になんてできるわけない、できなかったら手伝ってもらえばいい、ってね。
糸子の幼馴染、奈津を栗山千明(晩年は江波杏子さまっ!)が演じていますが、長年にわたる糸子と奈津の奇妙な友情も見どころ。
とにかくもう全てのキャラクターが愛しくてたまらない。
脚本、音楽、演出、美術、役者と、全てのパーツがぴたりと嵌まった奇跡のような朝ドラでした。
実は本放送は観ていません……放送開始が2011年で、東日本大震災の直後だったんです。
ドラマも映画もアニメも小説も、全ての「物語」を受け付けなくなっていた頃。
数年後に再放送でどハマりして、その数年後にまた再放送を観て、とうとうBOX買っちゃって、今また再放送観てます(笑)
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以下、ネタバレ
中盤に登場して、ヒロインおよび視聴者のハートを鷲掴みにしてあっという間に去っていく男、周防龍一。
夢女を大量生産する男、周防龍一。
彼は既婚者だから糸子とは不倫関係なんだけど。
一途に想われて、綺籭に別れて、
その後何十年も、それこそ死の間際まで彼女の中で美しい思い出として生き続ける恋人なんて、そんなん、実際にはいねーよ。
周防さんって世の男から見ても憧れの存在だと思う。
夢女だけじゃなく夢男も量産してしまう男、周防龍一……演じるのは綾野剛です。
長崎弁で三味線を嗜むテーラー職人とか、反則がすぎる。
過去ブログにも何度か「カーネーション」について語ってます。
これとか。
当時の私は善作にイラついていましたが、今観ると善作の解像度が上がっていて、夫として、父親としての善作の情けないところ、ダメなところ、真摯なところ、嘘のつけないところがキリキリきます。泣いちゃう。
男性キャラ、みんないいよね。
北村も好きだし恵さんも大好き〜〜
カーネーション愛を語り始めると止まらないので、今からでもオフ会やりたいな。
だんじりも見たいな〜