ハリウッドザコシショウがもたらした偉大な発明について
言わずと知れたR-1ぐらんぷり2016チャンピオン、ハリウッドザコシショウ。俺の大好きな芸人だ。俺が記憶に残っている、めちゃくちゃ笑ったことのあるネタのうちのひとつが、このハリウッドザコシショウのネタである。ちなみにそのほかは、M-1グランプリ2008決勝のオードリー、有田ジェネレーション初登場時のムラムラタムラくらいである。
このハリウッドザコシショウが世界にもたらしたイノベーションがある。それは「珍棒」というワードだ。
読者諸君は「珍棒」から何を想像するだろうか。言わずもがな、これは男根、あるいは黒地蔵、あるいは魔羅、あるいは肉棒、あるいは陰茎、あるいはペニス、あるいはチンポ、あるいはおちんちんを指すワードである。
「珍棒」、すなわち「ちんぼう」。まずふりがなからして、チンポのことである。まさかこの漢字2文字を「めずらしぼう」と読む人はおるまい。どう読んでも「ちんぼう≒チンポ」としか想起できないワードなのである。
にもかかわらず、この言葉は直接的な表現ではない。「珍」も「棒」も、単体では全く穏当な文字である。つまり100%まず間違いなくチンポのことを指していながら、いわゆる表現規制や放送コードに引っ掛からないマジックワードなのである。
このマジックワードを生み出すために、ハリウッドザコシショウはどういう思考を積み重ね、幾星霜もの年月を重ねたのだろうか。
なお、ここまで絶賛しておいて難儀だが、ある朝日放送の番組ではホワイトボードに書かれた「珍棒」という文字にモザイクがかかっていたことがある。表現規制の魔の手はここまで来たのかと驚かされる。
最後に、ハリウッドザコシショウは「雲棒」という言葉も生み出している。これは言わずもがな、「うんこ」のことである。
(文責:ぺてん師)