ラブライブ!スーパースター!! 3期7話「Liella!に勝つために」感想 お前を見ているぞ
どうも、匿名希望のラブライバーこと、ぺてん師です。今回はラブライブ!スーパースター!!3期7話「Liella!に勝つために」について。
●前回までの感想記事リスト↓
●7話「Liella!に勝つために」感想
上海ライブの最後で建物にでっかく「Liella!」ってプロジェクションマッピングみたいに投影されてたけど、しっかり「合同ライブ」って位置づけだったのね。細かいけどあらすじの「馴れ合いには否定的だった」に対して「しかし結ヶ丘からラブライブ!にエントリーできるのは1チームのみ」「決戦か、団結か」っておかしくないか。WANIMAのみなさんからも、疑問の声が届いています↓
馴れ合い(団結)でラブライブを制したLiellaの貫禄よ。そりゃいざラブライブの季節になっても「もうそんな季節ですか」「出場した後のことを考えているから、冷静でいるだけですの」とか余裕ぶっかませるわ。そんなんだから次回、トマカノーテに負けるんだぞ。いやまだわからんけどさ。
冗談は縦置き(真空ジェシカ)、今回も感じたこと、気付いたことをまとめていく。
●歴史改変問題が勃発。クゥすみ派のクーデターか
「前回のラブライブ」を見て違和感。
前回といえば、可可回(クゥクゥかい)である。高校卒業後の進路について、親のために学業の道へ進むか、はたまたアイカツを続けるか。悩んでいる可可の背中を押したのはかのん――だったはずだが、今回の「前回のラブライブ」からは、その痕跡がほとんど消えて、すみれが後押ししたみたいな印象を強く受ける。
3期はすみれの影が薄く、2期終盤で猛威をふるったクゥすみ問題に対する「禊」かと思われたが、まだ制作陣に隠れキリシタンならぬ隠れ牛鮭タン(©某P)がいることは疑わざるをえない。ショウビジネスに長けたすみれが、ここまで影が薄かったことの挽回として3期でもとんでもないことをやらかさないか、今後も心配である。絶対にわれわれを、見たことない世界に連れてってあげないでほしい。新しいドア開かないで。
というか、視聴者的には「前回を振り返るコーナー」という認識だが、ここの語り手は可可なわけで、もしかして可可からしたら「すみれの言葉で勇気を出せたデス」みたいな話って可能性あるな。前回すみれに負けヒロインと罵声を浴びせたが、良かったね。すみれ自体はふつうに好きなので。今のところ自分的にスーパースターのピークって『ノンフィクション!!』披露した辺りなので。
●8人で戦う覚悟はないのか、お前ら
Aパート、ラブライブの季節が来たと盛り上がる可可に対して、全員王者の風格すぎて笑った。まあ可可問題はいったんケリついたとはいえ、なんだかんだいって全員「トマカノーテ合流するっしょw Liella!完全体になったら連覇余裕っしょw」みたいにタカくくってるのはどうなんだ。
いや、視聴者からしたら絶対に、絶対にLiella! が11人になるのは確定だと分かってるよ。オープニングタイトルからして「Let's be ONE」だし。それでも作中人物たちが「11人になるのが既定路線です」みたいに振る舞わないでほしい。
とか言ったけどまあひねくれ過ぎた意見かも。もちろん既定路線ではなく、あくまで11人でやりたいだけ、という見方もできる。まあ、この後の展開も含めて、みんなかのんを信じているということで手打ちしましょう。
●覚悟はいいか? 私はできてるですの
トマカノーテ合流のため、偵察を命じられた2期生組。嵐部長から事前の情報収集が適当だったことを詫びもせず適当なスタンプが届いたり、平安名パイセンからは「鉛筆なめなめしてガッチャンコでFixして」みたいな無茶ぶりがあったり散々である。
「上司の尻ぬぐい」「無茶ぶりの遂行」 「両方」やらなくっちゃあならないってのが「2期生」のつらいところだな。選ばれたのは、2期生みんなに「夢ノート」を回し読みされたオニナッツでした。
2期で見覚えがある強制ランニングマシンに操られてマルガレーテ、冬鞠の下へ走らされるオニナッツ。偵察なら上海で四季が使ってた謎の機械を駆使できなかったのか。
それでもしっかり役目を全うしようとするオニナッツには感動した。マネジメントを本当はやりたくないのに、やらなきゃいけないから自分に嘘ついて、変にキャラを演じて仕事をしている、そんなリアリティと悲哀を感じた。姉者補正がある冬鞠はともかく、マルガレーテに全く響いてないのもおっさんとZ世代の対立みたいでウケる。
●渋谷と嵐、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い
やっぱ嵐部長とか平安名パイセンとかと違って「素質」あるのはかのんだよね。
自ら動いてコミュニケーションの機会を作る。着ぐるみ一緒に着たりして、変に距離を作らせない。しっかりと「なぜこういう取り組みをするのか」をメンバーを伝える。そして「私はあなたをしっかりケアしている」と理解させる。そりゃみんな心酔するわ。丸いものみてタコ踊りしてるだけの嵐部長は見習えよ。
「かのんちゃん、二人とちゃんと話す機会を作ろうって思ったんだろうなあ」とか心酔している場合じゃないんだよ。もうLiella!はお前のチームなんだよ。メイなんか「かのん先輩なら、二人の心に寄り添って、解決策を見つけてくれそうだ(=嵐部長じゃ、そんなこと無理っすよねw)」とか言ってるよ。完全にナメられとるよ。あとお前らはお泊り会せんのんかい。11人そろったら絶対にやれよ。
●「嫌な1on1」「マルガレ放置」「無神経発言」は気になった
もちろん、かのんがいくらリーダー、ないしアジテーターとして優れているからっつっても粗はある。例えばお泊り会で冬鞠に「上海で、あんなに良いパフォーマンスが、なぜ11人でできたのか分かる?」と投げかけたのに、答えを聞かずに自分の考えを押し付けたこと。こんなのただの嫌な1on1っすわ。かのんのパーフェクトな回答ではなく、冬鞠の意見を聞きたかった。
あとこれは重箱の隅みたいな話だが、マルガレーテをないがしろにしすぎてはないか。お前の気を引くためにマルガレーテのキャラ、どんどんてんこ盛りになってるぞ。猫舌アピールされても無言でいなして、マルガレーテがシュンってなってたのはかわいそうだ。次回予告では泣き顔まで解禁しちゃって、最終回にはどんなキャラになってるのか怖い。
無神経発言もあった。渋谷の街を見て「にぎやかですね 私の家のある街だと、この時間はほとんど人はいません」と軽い自虐みたいなことを言う冬鞠に「静かなのもいいよ 私ずっとこの街で暮らしてきたから、あこがれるなあ」って返しはやべーよ。相手が相手なら出るとこ出てるよ。お前本当に表参道から牛久に移住できんのかコラ。
●「自発」なのか「洗脳」なのか
「確かに、静かなところではありますね」って返す冬鞠もやべーよ。上海の夜景に感動してたらマルガレに「海外行ったことないの? これくらい当たり前よ(『超訳 マルガレーテの言葉』より)」と煽られてもスルーしてたし。
でもこういう人だからこそ、コロッとかのんに洗脳されるのかもね。かのんがトマカノーテを結成した理由について
「私はLiella!のためだと思っていました。Liella!を成長させるために、自分たちがライバルになるのではないかと」
「でも、先輩は本当に私たちのことを考えてくれていたんですね。私たちの気持ちを、ちゃんと大事にしてくれました」
とか「完全に」洗脳されてて笑った。マルガレーテもしっかり洗脳されて「自分なりに」、おそらくLiella!との合流アイデアを考えてたね。こういう、自分の意見を明確に伝えずに、外堀から埋めて、メンバーが自発的に考えたと思うように仕向けるの、マジで日本企業すぎる。あっぱれ、渋谷かのん。
●怖かった点:お前を見ているぞ
そんなこんなで、そろそろ「Liella! トマカノーテ合同」ではなく「新生Liella!」への地固めも終わり、ようやく「大きなマルになったね」と大団円へと向かっていきそうな回であった。
「マル」といえば、最後に今回怖かった点を挙げたい。それが「お前を見ているぞ」問題である。
「お前を見ているぞ」とは、平成屈指の名作『シュタインズゲート』にて、悪の組織に立ち向かうために、ひっそりいろいろ工作している主人公に対して、当の悪の組織からメールで送られてきた文面である。メールには、主人公がひどいめに遭うことを暗示した画像も添付されており、要は「このまま続ければ、痛い目に遭うぞ」という脅迫みたいなもの。
とはいえ、何も今回の7話に脅迫があったと言いたいわけではない。筆者が言いたいのは、今回いたるところに「マル」が潜んでいたこと。たとえば。
タコパやるにしても、こんなに至るところに丸い容器使う必要ある? と思ったのがきっかけ。そんで引き続き見ていくと……
まあ、このぬいぐるみは2期とかから、かのん部屋にあったかもしれない。なんだ、思い過ごしかな。
もうこれ確信犯でしょ。11人Liella!確定リーチってレベルじゃねーぞ。理事長に迫られても何も言わず、ひたすらかのんが「やってくれる」ことを信じている嵐千砂都さんの執念を感じて、怖かったです。冬鞠とマルガレが洗脳されたとか言ってたけど、本当に呪われて操られてたのはかのんだったってオチですか。
●結び
嵐千砂都さんの呪術によって11人Liella!の誕生も間近となった今回。3期ここまでで、筆者的には一番よかった。トマカノーテ内部のコミュニケーションもそうだし、多少とはいえ2期生も仕事してたし。それにしても葉月恋さんが今回も影薄かったな。
今回はこんなところでしょうか。次回予告でマルガレがなぜ泣いていたのか、すみれがなぜあんなに楽しそうにグソクムシやってたのか、気になるところである。今回も、長々と、お読みいただきありがとうございました。
(文責:ぺてん師)