第5期SAKURA LEAGUE決勝戦レポート
第5期SAKURA LEAGUEも無事に全節が終わり、決勝戦を残すのみとなった。
6月27日(木)
遂にその時を迎えた。
それでは参加者の紹介から。
1位通過
加藤拓さん +144.5
第5期成績 8-10-2-4 平均順位2.08 素点合計 +94.5 平均素点 3.9
全国各地のプロアマに参戦している。
さらには地元愛知で、自ら公式ルールのリーグ戦を開催。
現在は第25期九州プロ・プロアマリーグに参戦中で、C1リーグで見事昇級争いを演じている。
SAKURA LEAGUEでは初の決勝進出
2位通過
都築友和プロ +116.4
5-10-2-3 平均順位2.15 素点合計 +80.4 平均素点 4.0
第2期では優勝を果たしている。
連盟公式の帝鯱戦戦でも優勝をはたしており、今回の優勝候補。
とにかく交友関係が広いのが特徴(笑)
3位通過
グッチさん +114.5
6-5-2-3 平均順位2.13 素点合計 75.5 平均素点 4.7
第3期では運営長(私)を逆転して優勝。
第4期も決勝進出しており、なんと3期連続の決勝進出。
4位通過
石田敏孝さん +95.8
7-5-5-3 平均順位2.2 素点合計 60.8 平均素点 3.04
第2節から参加して、連続の節優勝。
最初のリードをうまくつかって、決勝進出。
色々なプロアマリーグで結果を残す、愛知競技麻雀界の猛者。
初の決勝の加藤さんからは良い緊張感を感じた。
それが全体に心地よい緊張感を生み出していた。
(以下敬称略)
1回戦 起家から石田・加藤・グッチ・都築
東1局0本場 ドラN
ファーストテンパイは加藤。
②③④234NN中中 ポン7
ドラでアガれば、いきなりのマンガン級。
自然とツモにも力が入るか。
だが、最初のアガリは石田。
グッチから2900のアガリ。
一一七八③④⑤⑦⑦⑧⑧⑨⑨ ロン
ドラが抜けているので慎重にヤミテン。
ツモって2600オールは大きいのでリーチもかなり有力だが、加藤の仕掛けもあるので冷静な対応にも思えた。
途中の選択もやや難しかったが、うまくピンフにまとめていた。
東1局1本場 ドラ8
前局、親番をつなげた石田に大チャンス。
六七八⑤⑥⑦⑨⑨77889
これを高めでツモり、4100オール。
本人にも聞いたが、この局のリーチ判断が非常に難しかったそう。
リーチの人がやや多い気もするが、ヤミテンなら高めの9がかなり拾えそうでもある。
正解は無いように思う。
次の局はグッチが石田から1300は1900のアガリ。
東2局0本場 ドラ2
この局は加藤がダブ東アンカン。
場に緊張が走る。
加藤のイーシャンテン。
②③⑦⑧⑨⑨45白白 Tアンカン
8巡目、上家から2枚目の④(4枚目の①④)を悠然とスルー。
マジか?と思ってしまった(笑)
いいじゃないか。
ダブ東アンカンした以上、最低4000オールということだろう。
結果はグッチが700・1300をツモ。
それでも加藤から勝つぞ、という気持ちが伝わってきた。
東3局0本場 ドラ1
今度は都築にチャンス。
四五六④⑥⑦⑧⑨456RR リーチツモ⑤
待ちが苦しいかと思われたが、これが何とヤマに3枚。
見事ツモって2000・3900
グッチにもピンズのチンイツが入っていたが、ここは都築に軍配が上がる。
東4局0本場(親都築)は都築・加藤の二人テンパイで流局。
続く1本場 ドラR
都築にチャンスのイーシャンテン。
四④⑤⑥456789TTR
ダブ東、ドラ發、456の三色と高打点の可能性のとても多い手牌。
五を引いてリーチとなる。
石田がすぐにこれに追いつく。
テンパイ四七待ちのピンフテンパイ。
四七は現物では無いので、どこまで押すのかが難しいところ。
すぐに8を引いて受けに回る。
結果としては、もう1巡押せばアガれていたのだが、それは結果論。
東1局での加点をしっかりと守って、リードを活かした戦いに見えたし、石田の押し引きのバランスの様子を垣間見たなと、思った。
しかも、この後ちゃっかりテンパイをとり、こちらも粘ってテンパイをとったグッチと3人テンパイに持ち込んだ。
東4局2本場 ドラ七
またもドラ2の都築が仕掛ける。
三三七七九九⑤667888 ここから三ポン8ポン仕掛ける。
だが、この局アガったのは加藤。
5をアンカンして、嶺上からアガリ牌を引き当てる。
タンヤオ・リンシャン・ツモで1300・2600。
東場終了時点 石田38,600 加藤28,900 グッチ21,700 都築30,800
南1局は流局、南2局0本場は加藤が都築から1500は1800をアガる。
迎えた南2局1本場 ドラ9
加藤が7巡目ポンテン
一二五六六七七八北北 Rポン
ここに追いついたのがグッチさん。
ピンフドラ1の六九待ちでリーチ。
加藤は最終手番で8枚目の六九を掴む。
これを止めて、流局。
まだ、リーチした下家のグッチさんの河底が残っており、アガれば11,600。
押しても良いかなーと思ったが見事な判断だった。
南3局3本場供託1 ドラ5
都築にドラ色のホンイツ丸見えのチャンス配牌。
1巡目
五⑦2345678北白白中 ツモ4
しかしファーストテンパイは石田。
役無しだが、そこそこアガリが見込めそうなシャンポンかつ、アガリの価値が大きいとの判断か。
ここはリーチの選択。
二三四①②③⑧⑧⑨⑨⑨99 リーチ打⑤
これを親番のグッチから打ち取る。
1,600は2,500のアガリ。
東1局の加点から、かなり慎重な打ちまわしを見せていたが、ここでしっかりアガリをとったのは非常に大きかった。
精度の高い選択だなと思った。
南4局0本場は都築にドラ3が入るのも、手がまったく進まなかった。
が、終盤にテンパイに持ち込む。
加藤・都築の二人テンパイ。
南4局1本場 石田38,600 加藤34,200 グッチ18,700 都築28,400
加藤テンパイ
八八②③④④⑥⑨⑨⑨678 打⑧ヤミテンからツモ②打⑥で役ありに。
グッチから2,600をアガる。
冷静な判断がうまくいったか?
1回戦終了
石田 +16.6 加藤 +11.1 グッチ▲22.2 都築▲5.5
2回戦 起家からグッチ・加藤・都築・石田
東1局1本場 ドラ七
1回戦ラスのグッチに大チャンス手。
四五六789TT白白白RR リーチ
途中白アンカンも入るが流局。
TもRも全員に分かれてしまう。
メモを取りながら、ヤミテンの選択などあるのかなー?と考えてみるが、リーチしてRの出アガリ9,600はあまりにも大きすぎるからリーチだよな~と。
もちろんヤミテンが無いわけではないだろうが・・・・。
先に白アンカンが入っていればヤミテンとなっていただけに余計にうらめしい局となってしまった。
東1局2本場 ドラ9
グッチは続けてリーチ
二二三三三六七八③④⑤89
ツモアガリが欲しい場面だが・・・。
都築がこれをかわす。
500・1,000は700・1,200。
東2局0本場ドラ⑥
この局は3者がぶつかる。
親の加藤がカン⑥待ちテンパイ、石田がドラ単騎のチートイツテンパイ。
が、アガったのは都築。
T・Rを鳴いての2,600を加藤からアガる。
都築は自身の親番を効果的なアガリで迎える。
そして迎えた東3局0本場。
ドラ③
都築に絶好の先制リーチ
三四五④④⑥⑦⑧23467
ドラは抜けているが、打点は十分。
グッチに12巡目役無しカン7でテンパイが入るも、都築のアタリ牌の8を引いて、すぐに撤退。
15巡目になっても、まだヤマに3枚も都築のアガリ牌はいたのだが、3者がしっかりと受けてまわって流局。
流石に決勝戦、非常に守備力の高いメンツが揃ったなという印象だ。
都築の攻撃をしっかり受けて、チャンスを掴んだのは石田。
東3局1本場ドラ4
石田リーチ
一二三五五五七八345TT ツモ九
1,000・2,000のアガリ。
加藤は石田のリーチ前からノベタン四七待ちのタンヤオドラ1のテンパイだった。
これをリーチと言っていれば、石田はドラの4を切れただろうか?
たらればに意味は無いが、ここまで石田は慎重な戦い方をしていただけに興味深いところではあった。
東4局0本場ドラ3
ここは加藤にドラドラのチャンス手。
積極的に動いて、ドラアンコのテンパイまでたどり着く。
加藤
二四33377 ⑤ポン中ポン
だが、ここでも立ちはだかったのは石田。
三三四五五③③③④⑤⑥⑦⑦ ツモ四の2,000オール。
途中ドラそばの4の切り時が難しかったが、見事にまとめ上げて大きなツモアガリを手繰り寄せた。
さらに同1本場で石田にドラの①がアンコの手牌が入るが、今度は加藤がしっかりとかわした。
リャンシャンテンからの仕掛け、なかなか声の出ないところかなと思った。
よく稽古されているのが伝わってくる。
二四七七七④⑤44北 ⑤ポン
さらに4ポン、ツモ三で③⑥待ちからツモ③
これには石田もガックリしただろう。
2回戦東場終了時 グッチ26,800 加藤21,500 都築35,200 石田36,500
石田はこの後もドラドラのチャンス手が入るが、もう一押しが決めきれない。
だが、大きな失点をすることなく、ラス前でもしっかりとピンフのみをアガってトップ目のままオーラスを迎える。
南4局開始時点 グッチ28,600 加藤22,600 都築31,800 石田37,000
1回戦ラスで絶対に浮きに回りたいグッチが仕掛ける。
ドラ⑧
二三三三七八九⑦⑨中 チー789
この後、嬉しすぎるツモ⑧→ツモ四で500・1,000で終了。
グッチは薄氷の浮きとなった。
そして石田の2連勝。
2回戦 石田+14.0 都築+4.3 グッチ+1.6 加藤▲19.9
トータル 石田+30.6 都築▲1.2 加藤▲8.8 グッチ▲22.2
3回戦 起家から都築・加藤・石田・グッチ
東1局 ドラ③
リードする石田に絶好の配牌。
1巡目ツモ③で
二二七七九②③③4567RR→ 打②
5巡目、加藤から切られた2枚目の七をポン。
選択は色々ありそうだが、打Rとする。
その後、ホンローチートイになった加藤から③が打ち出され、石田に36待ちのテンパイが入る。
加藤がこれに飛び込んでしまい、加藤から石田へ7,700。
この局が加藤の最大の失着となってしまったと思う。
正直、この局に関して取り上げようかは迷った。
だが、加藤は大切な友人の1人。
この局を今後の糧にしてほしいと思って、書くことにした。
この半荘の大事なテーマは連勝した石田を浮かせてはいけない、ということだ。
そして、この場面。
トップ目の石田が2枚目とは言え、七をポン。
そしてその後、Rを並べている。
これでわかる事はタンヤオ、そしてトイトイ・ホンイツでなくてアガりたい手、つまりドラが固まっている。
(多少の例外は考えられるが、相当特殊なケース以外は無いだろう)
ならば、ドラは打ち出すのはリスクが高すぎると見る。
対象がトップ目の石田でなければ、それほど悪手とはいえない。
ドラドラ以上が明白ならば、それを抑えてしまったら自身のアガリはほぼ無い。
チャレンジする価値はあるだろう。
だが、このポイント状況において、石田に8,000クラスの加点を与えてしまうのは、自身の優勝を大きく遠ざけてしまう。
ここはこらえて欲しかった。
ここまで随所に好守を見せていただけに、余計に悔やまれる1局になってしまった。
さらに石田は勝負を決めに行く。
東3局 ドラ③
親石田
一一二四五六七②③④234
3巡目4巡目と五を連続で並べた捨て牌で8巡目リーチ。
これをアガれば3者の心は完全に折れるか。
ここは3者がなんとか踏みとどまる。
流局。
だが、石田の気持ちのこもった良いリーチだと思った。
結果だけ見れば、2,600オールもあったかもしれないが、その姿勢は同卓者に強烈なインパクトを与えたに違いない。
さらに石田に本手が入る。
東3局1本場 ドラ3
六564と切って4巡目リーチ。
なんとも気持ちの悪い河だ(笑)
二三四⑦⑧⑨56799TT リーチ
ドラドラのイーシャンテンになった都築が9を掴む。
都築→石田の2,000は2,300のアガリ。
Tで無かったのがせめてもの救いといったところ。
東3局2本場
大した配牌では無かった加藤。
急激な伸びを見せて、9巡目テンパイ。
①②③⑤⑥⑦白白RR中中中 ロン 白
都築→加藤 12,000は12,600。
3巡目に一気にホンイツに寄せたのが吉となった。
こういった大きな手組は加藤の得意とするところ。
痛いのは都築、一気に苦しい立場となってしまった。
東4局0本場 ドラ西
ここでも石田にチャンス手。
九九⑦⑨789西西西 一ポン
8,000のテンパイ。
加藤が10巡目リーチ。
二三四②③⑥⑦⑧23466 リーチ
石田は⑥を掴んで長考。
受けに回る。
自身がこのまま、浮いて終わればかなり優勝に近づくということが分かっている。
だが、自身はドラ3。
まっすぐにいっても良いだろうが、隙の無い石田らしい選択だった。
しかも、最後はテンパイを取り直して加点してしまう。
加藤・石田のテンパイ。
他3者はなんとも言えない気持ちになったことだろう。
3回戦東場終了時点 都築11,000 加藤33,400 石田44,000 グッチ30,500
南1局0本場、1本場は後の無い都築が打点はないながらも連続アガリ。
特に1本場は加藤のドラドラリーチをかいくぐっての粘りのアガリとなった。
南1局3本場 ドラ6
遂に親の都築に打点のある手が入る。
456の三色イーシャンテンから、三色は崩れたもののメンタンピンドラ1。
二三四五六七④⑤67888 リーチ
グッチも都築の現物ヤミテン(タンヤオドラ1)で石田からの直撃を狙う。
だが、この局アガリをとったのは加藤。
一が4枚切れの一四待ち(高めタンヤオ)ドラ1のテンパイ。
17巡目親のリーチを打っている都築から四が出て・・・・これをスルー!!
山越しで石田から2,600は3,500の直撃を取る。
これには加藤もしてやったり。
南2局0本場 都築17,500 加藤35,100 石田38,700 グッチ28,700
ドラ中
またも石田にドラドラのチャンス手。
しかし先制リーチは加藤。
①②③④⑤⑥⑧⑨22456 リーチ
河には④も置かれている。
そして石田の手牌には⑦が・・・。
相当出てもおかしくなかったが、なんとかこれを放銃回避。
加藤の1人テンパイで流局。
開かれた手牌を見て、石田も冷や汗をかいたか。
終了後、この時は本当に危なかったとコメントをもらった。
続く1本場(ドラ二)
都築が先制リーチ
五六七④⑤456RRR中中
加藤・グッチがテンパイを入れて粘りこむが・・・・
加藤は最終手番でツモ③。
長考の末、オリを選択。
これはなかなか止めれないけどな・・・と思った。
見事な決断。
都築・グッチの二人テンパイ。
南3局2本場供託2 ドラ⑧ 親は石田
石田は10巡目テンパイ
七八九③④⑥⑦⑧11234
これが789の三色イーシャンテンの加藤から出る。
加藤→石田 2,900は3,500のとてつもなく大きなアガリ。
さらに3本場・4本場と加藤は石田に放銃となってしまった。
1,500は2,400と1,500は2,700の放銃。
手牌をしっかり組んでの放銃なので、これは責められない。
むしろ、手を緩めなかった石田を評価すべき。
南3局5本場ドラ7
ここまでチャンスらしいチャンスが全くなかったグッチにようやく手が入る。
グッチ
四四七七②②③③⑤⑤477 ロン4
これを都築からアガって8,000は9,500。
都築はファーストテンパイがドラが出ていく形になっていたので、組み替えての放銃となってしまった。
完全に”不運(ハードラック)”と”踊”っちまっている。
※元ネタが分かる人は僕と同世代のマンガ好きだw
南4局開始時点 都築7,500 加藤27,000 石田46,800 グッチ37,700
南4局0本場はグッチに早いリーチが入るも、グッチ・加藤の二人テンパイ
南4局1本場 ドラ①
終わらせたい石田に2巡目イーシャンテン。
七八⑤⑥⑦56TT白 ポンN
だが、5巡目に加藤にドラドラのリーチ
四五六七八九①①⑦⑧222 リーチ
これが都築から出るも、2着浮上を狙ってまたしても見逃し。
だが、ここは都築がツモ一通ドラで2,100・4,000のアガリ。
3回戦終了 石田+21.2 グッチ+9.2 加藤▲8.6 都築▲21.8
トータル 石田+51.8 グッチ▲11.4 加藤▲17.4 都築▲23.0
石田の3連勝で圧倒的有利か。
グッチはここまでの3回戦でほとんどチャンスが無かった。
それでもこの位置につけていると言うべきではないだろうか。
3者とも石田を沈めた上で、50,000点から65,000点ほどの差が必要となる。
とりあえず60,000点以上のトップ目に立ってからポイント差を考えればよさそうだ。
4回戦 規定により起家からグッチ・加藤・都築・石田
東1局0本場、1本場と、この決勝でずっと苦しかったグッチがようやく先制を取れる展開。
1,300オール、2,000は2,100オールと加点。
続く2本場で加藤・都築の二人テンパイとなり、石田がラスに落ちる。
なんとかこのまま石田を沈めたまま、各者は加点したいところだが・・・。
東2局3本場では石田が1,300は2,200のアガリ。
グッチも40,000点ほど持っているがまだまだ足りない。
東3局2本場 ドラ③ 親都築
逃げる石田に本手のテンパイ
一二三四五六七七七発發中中
そして追うグッチにも本手のテンパイ
四四四五六④⑤⑥45566
石田も、これは止められない。
直撃をとれば絶対有利の石田もかなり寒くなる。
結果は・・・・
ドラ2イーシャンテンの都築からRが出て、8,000は8,600。
実質これで勝負ありとなった。
その後は、一旦石田がトップ目に立つ。
だが諦めないグッチがもう一度、南場の親でチャージして、再度トップ目に立つ。
南1局のグッチの親は6本場供託5までいく。
だが、そこで入れたグッチの純チャンテンパイは無情にも純カラ。
(待ち変えも可能だったがめちゃくちゃ良さそうに見えるカン②だった・・・)
その後は加藤がリーチタンヤオドラ2をツモアガリ、意地を見せる。
さらに加藤・都築と親番で大きなツモアガリは見せるのだが、石田の点棒を大きく削ることはできなかった。
最終局。
残された条件は以下のとおり。
グッチ 役満ツモ・トリプル直撃。
加藤 役満直・ダブル役満ツモ
都築 ダブル役満ツモか直撃
加藤が国士無双イーシャンテンまでいくが、そこまで。
流局となり、石田の優勝が決まった。
4回戦終了 グッチ+19.5 石田+9.5 加藤▲4.4 都築▲24.6
最終結果 石田敏孝+61.3 グッチ+8.1 加藤拓▲21.8 都築▲47.6
あまり書かなかったが、最終戦は実に22局に長い戦いだった。
石田に倒的リードがあったのだが、最後まで全員諦めずに戦い抜いたということだ。
見どころのある局も数多くあった。
だが、レポートとしては書ききらない方が妥当だろうということに過ぎない。
最後に総評を。
まずグッチさん。
前半にあれだけアガリに見放されつつも、離されずにくらいついたのは雀力の高さの現れだと思う。
最後に役満ツモ条件を残せたのは素晴らしかった。
次に加藤拓さん。
石田さんを除けばチャンスがあったのは間違いなく加藤さんだった。
どうかな?と思うような局もあったのは事実だが、スーパープレイを見せたのも加藤さんだった。
チャンスだって、そのスーパープレイで手繰り寄せたもの。
今回の決勝戦は必ず今後の糧になるものだと思っている。
そして都築友和プロ。
唯一の決勝進出プロとして、3回戦の不運にも動じず、最後までやれることをやっていたのは、流石プロだなと思いました。
都築さんとはかなり長い付き合いになってきたけど、まだ一度も決勝ではやっていませんね。
次はいっしょにやりたいと思う戦いぶりでした。
最後に優勝した石田敏孝さん。
完勝でした。
見事の一言に尽きます。
正直最初は消極的な戦いぶりかなと思っていましたが、これは完全に大間違い。
隙のない対局でした。
観戦させていただき、僕も非常に勉強になりました。
第6期は打倒石田でやっていきたいと思っています(笑)。
本当におめでとうございました!!
最後にみなさん、長い戦いお疲れ様でした。
見どころが沢山の熱戦でした。
疲労困憊だったと思いますが、打ち終えた皆さんの顔は本当に素敵でした。
それを見た僕は本当に嬉しい気持ちになれました!!
それでは第6期もよろしくお願いします!!
第5期SAKURA LEAGUE 完。