三日坊主になるかもしれない日記

1月16 日

髪を切りにいった
もう五年通っている美容院へ
五年の間に私は三十路を越えて、担当さんは店長になった
置かれる雑誌は、奥様系のファッション雑誌から私の好みを踏まえたオレンジページやハナコなんかになっている
いつもお任せにしているから今日もお任せにする
私は私のセンスに一切期待をしていないからだ
担当さんは、バリカンで髪を刈るのが好きなのか耳辺りをツーブッロクにされるのがここ三年くらいの常だったが、今回は襟足を刈られた
鏡を見て、ごめんね青春の時の満島ひかりの髪型だと気がついた
髪型と気持ちは満島ひかりだが、顔がついていってない
私は人が良さそうと言われる程の丸顔である
どうでしょうと言われて満島ひかりみたいですねと言えずに｢ありがとうございます｣と言う
担当さんに登頂部が薄くなっていると指摘され発毛にいいらしいオイルを塗られた
これにも｢ありがとうございます｣と言う
満島ひかりにされて、発毛に効く油を刷り込まれた分のお金を払う
外に出るとオイルを塗られたところだけ冷たかった