読書記録㉚(News Diet)

・ニュースはアルコールと同じ位危険。ニュースはいたるところで無料で、意識せずに自分の中にするりと入り込む。なかなか断ち切ることは難しい。

・ネットニュースは関係するリンクが貼られており、私達は多くの決断をする(リンクを開くか開かない、など)。その決断が多いと疲弊してしまう。

・人が一日にニュースに触れる本数は約60本、時間は90分。そのうち多くのニュースは自分とは直接関係ないもの。この時間を自分の時間にして有効活用すべき。

・それなしでは生きられないニュースなどない。数え切れないほどのニュースよりも、一冊の良書のほうが何千倍も自分の人生と健康のためになる。

・ネガティブなニュースは個人的な心配を深刻化させる。たとえ自分とは関係のない話題でも。
 
・ニュースを見ると、自分は、世界は実際よりも単純で説明可能だという錯覚に飲まれてしまう。

・私達は目の前にある情報やすでに頭の中にあって取り出しやすい情報を優先するもの。ニュースを断って明確にものごとを見る習慣をつける。

・ニュースを消費すると脳の生理的な構造が徐々に変化する。短い情報にざっと目を通すときに必要な脳の領域を鍛えることになる。それに伴い、長い文章を読むことや、思考をつかさどる回路は退化する。

・自分とは関係のないニュースを見ると、自分ではコントロールできない曖昧な情報に脳が出くわし、行動を起こそうとする意欲が失われ、受け身になる「学習性無力感」に陥る。

・ニュースからは新しいアイディアは生まれない。音楽や映画、自分なりの観察、本、長文記事などから得る方がずっと生産的である。


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