読書記録㊸(学び方の学び方)1/2
1 どこまでも集中し、怠け癖に打ち勝つには
○ポモドーロ・テクニック 4つのステップ
①勉強に邪魔なものをすべて取り除く
②タイマーを25分に設定する
③学習に専念する
④5 分の休みをとる
・25分には根拠がある。自分の好きでないことやしたくないことに意識がいくと、島皮質が刺激され、頭の中の痛みの原因となる。この痛みは20分ほど集中すると消えてなくなる。よって、25分は学習モードに入り込む最適な長さである。
・学習の休憩時間は、スマートフォンを忘れる。スマートフォンに触れると、頭脳の回復が行われない。
・学習の際のマルチタスクは禁物。新たな課題へと転換(スイッチ)する度に自分の頭の中にあるその課題に関連した情報を呼び起こす。研究によると、ひとつの課題を達成しないうちに次の課題にスイッチする行動をとった場合、30〜40%、成績が低下する。
・短い休憩中、インターネット、読書、メールなどあらゆることから隔離された休憩は、学習したばかりの内容を深く刻み込むのに最適である。
2 行き詰まりを克服するには
・音楽を聞きながらの学習は、マルチタスクになるので、やめるべき。
・学習しているときは、集中モード(何かに集中している状態)と拡散モード(とりとめなく様々な考えが浮かんでくる状態)との間を行き来している。
・新しいことや難しいことを学習しているときは、拡散モードのおかげで能力と理解力の新たな神経系の通路の端緖をつくり出せる。
○拡散モードに入る例
・夕食の前に難しいエッセイにとりかかる。夕食中に拡散モードで働ける。
・一休みする前に難しい問題に手を付ける。
・買い物に出かける前に語彙集をおさらいする。
3 より深く学習するには
・学習しているときは、自分の頭を叱咤激励しながら、“積極的に”学習することが大切。頭の中のニューロンの強い輪が形成させられる。
・ほんやりと聞いたり読んだりする“消極的な”学習にはニューロンはただじっとしているだけ。
○積極的学習をするためのテクニック
・答えを見ずに自分の力で例題に取り組む。
・書籍や論文、新聞からキーポイントを思い出す。
・目の前の題材について自分の疑問をまとめてみる。
・子どもを相手に説明するかのように、ノートや教科書の要点を簡単なことばに変えて説明する方法を考える。
・自分の考えを他の人に説明する。
・推敲:自分の学習している内容を積極的に考えることによってそれを書いたり話したりする場合と同じように、連鎖を拡大する方法。自分が学習している内容を自分自身の言葉で積極的に説明する。
・様々な他対象を交互に学習することが、適切な連鎖を選び出す練習になる。
・睡眠について。睡眠の研究者は8時間の睡眠を勧めている。
4 作業記憶を最大にして、上手にノートをとるには
①簡単にする。
学習するときに要点をまとめる。
②対象をいくつかの塊に分解する。
小さな断片に切り分けて情報を整理することで、長期記憶の中に基礎となる連鎖をつくるきっかけになる。対象の習得を続けるにしたがって、鎖が相互につながる。行き詰まったら一息つくなどして拡散モードにする。
③もっと理解しやすい言葉に翻訳する。
理解不能な技術用語をわかりやすい言葉に置き換える。目と耳から同時に説明を受けるようにする。学習している内容を既知のものや、自分になじみのあるものに結びつける。
・教室の講義を聴きながらノートをとるのなら、関連の素材や指定の書物を一読するか、少なくともざっと目を通しておく。
・ノートを活用するうえで重要なのは、一日が終わる前に再度、ノートの内容を復習すること。