医療に生かしてもらっている。『書く習慣』Day25
「まずいな、せきが止まらない」
こうなると通勤電車に乗るのが怖い。
土日月と休んだのに、
いっこうに治らない。
夜寝る前には
「起きたら治っていますように!」
と祈る気持ちでベッドに入るが、
起きたらのどがカラカラで
すぐにせき込んでしまう。
36,3度の平熱が救いだ!
ベッド脇に用意した
ステンレスボトルの中のお湯を飲み、
龍角散(のど飴)を口に放り込む。
もはやこの2つのアイテムは
手放せない。
口の中に含ませておけば、
多少のせきはおさえられる。
しかし、
電車での通勤時間は1時間程。
せきがでない保証はない、
というかホームで待っているそばから
出るではないか!
かつてならそれほど意識しなかったが、
こんな世の中では周りの目が
めちゃくちゃ気になる。
軽く「ゴホン!」とする度に、
誰かににらまれている気がするし
舌打ちされるのではないかと怯える。
まるでごまかすように、
先日取材した録音を聞きながら、
耳を電車内からふさいだ。
この1時間程は私にとって、
試練の時間だ。修業だ。
車内アナウンスで、
「マスクやせきエチケットに
ご協力をお願い致します」と
言われる度に、
罪悪感にさいなやませられる。
しかし、耐えられない咳は、
すぐに私の心をえぐる。
次の駅はまだかまだかと思いながら、
一駅ごとに扉が開いて
人々が出入りする音に
せきの音をまぎらわせる。
会社に着いて仕事中も
やや気まずい!
体調がパーフェクトでないことは
重々承知しています。
休めよ!と
同僚の心の中の声が聞こえる。
でも、休む勇気はなかった。
本当に申し訳なく思う。
だから、こうしてかかり付けの病院へ
どうにかしてもらいたく
すがるように来たのだ。
問診後、のどを診てもらい、
すぐに静脈注射をしてもらう。
処方薬ももらった。
注射中、
「気分は悪くないですか?」と
看護師さんに聞かれるが、
「のどのあたりから、
静脈注射した液体が
溢れだす感覚がある」
とは言えず、
うんうんとうなずくのが精一杯だ。
きっとガマンしてるの
バレてるよなー。
程なく飲み薬よりも早くに効き、
せきはすぐに激減した。
注射、めちゃくちゃすげー!
医療の凄さ、
感謝を身をもって感じている。
他にも頭痛、痛風、ぜんそく、他と
持病を持っている私にとって、
こうした楽になる様な1日は感謝の日だ。
薬や治療が無ければ、
生きながらえていないのでは?
と思う時も多々ある。
「感謝」という言葉だけでは
表せられない程の、
ありがたみを受けているのだ。
ありがとうございます!×10000
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いしかわゆき『書く習慣』
1ヶ月チャレンジ Day25
今日1日にあった感謝したいこと