図録見て「え?」てなったから見直しに行った「特別展 中尊寺金色堂」@東京国立博物館 (と、東洋館と上野恩賜公園の桜)
2月末、光悦展を観に東博へ行きました。
この時、本館の5室で「特別展 中尊寺金色堂」もやっていたので、サクッと立ち寄りました。セットだと割引になるし、とりあえず見ておこうかと。17時の閉館間際だったので混み合うこともなく、結構じっくり眺めることができました。帰宅してから、さぁ、今日のおさらいをと図録を開いたら、、、
「え?仏像、こんなに金ピカじゃなかったけど?
こんな、百式みたいな色じゃなかったような…」
実物は、もっと赤みがかった感じの、銅色っぽい雰囲気だったんです。温かみのある、柔らかい印象でした。でも図録は黄色っぽくて、白く飛んでるような、目の覚めるような金ピカなんです(個人的な感想です)。
もちろん、展示室で強い照明をあてることはできません。国宝は年間で照明の量が決まってることも、重々承知です。最近の写真はいろいろできる(加工やな)のはわかるけど、実物と印象が違って見えてしまうのは、、、はて、どうなんだろうか?と思ってしまいました。こんなことなら昔の図録みたいに、白黒写真の方が、見た時の印象が強く残るような気がするなぁ、なんてことも思いました。仏像の表情や衣、そして細かな傷までもが、実物よりもしっかりと見られる図録はありがたいですが、なんか、モヤる。。。
なので先週末、確認のために、2度目の中尊寺金色堂展へ行きました。
Xで「混雑状況 建立900年特別展「中尊寺金色堂」」のアカウントが開設されてます。春休みだったからか、日中は待ちが出てるんですよね。これはヤバいな、並びたくないなと思い、東博が19時まで開館している週末に、仕事終わりで行くことにしました。
当日、東博には17時45分到着。入館は18時半までです。読みが当たって中尊寺金色堂展へは並ばずに入れました。会期末なので展示室は賑わってはいますが、激込みと言うわけではなく、まじまじと仏像を眺めることができました。
で、やっぱり、結局、図録みたいな金ピカではなかったです(あくまで個人的な感想です!)。最初に見た印象と同じでした。ガラスケース越しのこんな距離で、次はいつ見られるかわからんよな〜、と思いながら、そして「私、なんで仏像を、こんなにも真剣に見てるの…」とも思いました。東博にちょくちょく通うようになって3年、時に自分の趣味嗜好の変化に追いつけないこともあります(苦笑。
この後はもちろんガラ空きの東洋館に寄り。
18時55分、ここで空調が止まりました。さらに静かになった展示室。警備員が持つ鍵の音が響きます。「おやすみなさい…」と作品や仏像に告げて、東洋館を出ました。
帰りに公園の桜の通り抜けに寄りました。20年前、舞浜での仕事終わりに、仲間とワイワイ言いながらここに来たことを思い出しました。元気だったな、、、まぁ、若かったしな(笑
金曜日の夜の上野、短い時間でも、充実、満喫、堪能できました。
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