授業は「魔法のかけあい」

ひさびさの投稿!

 超!ひさしぶリの投稿になってしまいました。(結局3日坊主と言わないで!笑)
 6/5より中部地区では2020年度のレギュラー講座が大学受験科/高校グリーンコースともに対面開講されます。ふだん予備校講師として「あたりまえ」にできていたことの尊さを,今般の感染症は日本国民に教えてくれたのではないでしょうか。その価値を再認識して,受講生と向き合っていきたいと考えています。
 そんな中で,自己紹介をかねて,最近感じていること,大切にしている価値観をちょっと共有しておきたいな,と思い,寝つけぬ深夜に記事を書いています(多分投稿は日中にするけど)。


 
講師だって「にんげんだもの」


 われわれの仕事は,当然ですが受講生の成績をあげ,志望校合格に導くことです。ですから当然授業時間と同じかそれ以上の時間を1コマの授業準備に費やします。知識の押し売りにならないように,キミたちが「何に気づければ解けるようになるか」「どうしたら授業の吸収率をあげれるか」を意識して授業を組み立てます。授業の中身以外にも「どういう話をしたらみんなのモチベーションが上がるか」など,何気ない一言も計算のうえで発していることが多いです。
 そういう意味で,われわれは【自分の授業内容を最適化する】という側面と【受け手であるみなさんの「吸収率」を最大化する】という側面,両方を意識して取り組んでいます。ですが,どうしても,「毎回授業に行くのが楽しみで仕方ない講座/クラス」と「そうでない講座/クラス」というのは正直毎年でてきます。当然,プロとしてお金をいただいてやっている以上,手を抜くことは決してありません。しかし,前者のような講座/クラスの授業準備に充てる時間や手間の数が意識せずとも増えることは否定のできない事実です。その結果,当該授業のクオリティがあがり,みなさんからの支持もいただけるという最高の相乗効果が生まれます。私は人間というのは,「そういうもの」だと思っています。最後は感情で動くんだと。

私が大切にする「魔法のかけあい」


 前置きが長くなりました。今回の話のメインである,「魔法のかけあい」とはなにか。これは数少ない私の趣味である音楽鑑賞/ライブ参戦で,ハマっているアーティストである蒼井翔太さんの言葉です。「ファンと演者は魔法のかけあい」だと。「演者がライブでファンに魔法をかける、そのことでファンの日常に彩りが加わるし,現実という日常に戻っても,ライブを思い出して頑張ることができる」。でも,「ファンの数そのものや声援がなければアーティストの活動の幅は広がらないし,自分を輝かせて,ファンにさらなる魔法をかけることができなくなる。そういう意味で僕もみんなに魔法をかけてもらっているんだ」,「魔法のかけあい」を大切にしていきたい,という趣旨です。よくライブのMCでされる話なのですが,このことは上記で話した,自分の仕事とも大きく関連しているな、と強く感じています。私が彼のファンでいる理由は,歌唱力とかそういうもの以上に,こういう価値観に共鳴する部分が大きいように思います。だから女性比率8割超のコンサートにアラサーのオッサンが参戦するんだよ!(笑)
 やっぱり受講生の受講態度がよいとか,予復習の状況がよいとか,自分に対する期待感が感じられるとか,信頼関係がきっちり醸成できてるクラスには「まだなんかしてやれるんちゃうか」とか「しんどいけどもうちょっとサービスしよ」的なモチベーションになります。それこそが,予備校講師の「限界突破」の原動力になるんじゃないかって。だからこそ,講座づくりをしていきたいと思っています。お互いのために。
Twitterの投稿なんかを見てもらうと,バレていると思うのですが,仕事に対する思い入れが強いので,どうしても発信するメッセージが辛辣になりがち(笑)なので,やまもとが合わない人は出るということは認識しています(毎年最終講では「先生には痛いところを突かれたのでがんばれました」的なコメントをたんまりいただきます(笑)頑張ってくれたらええんやけど)。敵を作らない先生が羨ましいとも思うけど,それを含めて自分なので。


最後に…


以上,結構な長文になってしまいましたが,伝えたいことは「私を好きになってね!」とか「俺の授業ちゃんとでろよ!」とかそういうことではありません。河合塾をはじめとする大手予備校のメリットの1つは「いろんな個性や専門分野を持った講師が山ほどいる」ことです。大受なら4人の先生の中から,「心から信頼できる1人」を見つけてくれれば十分だと思っています。ただ,わたしたち講師も人間なので,こういう側面があるんだよってことをあえてこのタイミングで(笑)発信してみました。

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