ラルクLIVEに行ったら人間宣言をあそばされて希望と絶望が渦巻いた『hyde誕生祭』感想。
hydeは人間でした。
神?人間でした。仏。人間でした。
NOT精霊YES人間。
虚像<<<<<人間。
おれと同じ「人間」でした。
この「事実」には2つの意味がある。
ひとつ、俺にも可能性があるんじゃないかという希望。
そして、いままで俺はなにをしていたんだっつー絶望。
~昔のおれ~
「キャー!hyde様ってまぢ神…」「ゥチ神棚にCD飾っちょるw」「エロさ大爆発…」
IQ3の昭和平成生まれが鳩みてえな顔して言うんすわ。おいおい、妄信はやめてくれ…おれはお前らと違って現実を見たうえでファンなんだよ。見た目は二の次…ジャンルにとらわれない自由さを備えながら馴染みやすさを手放さない芸術と商業のマリアージュ。hydeは芯の強い高音ばかり注目されるけどツウは「低音」。これだね。あの大地すら浮かばせる底を突きあげる甘美な響きこそが「至高」。
~今のおれ~
おれ「免許の更新、視力検査危なかったから直前にhydeの写メ見といたw」
おれ「hydeが『か』って言った!えっ、次は『わ』!?乾いた!?えっ、嘘!?ヤバーーーー!」
おれ「テッチャンのベースラインやばない?ってかギターアレンジ神!kenちゃん天才すぎ。ゆっきーが笑ってるうぅううぅぅうう!!!!!」
おれ「極楽は…ラルク、だったのか……?」
先に言っておくと、おれは悪くない。
ラルクがそういう戦略をとっているのだ。
先日TVでリーダーのtetsuya (Ba.)が言っていた。
我々一般人とは一線を画したイメージ戦略、そして圧倒的なパフォーマンスとで作り上げられた超神究極神音楽神隊~GOD MONSTER GROUP~。
それこそが「L'Arc~en~Ciel」。
特にボーカルhydeは個人情報をほとんど明かさずまさしく神秘に包まれた存在。HYDE名義のソロ活動では活動20周年を機に自叙伝が出版され、誕生日を冠したライブやディナーショーなどでファンとの距離感も徐々に近づきつつあったが、ラルクのhydeとしては未だ向こう側の存在であることは疑いようがなかった。
そんなラルクで今回行われたライブが、
たたたったったたたあああ誕生祭!?!!?!!!?
hydeさんはね…神様なんだよ。誕生日なんてないし、ミスなんてしない。やること成すこと全部人並み外れていて完璧でなきゃいけないの。
1月18日-19日、東京ドーム。
『L'Arc-en-Ciel LIVE 2025 hyde BIRTHDAY CELEBRATION -hyde誕生祭-』
に行ってきた。
「hydeがワガママに、好きなようにラルクをプロデュースいたします」っつって盛大にアナウンスしてたんだから、何物にも縛られずhyde作曲の極上レア曲やるんだろうなぁ~って息巻いてた自分本意の自己中ゴミカスオタク野郎はいねぇよなァ~~~!?
俺だよ。
結果……、
hydeのhydeによるhydeのためのライブでした。
だって「誕生祭」だから。東京ドームを2日間貸し切って行われる、ぼくのかんがえた最強のバースデイライブ。別にhyde作曲を中心にやります!とかぜんぜんない。なんなら自分の曲は23曲中5つだけ。
結果……、
最高でした。
選曲自体は割とメジャーどころでまとめられた感じ。
だが、過去最高ライブ。
一言でいうと「hydeが歌っていて気持ちいいであろう曲」たち。
それすなわち「hydeにしか歌いこなせない曲」たち。
イッツ・最高。
この日の主役は間違いなくhyde。
話は遡り、開場15時。
会場になだれ込むおれ達。
前述のとおり、今回は誕生祭というテーマのあるライブ。舞台などのセットも大層凝ったものだろうと予想していたが意外にも簡素。メインステージと小さなセンターステージを結ぶ細い花道。メインステージの背後に中大大大中の5つのスクリーンが並べられているだけ。装飾は皆無。
そこで耳に入る不朽の名曲「Anemone BGM ver.」
テロトゥ~…テロトゥ~…テロトゥ~…テロトゥッゥゥウウウウ~…
トゥッ!テェッ!!トゥルルレルッ!!!トタラン!トッタッタッ!トッタッタッ!トゥ…トゥ…トゥルルレルッ!!!
ファラリィ~…ファラレ~リィ~ラリィ~…ファッ…ファァアアアア~~
ピッポッポ……トタラン!トッタッタッ!トッタッッッ・・・ファファフォ~ンファラファラフォ~ン
おれ「ふぁ…ふぁああああああああああああ!!!!!!!!!!」
見える…
港へ続く道…静かに燃える炎…赤く染まった丘……
装飾なんていらない…音は次元を超える……
1日目、スタンド縦横ど真ん中。
会場全体が見渡せ演出が堪能できる神席。
2日目、アリーナ真ん中前から5列目。
ステージ上のバカでかスクリーンの圧だけで吐きそうになる神席。
2時間後…開演。暗転する東京ドーム。
#1.DRINK IT DOWN
テーレェテーテレーテートゥータァーテートゥーテー…
パーパー…
テーレェテーテレーテートゥータァーテ~~~……
ピタッ…
テーレェテーテレーテートゥータァーテートゥーテー…
パーパー…
テーレェテーテレーテートゥータァーテ~~~……
ドゥダダダダダッッッ!!!!!!
テーレェテーテレーテートゥータァーテートゥーテー…
ドゥダダダダダッッッ!!!!!!
テーレェテーテレーテートゥータァーテ~~~……
ドゥダダダダダッッッ!!!!!!
ピタッ…
テーレェテーテレーテートゥータァーテートゥーテー…
パーパー…(ドワンシャッシャ…ドワンシャッシャ…ドワンシャッシャ…)
テーレェテーテレーテートゥータァーテ~~~……
ドワンシャッシャドワンシャッシャドワンシャッシャ……
hyde「ン滑らかにィ…貼りィつくゥゥゥ…感触ゥ~…」
(ドワンシャッシャ…ドワンシャッシャ…ドワンシャッシャ…)
hyde「闇とォは…深くゥ…味わゥゥ~ものォォォ~……」
おれ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!ギヤァァァァアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」
hyde「Let down…you feel…trust falls…break down……」
おれ「くる…くるぞっ………」
ドワンシャッシャ…ドワンシャッシャ…ドワンシャッシャ…
ファッ……
hyde「鏡は今ァ…砕かれェェ~、見たことも無い君がァ…」
hyde「目ェェェェエエエエェェエェェェェエエエエエエエエエエエェェェェェェェェエェェェエエエェェェエッェェエエェエエェェェェエエェエエエエエーーーーー覚めてェェェ~~~~ッ!!!!!!!!!!!!!」
hyde「あァ…もうォ…帰れェないィッッッッッッッッッッッッッイィ゛ッッ!!!!」
ぬっとりべたべたに貼りつくhydeボイスが全開満開大喝采。
伝説の幕開けである。
#2.XXX
シャカシャカタッタカ…トゥッテッタッタッ……シャカシャカタッタカ…トゥッテッタッタッ……
間髪入れず始まった「XXX」。
ドームのボルテージはすでにMAX。
シャカシャカタッタカ…トゥッテッタッタッ……シャカシャカタッタカ…トゥッテッタッタッ……シャカシャカタッタカ…トゥッテッタッタッ……シャカシャカタッタカ…
トゥッ!テッ!タッ!タァァッッ……!!!!!!!!!
hyde「Step into fascination…Trap of infatuation kiss……」
hyde「Step into fascination…Trap of infatuation kiss……」
おれ「ヒュゥゥゥゥウウウーーーーーー!!!!!ひゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」
こ、これは…
「hydeが歌っていて気持ちいい曲」の日だ!!!!!!
ダークネスな低音が響き渡るdrink it down。妖艶で絶頂寸前の伸びをこれでもかと見せつけるXXX。
魅せてくれ…hydeさん…
聴かせてくれ…思う存分…魂の叫びを……
#3.CHASE
チュイン…ピロリピロピロリ…ピロッ…ピロッ…ファンフォンファン…
つづく不安な電子音…徐々にボリュームが上がってく……
hyde「CALLING…」(コリーング…コリーング…コリー…コリ……)
オデンデンデデン…オデンデンデデン…オデンデンデデン……
hyde「アユレディィイイイ東京ォォォオオオオオ!!!!!!」
究極ROCK鬼ごっこソング。鬼ごっこを歌わせて世界で一番カッコいいのが、そう。ラルクアンシエル。
hyde「悪戯なァ支配ィ者ーッッ! 無ッ法なァ世界ィィィでェッ!」
おれ「Must speed up, must speed up!!!」
hyde「選ばれェし頂ゥ点ッ!神への疾ィーッ走ゥッッ!!」
おれ「Must speed up, must speed up!!!」
hyde「手ェのッ!鳴る方ォォーーーーーへェ~!」
hyde「I'm chasing youゥ゛~!」
おれ「chasing you!!!」
hyde「get awayィィイイイィィ゛~~~~ィ゛!!!!!」
オデンデンデデン…オデンデンデデン…オデンデンデデン…オデンデンデデン…オデンデンデデン…オデンデンデデン…
hyde「神経ウォォォオゥ~尖ァァァ~らせてェェェ~…」
hyde「知り尽くゥすゥゥ…テリトリーへェェェ…」<クロォーズ
hyde「細b……
おれ「!?」
ニヤつき、そのままステージ上でうつ伏せに倒れるhyde ──!
hyde「東京ォォオオオオオ゛ーーーーーー!!!!」
数秒の悶絶の末、立ち上がり何事も無かったかのように叫ぶhyde ──!
hyde「hyde誕生祭に来てくれてありがとォオオ!!!!」
hyde「楽しもうぜ東京ォォオオッッッ゛!!」
ちょっと照れくさそうにするhyde ──!
hyde「アーーーユーーーーーーレディッッ!!!!」
オデンデンデデン…オデンデンデデン…
hyde「神経ウォォォオゥ~尖ァァァ~らせてェェェ~…(2回目)」
間奏を伸ばして盛り上げる時間を用意していたのにCメロに突入してしまったのである!!!!!
hydeも間違えるのである。
※歌詞や間奏後の入りは稀によく間違える。
#4.fate
hyde「今ァァァ…狙いうォ…定めてェ~……手をォォォ…かける瞬間にィィィ~……」
トゥンタンッ…トゥンタンッ…
トゥラッタッタランタラントトタンッッ!!
hyde「……切ない程にィィィ…君を想ォォオッてェ~~!!この腕がァァア!この胸がァァァアア!凍えるゥほォどにィィィ゛!震えるゥッッほォッどにィィイイ゛~!!!君だけうォォォオゥ゛! 君だけうォォオオゥ!!!!!春がァ来ればァァアア!夜がッッッ明ァけェェればァァァアアア~!!!あの空へェエエェェエエ!!!あの場所でェエェエェェェエエエエエ!!!!!」
号泣…
気付いたら前に立ってる奴の背中で顔拭いてたわ……
主演男優最高金賞だろこれ…全人類今すぐアルバム「HEART」買ってこい。それかアマプラ配信中の30thライブ(0:41:49~)で見られるから見とけ。ってかもう全曲買え。CDで。悪いこと言わないから。fateには映画1本分の迫力と感動が詰まってっから。幻想的なAメロ歌詞「凍る針葉樹の間を深く駆け抜ける運命」からのサビで「君だけを!君だけを!」ってド直球な歌詞を持ってくるの反則だろ。
#5.花葬
真っ赤に染まるドーム。
テレッ…テッテェッ…トゥレルーンテレテットラレンレン…
テレッ…テッテェッ…トゥゥゥーン…タァーン…ラララン…
最強のイントロ。歌い出す前に終わっても良いまである。
~ラルク三大気分ブチ上がりイントロ~
「花葬」「GOOD LUCK MY WAY」「ROUTE666」
ここまで読んだラルク未経験のお前らは
これだけは覚えて帰ってくれNaッハ~~~ンッッ!!!!!
#6.浸食 -lose control-
花葬によるアルティメットパフォーマンスが終わりを迎える。
hyde「狂い咲いた夜ゥゥーにィィィーー……」
hyde「眠れるゥ……魂のォォォオオォォオー……」
……。
おれ「ひょあっ…ふぁっ…!ヒュッ…ヒューーヒューーー!!!!!」
拍手と歓声で包まれる。
ファッ…と暗くなり静寂が訪れる。
…………。
……カーーーーーン……………
おれ「まッ…まさか……嘘だよな……」
…カーン…コーーーーーン……ファーーーーーン…………
トゥンテントゥタンタンララランファ…トゥンテントゥタンタンララランファ…トゥンテントゥタンタンララランファ…トゥンテントゥタンタンララランファ…………
hyde「アイルゥゥゥゥズゥ…コントゥロァァアアル……」
hyde「途切れたァァァ…心ォォォ~……」
おれ「うわあああああああああああああーーーーー!!!!!!!!!!」
~説明しよう!浸食 -lose control-とは!~
ハリウッド版ゴジラ「GODZILLA」の挿入歌であり、ラルク史…否、日本ロック史に刻んだシングル同時3枚リリース「HONEY」「花葬」に並ぶ曲であると同時に小学5年生のときに俺が父親からもらったmp3プレーヤーに勝手に入っていた3曲でもある、ラルクを語るうえで欠かせないナンバーである。当時クソガキだった俺がそのなかで最も気に入っていたのがこの浸食なのだ。
ラスサビ。
hyde「そォ…気付けばァァッ!笑あァアアってェ…いィッィィ……」
hyde「「「「「「たァァアアァァッッッ アアァアァッッッ アアアアァアアアァアア ッッッァァアアアアア!!!!!!!」」」」」」
ここの壊れたビデオみたいな途切れ狂ったアレンジよ。思わず隣のやつの首引きちぎったわ。絶対に映像化してくれ…。
#7.EVERLASTING
特大スクリーンに映されるガラス。
ガラスに打ち付ける雨。
ドーム内は湿度を纏い、重たい空気が降り注ぐ……
トゥン…ト・ターーーンッ……トゥン…ト・ターーーンッ……
トゥン…ト・ターーーンッ……トゥン…ト・ターーーンッ……
ファンファンファンファンファファファファファ……
沈みながら広がっていく
壮大なメロディがこだまする…
hyde「I swear to God.そうォ…似ていないィィ…人をォォォ~…選んだのはァァァーーー……」<ワターシ
おれ「ひっ…ヒヒィィイイイィィィ~~~!!!!ken作曲の極毒沈殿ダークネス奈落ソングが続いていくだと……!」
hyde「I swear to God.もうォ…帰らないィィ…逢わなァァァ~ィ…私のォ…つよォォォォォオオオォォオい……」
マーーーーーイ
hyde「ウィル…」←【注意】ここの囁き【注意】
hyde「止まなァァアアァアアいィィィーー!何故にィィィーーーーィ~!!!!止まなァァァアアァアアアいィ…君ィィィィィ……」
2014年。最新アルバムから2年と6カ月。突如リリースされたシングル「EVERLASTING」。完全受注生産限定でCD+写真集で約4000円の1形態のみ。収録曲1曲。ボーカルカット版も無し。泣く子も黙る強気の販売戦略。
俺はこれまでラルクのアルバム・シングルの全てをCDで購入してきたが、唯一レンタルで済ませてしまった1曲がこれだ。ジャケットも宅配ピザくらい大きかったし…
そんな情けない思い出も、
冷たい雨が洗い流してくれる気がした……
#8.forbidden lover
fateと並んで本日のMVP。特に2日目。
鬼気迫る勢い。圧倒的な感情移入。
吹きあがる炎。
まるで戦場にいるかのような熱気が降りかかる。
hyde「燃え上がるゥゥウウ゛…炎にィッ!取りィ囲まァァアれェェェエエエェェエエエエッェッ!!! 崩れゆくゥゥウウ゛…船にィ゛命ィッ!つかまれェェエェェェェエエエエエーーー!!!!」
5スクリーン全hyde。
バカでかスクリーンに目一杯映るhydeの顔面。
視界の隅から隅まで全hyde。
その目には一筋の涙が。
特大スクリーンにはち切れんばかりに映されるhydeの口元。
おれ「な、なにあれ!?どこの部位!?あっ口か。口ってこんなに綺麗だっけ…」
この曲のカメラさんは正気を疑ってしまうほど寄りのアングルを多用していた。もって生まれた顔面と照明効果による演出で特大スクリーン100メートルほどにまで引き延ばされても美しさが凄まじい。
hyde「怯えたァッ!!!瞳はァァァ…天をォ仰いでェェェ… 叫ぶゥゥゥ~…」
hyde「神の名をォォォオオオオォォォォォオオオオオオオオオォォオオオオオア゛!!!!」
リリースから27年…今まで何回歌ってきたんだよ…
なんでそんなに気持ち込められるんだよ……
頼む…いまのラルクで全曲リテイク版出してくれ……
これ生で聴いちまったらもう戻れねえよ……
#9.接吻
ドゥン…デュク…ジュンクジュンクピリルッ……
ドゥン…デュク…ジュンクジュンクペロロン……
ドゥン…デュク…ジュンクジュンクピリルッ……
hyde「接吻をォ…交わそうォォォォ…偽りィを外しィィィ~……」
(奈落低音爆イケボイス)(奈落低音爆イケボイス)(奈落低音爆イケボイス)(奈落低音爆イケボイス)(奈落低音爆イケボイス)(奈落低音爆イケボイス)
おれ「ほ、ほわっ…ほわっ……またkenさんの!?どんだけkenさんの曲好きやねん。最高過ぎんだろ……」
間奏ロングver.に突入し、花道を歩くken渾身のギターソロ。
1日目は観客に何かをしてほしそうなジェスチャーをしていたが伝わらず。後ろの席のお姉さま2人が察し、ギターに合わせて歌い始めたが俺含め周り続かず。結局なんだったのか分からないが、おそらくこの2人が正解だったような気がする。ごめんなさい。
2日目は巻き込み演出をやめて、ドームの中央で視線もライトも独り占めするスーパーギターリストがそこにいた。
hyde「世界はァァ…溶合うゥゥゥ~…色ォ……夢ェの先にィィ…導いてェェェエエェェアアァァァ~……貴方がァ…心をォォォ~今ァ~~~…叩いてェいるゥゥ……」
hyde「まぼォ゛ろしィでェ…いィィィイイいィィィィイッイイィィイ゛~アァァアァァア゛ア゛ア゛!!!!」
tetsuya「まぼろしでいいーーーーーーーー!」
hyde「そのォー…胸へェ…とォ…抱かれてェ行くゥゥゥゥウウウウウウゥゥウ!!!!!!!!」
tetsuya「だかれていくーーーーーーーうぁあぁぁあぁー!」
hyde「もうォ…僕はァァ…二度とォッ…帰らなァァァァーーー…ィ……」
ライブに行くと必ず「元々好きだったけどライブに行って爆増しで好きになる曲」があると思うんですが今回は間違いなくこれ。
#10. In the Air
続けてtetsuyaのベースソロ。とてつもない浮遊感に襲われるぞくぞくするようなハウリングをさせつつドームの熱を上げていく。
…………ドゥワ~ン
デュデン…デュデン…デュデン…デュデン…デュデン…
デュデン…デュデン…
デュデン…
トエン…デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……
hyde「目ェを閉じたァ…君ィは…背に刺さったァ…ナイフをォッ…羽に似せェ…今ァァ……大地を蹴るゥ……」
(吐息マシマシ地面めり込み低音震度一億ボイス)(吐息マシマシ地面めり込み低音震度一億ボイス)(吐息マシマシ地面めり込み低音震度一億ボイス)(吐息マシマシ地面めり込み低音震度一億ボイス)
hydeが旗を掲げ、風を感じ浮遊感は増していく。
hyde「やがァてェ…空にィ…溶けてくゥゥ……」
hyde「僕はァァァア!それをォォッ……」
hyde「ただァァアァアアアアァァアアアァ゛ァアアアアアアアァァァァァアアァァァアァァァアアアアァァァアアアアアアアアアアッッ゛!!!!!!!!!!!!」
hyde「見つめたままァ…立ちつくしてェェェェェ~……」
デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……デレレ…デレ…デレレ……
In the Airの曲調に加えて、曲入りの前のtetsuyaベースソロから旗のパフォーマンスに至るまで浮遊感に注力した演出。
この一瞬だけでもおれたちが「君」になれたような気さえした。
#-トークタイム(うろ覚え)
10曲が終わったところで初めてのトークタイム。
hyde「hydeの誕生祭へようこそいらっしゃいました!誕生祭を…自分で…仕切らせていただいております。ここまで暗い曲続きましたが、ここから上げていくよ東京!まぁ歌詞は暗いんだけどね…すごいよね、『背に刺さったナイフ(#10.In The Air)』って…」
hyde「クラッカー問題ですがまだ先なんで手に持ってる人必要ないんで鞄にしまっておいてください。そのとき説明しますので安心してください。分かってんのかよ!」
#11. the Fourth Avenue Cafe
#12. metropolis
軽快なピアノからはじまり、
11曲目にしてついに素直に明るい曲がスタート。
体力を持て余したオーディエンスは跳ねるわ手拍子するわてんやわんやのお祭り騒ぎ。
そして始まる#12メトロポリス。「ここから上がる曲宣言」をした舌の根の乾かぬうち極上エロティック官能ピンクソング。【メモ】hydeにとってエロは明るい。
この2曲はhydeさんがメチャクチャ前に来てしばらく歌ってくれたので目が忙しくて全然曲聴いてなかった。
#13. get out from the shell
静まり返る観客。明滅するステージ。
……デュデデュ~~ン…………………………………
パキャパッ…パキャパッ…パキャパッ…パキャパッ…
おれ「おいおい冗談だろォ……」
……デュデデュ~~ン………………………………………
パキャパッ…パキャパッ…パキャパッ…パキャパッ…
おれ「あっ、あぁ~~~…あァ……」
……デュデデュ~~ン………………………
パキャパッ…パキャパッ…パキャパッ…パキャパッ…
トゥンッ…チャッ……トゥンッ…チャッ……トゥンッ…チャッ……
パキャパッパッ…パキャパッパッ…パキャパッパッ…パキャパッパッ…
hyde「鼓動がァ…深く脈ゥうつゥゥゥ…冷たくゥ…固い頭蓋のォ中ァァァ……神経ィ…接続不能のォォォ…眠れるゥ…森の君へェキスをォォォ……夢はァ…夢のォままでェ…夢はァ…夢のォままでェ……」
おれ「わ、わァ……」
hyde「ゲリドゥユノッションズゥ!!!!ハブチュリアッライズゥッェェェエアッッッ!!!!!ドゥイトゥ!ゲフィルユパッショォォォオンズゥ!!!!ハブチュリアッライズゥッェェェエアッッッ!!!!!ゴフィトゥ!パシブゥ…スゥゥゥザッッソウゥッッッ!!!!!!!!!!!」
テレレレ~テレレレェ…テレレレ~テレレレェ…テレレレ~トゥタッテ~テレレレ~テレレレェ…トゥタッテェェエエェェエエ~
hyde「おうイィィィイイイイェエッェエエェエェエエェェア!!!!!!!!!!!!」
テレレレ~テレレレェ…テレレレ~テレレレェ…テレレレ~トゥタッテ~テレレレ~テレレレェ…トゥタッテェェエエェェエエ~
hyde「東京ォォォォオオオオォオォォォォォオオ!!!スクリイィィィイイイイィッィイイイイィィィィィィイイイイーーーーーーーーム!!!!!!!!!」
デューン…パシュパシュ……
おれ「ィエイ゛!!!!!!!!!!」
デューン…パシュパシュ……
おれ「ィエイ゛!!!!!!!!!!」
デューン…パシュパシュ……
おれ「ィエイ゛!!!!!!!!!!」
hyde「夢はァ…夢のォままでェ……」
おれ「ィエイ゛!!!!!!!ィエイ゛!!!!!!!」
hyde「夢はァ…夢のォままでェ……」
おれ「ィエイ゛!!!!!!!ィエイ゛!!!!!!!」
hyde「そのォ…手でェ……破壊ィしようォォ~……」
おれ「ィエイ゛!!!!!!!ィエイ゛!!!!!!!」
hyde「そのォ…手でェ……破壊ィしようォォ~……」
おれ「ィエイ゛!!!!!!!ィエイ゛!!!!!!!」
hyde「行くぞォ東京ォォォォオオオオォォォオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
おれ「ィエイ゛!!!!!!!ィエイ゛!!!!!!!」
hyde「アァァアアァァアァア゛ーーーーーアアアアァァアアアァアーーーーーーーーーーーーーーーアアァァァアアア゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
おれ「ィエイ゛!!!!!!!ィエイ゛!!!!!!!」
叫びすぎて血反吐が止まらん。
最高だったわ。絶対毎回やってくれ…
あと一番最後のところ。
hyde「ゲリドゥユノォォションズッ!!ゲリドゥユボァアァアァダァァァァアアアアアァァアアアァァアアアァアアアアアアアアアアアアアアァァァァァアアァァァアアアイヤァァァアアアアァァァアアーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
大砲みたいな声の響きが強すぎて体全体のコリがほぐれた。聴けば聴くほど身体が救われていくのがhyde。早く整体師になってくれ。
#14.HONEY
get out from the shellのBGMが虚空に吸い込まれるように少しずつ勢いを沈ませていく。
デェーーーアッ…ジャッ……デェーーーアッ…ジャッ……
デェーーーアッ…ジャッ……
ジャジャン……
無音。
……
hyde「ずっとォー…眺めていたァァァ……遠くゥ…幼いィ…頃からァァァ~……」ジャンジャン…ジャカジャカッ……
おれ「うおおおおおおおおおおおおおーーーーーーー!!!!!」
hyde「アィ…ウォントゥ……フラァァァアアアアィーーィィ…ウェトゥンフォァサァアーンラァァーーーイズゥ……アァァアアァァァアァアァァアアアアアアアアィ゛!!!!!!!!!!!!!」
音源からロック感をさらに上げた重厚なサウンド。
暴れまわるギターソロ。
hyde「いィィ…つゥでェもォォオ…」
hyde「いィィ…つゥでェもォォオ…」
とろけるような「いィ…」に酔っていたら曲が終わっていた。
#15. いばらの涙
切ないピアノが響き渡り、ハットだけのドラムが心地よく鳴らす。
hyde「あァー…望みィ亡くしたようなァ……湿ェェエったァァァ…空へとォォオオオオォォオ……胸のォ奥にィー…秘めたァー…誓いウォ~…浮かべたァァァアアアァァァアアァアァァァァ~………」
THE hyde曲。今回100パーやると確信していた。hyde独自の不明瞭かつどこか懐かしげもある世界観の歌詞にダークロックな曲調。主張が激しいベースに伸びやかなギターとどこまでもリズムに徹するドラム。ラルクを語る上では欠かせない「あなた」と並んでファンしか知らない this is L'Arc~en~Ciel。
おれ「驚異的な気迫を見せる今回のライブで、静かなメロディから天井知らずな盛り上がりを見せる"いばらの涙"を歌ったらどうなってしまうんだあわわわわわわわわわ……」
燃え盛るステージ。
チャラッッチャッチャラッチャラチャッチャララチャチャダムダムダムダムダムダムダムダム…ドゥンッ!!!!!!
hyde「声ウォォオオオオオ張りィィイイ上げェェてェ~ッ!!!!!縛らァれたァァッ!炎ォォォオのォ中ァッ!!!!!!!!!
殺ッッせェないッ!そォのォ…ゆゥがァんだァ…愛ィ…愛ィ…あァァアァァアアァアアァアアァァ…いィ!!!!!!!!!!!」
hyde「燃えゆゥゥ…くゥ!身体はァ…灰にィィイなってェ!奪わァれェてもォッ!!汚れてェ…なァ…かったァ…ならァァァ…その時はァ!!!!貴方がァ!!!!!!」
hyde「連れェてッ!!!!!!!!!行ィィィイイィィ~ってェッ!!!!!!!!!そしてェッ!!!!!!!そっとォォォオオオオォォォオォォッ~!!!!!!!抱いてェェェーーーーー……」
おれ「ふぁっ…………………………」
hyde「ィィイエエエエエアアアアアアアアアァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」
おれ「!?」
いばらの涙のあとに珍しく叫ぶhyde。
#16. Shout at the Devil
デデレンデデレンデデレンデデレンッッッ!!!!!
いばらの涙の勢いのまま続くラルク屈指のアグレッシブロックナンバー。
hyde「ワン!!ツゥゥゥウー!!!!スリィィィイイイイーーー!!!!!!ゴォォオォオオォオォオオーーーーー!!!!!!」
東京ドームの天井が破裂していた。見間違えだったらすみません。
hyde「あァ~~、もしもォ!この俺がァァァア゛!!!!失敗作ゥ゛ならァァアァア!!!!もォ…すでに完全じゃないことウォォォオォオォォ…」
hyde「認ォめェたらァァアアァァアアアアアァアアアア゛゛゛!?!?!!!!?」
失神寸前大爆発シャウト。HYDEとしてソロで激しめの曲を多くやってきてから、明らかにラルクのアレンジに激しさと厚みが増したように感じる。
最後にyukihiroのドラムソロをして休憩。
#-.休憩
2日目はスクリーンに「ウェーブが見たいなぁ」というお願い風な指示があり、ファン主導でウェーブ開始。ドームの壁各所で反響するような複雑な波が描かれた。
気付けばセンター(サブ)ステージにドラムがセットしてあり、メインステージから赤い薔薇の花束をもったyukihiroが花道を歩いていく。
おれ「贈呈式だ!!」
yukihiroが花束をドラムの脇に置いて定位置につく。
おれ「……?」
下通路から出てくるhyde一行。
おれ「……?」
hydeがドラム脇に置いてある花束を拾い上げ左脇に抱える。
て、手渡しじゃないのか……
愕然とするおれ。
トゥントゥンタンタン…トゥントゥンタンタン…
軽快でいて重みのあるリズムをyukihiroが鳴らす。
おれ「なんだ…なんなんだこの曲は……」
トゥントゥンタンタン…トゥントゥンタンタン…
#17. 真実と幻想と
ピンポンパーーーーン……
ペンポンパーーーーン……
おれ「ふぁーーーーーーーーー!!!!!!!」
hyde「肌ウォォォーー…刻んでェェ……詩人は血でェァッ!語るゥゥゥウウゥーーーウアアゥ……遠いィィィーー…旅路ィ……このォ魂がァ……手を引くゥゥウウゥゥアアゥッ……」
後のトークタイムで、このときギターが鳴っておらず演奏を止めようかと思ったとhydeが語っていたが、おれは興奮で聴覚がイカれていてそれどころじゃなかったので気付かなかった。
hyde「真実ゥゥトォォォォーーー…幻想トォォォォーーー…… こォの目にィィィ…映ゥるゥウ!すべェ゛てウォォオォォオゥ゛!!!血が枯れ果てェェエるゥ…までェェエェェエエェェェーーー…」
hyde「歌おォォォゥゥゥゥーーーーーーーーー……」
繊細すぎる。いったい誰がこんな曲を作れるというのだろうか…kenさん!!!!!!
いったいどんな男前がこんな貧弱な命綱みたいな怪しい曲を歌いこなせるというのか…hydeさん!!!!!!!!!
今日が「hydeにしか歌いこなせない曲を選びましたライブ」でもあったことを思い出す。
#-.トークタイム(うろ覚え)
hyde「僕の人生もいろんなことがありました。考え方も生き方も変わってきました。ずっと歌詞を書いてきたので、そのときの考えていたことも歌っていると思い出します。いつ終わるか分かりませんからね。みなさんの人生も。だからこそ愛おしい世界なんだと思います。」
hyde「さっきもギターがちゃんと鳴らなくて演奏止めようと思いました。でもそれを何とかやり遂げてきたんじゃないかと思って続けました。」
涙で言葉が詰まるhyde。
hyde「締め切りがなければダラダラと曲を作ることも無い。」
hydeさんも締め切りに尻叩かれないと動けないんだなぁ。
おれとおんなじだ……安堵するおれ。
hyde「終わりがあるから一生懸命輝いていけるんだと思います。」
hyde「ぜひ皆さんもやりたいことがあったらすぐにやって、会いたい人がいたらすぐに会ってほしいと思います。」
hyde「次はそんなことを思いながら書いた曲です。」
#18. ALONE EN LA VIDA
"EN LA VIDA" スペイン語で「人生」。
"ALONE EN LA VIDA" で孤独な人生。
…歌詞から拝借すると「一筋の足跡」とでも訳したくなる。
hyde「Fadedォォ~夢ェまぼろしィィィイ~…刻む足跡ォォォ…霞み行くゥゥゥ~……」
hyde「遠くゥゥゥ…遥ゥかな旅ィィィ~…それもォ一陣のォ……通り風ェェェ……」
トークタイムに言っていたことを思い出す。
あぁ人生は一歩ずつ失って終わりに近づいていくのだと。
一言ひとことが突き刺さっていくのを感じる。
hyde「道先にィ明日がァー…どォれくらいィ…待つだろうかァァァ……」
hyde「誰かの為にィー…心をォォォ…灯すだろうかァァァ……」
美しすぎる旋律…
「道先に明日がどれくらい待つだろうか」
終わりを意識するのにこれほどまで身近に、
そして切実に伝える詞があるだろうか。
hyde「貴方へのォォオ愛がァァアアア!私のォォォオオオォォ~…証ィィィィーーーーー……ァアァアアアアァア!!!!!!足跡一つゥゥウ!!!……残せなくてもォォォオオオオオオォォオ!!!!」
hyde「この命はまだァァァアアアアア!旅のォォォ…途中ゥゥゥゥゥゥーー……and so I go」
終わりがあるなんて言わないでくれよ…大事なことだっていうのは分かってるさ…でも、ずっと旅してくれ…たまにでいいからさ…土産話に曲を出したりライブを出したりしてくれてさ……ときどき立ち止まってみたりしてさ……長くおれたちに感動を届けてくれよ………
#-.トークタイム&ハッピーバースデー(うろ覚え)
hyde「ありがとうございます。」
hyde「ところでギターのアレなんやったん?」
話は先ほどの #17. 真実と幻想と のギタートラブルに戻る。ken(Gt.)とマイクに入らないところでコソコソ話す2人。爆笑してその場で倒れ込むhyde。
ピックがネックに刺さりっぱなしという初歩的なミスだったと。オチが付いたところでバースデイクラッカータイムに突入!
hyde「まずオーケストラでハッピーバースデーが流れます。」
hyde「そこでみんなで歌っていただいて…」
hyde「…あっ、歌っていただいてじゃなくて……」
hyde「歌えよ!お前ら!」
hydeの入念な総指揮のもと、ハッピーバースデーを歌い、321(hyde録音ボイス)で「ハッピィーバースデー」クラッカーバッカーーーン!体感2/3以上は持参していて壮絶な祝いの盛り上がりを見せた。
おれは人の誕生日のお祝いはしないし、自分の誕生日も絶対に教えないド陰キャ偏屈ゴミ野郎なのだが、この日は人生で一番おめでとうと叫んだ。
#19.叙情詩(1日目)
hyde「ッスゥ…季ィ節ゥゥはァァァ…色を変えてェェ…幾度ォ巡ろうォォォオオォ…ともォ……この気持ちィはァ枯れなァァアアいィ…花のォォォオオオオよォ~にィィィ…」
ア・カ・ペ・ラ!!!
一切の音楽なし!!!!!響きゆく神の声。
hyde「夢ェならァ~夢のままでェ~…かまわないィ…愛するゥゥゥ……輝きにィ…溢れェェエ…胸をォォオォオ…染めるゥゥゥウウウッ!!!いつゥまでもォォォオオオォオォォォォオオオオォォ…いつゥまでもォォォオオオオオオォォォォオオオオオオオオォ~」
おれ「いっ…イヤァァアアアアアアアアー!!!!!!」
(デユデユデユデユ……)
ここから楽器隊が参戦。
hyde「君をォ想いィィィ~……」
おれ「圧巻……」
#19.雪の足跡(2日目)
クリスマスに流れるようなオルガンが会場に響き渡る。
hyde「ッスゥ…吐息がすゥッ…と昇ってェェェ……」
おれ「ゆゆっゆゆっゆゆっゆゆき!?雪の足跡おおおおおおおぉぉぉ!?!?!?!?!!」
この日初めて1日目とは異なる曲目。
歌い出しでものすごい歓声が巻き起こった。
hyde「冬めく空ァァァ…溶けだしィたァァ……澄んだ空気にィィ……心はァァァ……洗われてェ…さかのぼォるゥ…立ち止まったりィ…回り道もしたァ…けどォォ……一つ一つがァ大切なァ記憶ゥゥゥ~…」
hyde「今日のよォにィ…いつゥの日もォ…君とォ共にィィィィィ…イイイイィィィィイイィィイ~」
何の予定もなかったクリスマス。とりあえずケンタッキーを買うことで季節感を失わずに済んだ23年のクリスマス。とりあえずケンタッキーを買うことで季節を生きてる感覚を取り戻した気になった24年のクリスマス。
ふと先ほどのhydeの言葉を思い出す。
「終わりがあるから輝ける。やりたいことはすぐやって、会いたい人にはすぐに会おう」
おれ「おれ、こんなんでいいのかなぁ……」
hyde「ッスゥ…降りィ出したァァァアアア雪がァァアアアアアア…辺りをォォ染めてェェエエェェェエエエェェエェ~!!!!!!!僕らァをそォーーッとォ…包みィ込んでェエゆくよォォオオオオオォォォォォオオオオ!!!!!!!!!!」
hyde「優しィくゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーー……」
#-.トークタイム(2日目)(うろ覚え)
hyde「こっからはパーティーらしく上げていきますのでよろしくお願いします」
hyde「関係ないけど前、お風呂入れようと思ったらさ。お湯のメーターが底尽きててタンクのお湯が足らなくなってたの」
おれ「……? エコキュートかな?」
hyde「湯が足らんなぁ…(YOU GOTTA RUN)」
#20. YOU GOTTA RUN
とんでもない始まり。
デユワァァア~ン…ジャジャジャファァァーーーン!ドドッ、ドドッ、ドドッ、ドドッ、ドドッ、ダッダッダッ…タドドド…テテテーン、テデッ…テデッ…テデッ…テテテーン、テデッ…テデッ…テデッ…
hyde「ア゛ウッッ゛!!!!!!!!!」
おれ「うおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
hyde「あらァたッなるゥ境界ィ…立ちィ塞がるゥ未来ィ…掴みィ取りたいィ世界ィィィ…!!!!!!」
(※ガラ声ドン底暗黒低音ボイス注意※)(※ガラ声ドン底暗黒低音ボイス注意※)(※ガラ声ドン底暗黒低音ボイス注意※)(※ガラ声ドン底暗黒低音ボイス注意※)
おれ「かっけぇ…」
hyde「君はァァァ…走るゥゥゥ!迷いまァァァ切りィ裂いてェェエエ!!!放つゥー…閃光ォォォ……流星のォよォにィィィイイイ!!!」
hyde「君をォォォ…見つめェェエ!希望うォォオ見つけ出すゥゥウウ!!!!!僕をォォォォ…救うゥゥゥウ!!!!ゲッティコーザ・トゥザトォップ!!!トゥビィィィウィジュゥゥウウウウーーーーオオァアアアアアッッ!!!!!!」
おれ「生YOU GOTTA RUNやべぇ……」
#21.Caress of Venus
テントテント トテン、トゥテントゥテン、トゥントゥントテントテン
テントテント トテン、トゥテントゥテン、トゥントゥントテントテン
間髪入れずスタートを切るCaress of Venus。
続々と鳴る手拍子。
おれ「わっ、ふぁ……ふぁふぁ~~~!!!」
ライブ終盤のカレスの盛り上がりは異常である。
跳ね上がり続けるラストスパートは耳と心を幸せにする。
hyde「君がァァァ笑うとォ…嬉しィくゥてェ!!!明日がァァァ無くとェもォ…かまわなァァァ~ィ…」
おれ「おいおい…まだ上がるのか……」
hyde「君をォォオ!キレイなァァアア!!!!あの場所ォへェェエェ~…連れてェェェ…行けたァらァァ…素敵だァねェェエエェエ~…」
おれ「冗談だろォ…止まってくれ!これ以上は危険だ……!」
hyde「君のォォォオオオオオ!!!!全てがァァアアアァァアア!!!!!!!!!君をォオォオオォオオオオオオオオ!!!!誰にもォォォオオオオオォォォォォォォオオオオーーーーーー!!!!!!
君のォォォォオォオォォオオオオーーーーーーー!!ためェなァらァァアァァアァアァァアアァァアアアア!!!!!君にィィィイイィイィイ…あげようォォォオオオォオォォォォオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
おれ「あッ…あァ・・・・・もう明日がなくても構わない・・・・・・・・・・」
hyde「君にィッ…瞳はァァァ…さらわれェ~てェェェ……」
hyde「……。」
hyde「東京ォォォォォォオオオオオーーーー!!!!」
hyde「東京ォォォオオオオォォォォォオォオオーーーーー!!!!!!!」
hyde「騒ごうぜェェェエエェェェエエェェェエエエ!!!!」
#22.READY STEADY GO(2日目)
hyde「アァァアアァユゥゥゥウウウ…ファッキュゥゥウウウ……レディィィィイエェエエェェエエエェェェェエエエエェエエエエ!?!?!?!?!!!!!?」
おれ「いェッェェェエエえええあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
こんなレディスタディキャホミバック知りませんよ私は。1日目のLinkも大好きなんですけどね。最高なんですよけどね。ラスト3曲。カレスでとんでもない盛り上がりでボルテージ最高潮。そのままブレーキ無しで始まるREADY STEADY GO。完全なる不意打ち。究極。なんでREADY STEADY GOで涙ちょちょ切れなきゃいけないんですか。
hyde「夢中でェェェエエェェエェェェエェェェェ~~~!!!!!!!!!!!!」
おれ「早くぅぅぅぅぅーーーー!!!!」
hyde「駆けェェ…抜けて来たァァァ…うるさいくらいにィ張り裂けそうなァ鼓動の高鳴りィィィイ~!!!!!!!!!」
hyde「響いてェェェェエエェェェエエエエエエエエェェェェエェエ~~~~~!!!!!!!!!!!!」
おれ「呼んでぇぇぇぇぇぇーーーーーー!
hyde「いるゥー!君の声ェェ……ここで立ち止まるようなァ時間は無いさァ…」
hyde「レディィィィイイイイイイイイ!!!!!?!?!!?」
おれ「ステアディィィィイゴゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」
もう声出ませんよ。
#-.トークタイム(うろ覚え)
hyde「僕の誕生祭ですけどあなたこそ生まれてくれて、ありがとうございます。ここに集まってくれてそれだけで最高のプレゼントになりました」
#23. あなた
hyde「もどかしさにィ…邪魔をされてェ…うまく言えないィけどォォ~…たとえ終わりがないとしてもォォオ!歩いィイてェ…ゆけるよォォォォオオオォォオオ~……」
おれたち「「むーねにー、いつーの日にも、かがーやくー」」
おれたち「「あなーたーがいーるかーら」」
おれたち「「なーみだー、枯れー果てーてもー、大切なー」」
おれたち「「あなーたーがいーるかーら」」
センターステージでイヤモニを外し、
両手をひろげ客席5万人の歌声を一身に浴びるhyde。
おれたち「「むーねにー、いつーの日にも、かがーやくー」」
おれたち「「あなーたーがいーるかーら」」
おれたち「「なーみだー、枯れー果てーてもー、大切なー」」
おれたち「「あなーたーがいーるかーら」」
曲最後のアウトロから続く形で、
ハッピーバースデーの曲が流れて終了。
#-.エンディング
hyde「最後の "あなた" はいつも皆さんに向かって歌っているんですけど、5万人以上のみんなに歌ってもらって『自分って生きてていいんだな、存在してみんなのためになってるのかな』って思いながら聴かせていただきました。今日は本当にありがとうございました。」
『自分って生きてていいんだな、存在してみんなのためになってるのかな』
『自分って生きてていいんだな』!?!?!!!?!?!?!?!?!!!!!?
そんなこと悩んでるの!?世界で人気の L'Arc〜en〜Ciel ボーカルですよ。あなたは。前回UNDERGROUNDツアーの福岡会場では四方八方に多国籍な人たちが座っていて公演始まるまでのあいだ、隣にある福岡国際会議場と入り間違えたのかと不安で仕方なかったんですよ。もう全然みんな何語話してるのか分からなかった。アンタは世界で愛されてんだよ。
生きていていいどころか、どれだけの人に希望と癒しと生きがいを与えていると思ってんだ。もう意味わかんない。作詞はもちろん曲も作って、日本ロックの第一線で30年以上活躍し続けて、バンドから飛び出してソロでも世界回って、ほかの大御所と組んだりもして、こんなにもいま声援を浴びているあなたが『『『生きてていいんだな』』』ってなんなんだよぉおぉぉおおおおおおおおおおおーーーーーーー!!!!!!!!
そんなこと悩むなんて…
hydeさんも「ひとりの人間」なんだなと痛感しましたわ。
神なんかじゃない。オーラ光ってて究極に歌上手くて、最高の曲作れて、天性の歌声持ってて、ユーモア爆発してて、顔面天才で、結構 涙もろいただのちっぽけな「人間」だったんです。
そして気付く…
同じ人間なのに、おれの現状はなんなんだっつー…
もっとコレをあぁしていれば…あの時こうしていれば……
いや…やっていたところでhydeさんに届くわけがない……
才能と努力で追いつける限度を遥かに超えている……
──── 圧倒的な絶望。
でもずっと「終わり」を見て見ぬフリしてたなぁ……
hydeさんが言った、
「終わりがあるから輝ける。やりたいことはすぐやって、会いたい人にはすぐに会おう」
を胸に刻んで必死に生きよう。
おれも同じ人間なんだし。
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