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Photo by
hatsuka888
煮詰まる、私
私が心を動かされた木皿泉さんの作品に
「すいか」という作品がある。
木皿さんの作品には何度も心を動かされているが、
その話はまたの機会。
「すいか」は
日本テレビ系で放送されていた
テレビドラマで、
ギャラクシー賞や向田邦子賞も受賞しているが
正直、私の身の回りでの知名度は低めだ。
もちろん出会いはテレビドラマだったが、
先日シナリオブックを買って、
改めて文字で作品を追った。
ここではあえてあらすじを参照したり、
評論したりはしない。
いくつもある名言や名場面をすっ飛ばして
煮詰まっている
という言葉をフィーチャーしようとしているからだ。
これはただの感想文、
OLのランチ、ガストのドリンクバーなのだ。
テレビドラマを観ているときは
あまり響いて来なかった。
「煮詰まっている」というワード。
主人公である基子に、
度々向けられる言葉だ。
文字で見るととんでもないインパクトがある、
「拗らせている」なんてことばは
よく聞くけれど
「煮詰まっている」
というワードは
30代女性の
生活や暮らし
日々の行動一つ一つに
なんなら人生に
ぶつけるには
あまりにもイジワルだ(笑)
読んでいる最中、
(クスり)と笑う私の心と
(チクり)という胸の音が
同時になったのだ。
そっか、私今煮詰まってるんだ。
とってもしっくりきた。
正直最近、
「なんでこんな拗らせちゃったんですかね〜」
なんて笑って話すことがある。
拗らせた記憶はないのにな。
なんて思うこともあった。
でも、「煮詰まっている」
という言葉を見た瞬間、
これだ!!!!!!!!!!
私は煮詰まっているんだ。
何かが腑に落ちた。
それではどうぞ、
煮詰まっているとは、
どのような状態を指すのか、
ご説明ください!
それは煮詰まっているのでできません。