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企業型DCの運用戦略|自分なりのスタイル

前回の記事では、企業型DCと新NISAを活用して資産形成を進めていることをお話ししました。

今回は、企業型DCの運用戦略について、自分の考えを共有したいと思います。

一般的に、企業型DCの運用では ✅ 指定した配分で積立を継続する年に数回バランス調整(リバランス)を行う という方法がよく採用されます。

しかし、自分はこのやり方を取っていません。


企業型DCの運用戦略:一般的な考え方

企業型DCでは、多くの人が「長期分散投資」の考え方を基本に、 ✅ 株式◯%、債券◯%、外国資産◯% といった形で資産を分散し、毎年のリバランスで比率を調整する方法を取ります。

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リバランスをすることで、値上がりした資産を売却し、値下がりした資産を買い増すことになり、 リスクをコントロールしながら長期的な安定運用を目指すのが一般的です。

ですが、自分はこの方法を取らず、別のアプローチで運用しています。


自分の企業型DC運用戦略

積立・運用期間が30〜40年あれば、一般的な分散投資の方法でも問題はないのですが、 自分の場合は10〜15年しか先がないため、できるだけ効率よく積立したいと考えています。

戦略のポイント

すべて株式投資の高リスク商品を選ぶ(債券などの低利回り商品は組み込まない) ✅ 毎月の積立は株式系商品ではなく、定期預金系の商品に全額投入する資金量の約25%を目処に、押し目を見ながら株式投資に充てる

一見すると「リスクを取るのか、安全運用するのか矛盾しているのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、この戦略の狙いは 相場の状況を見ながら、適切なタイミングで段階的にスイッチングすることにあります。


定期預金に積み立てる理由

株式市場は常に変動しており、タイミングによっては大きな下落が発生することもあります。 通常の運用では、株式・債券などに自動的に積立されていきますが、 相場の悪いタイミング(ここでは割高な商品を指します)で株式を買い続けるのは非効率と考えています。

そのため、 ✅ 毎月の積立はあえて定期預金にして市場リスクを回避暴落時に、積み上げた定期預金資産を一括で株式投資へスイッチング暴落がなくても、相場の押し目を狙って資金の25%前後を株式投資に充てる

この方法なら、割高なタイミングで株式を買うリスクを抑えながら、相場が下がった時に大胆に投資できるため、 短期間での資産増加を狙うことができます。

直近1年の日経平均の値動き

例えば、直近の1年の値動きでいえば、日経平均38000〜41000円あたりのボックス圏内で動いたかと思います。毎月自動積立するとそうした水準で買付してしまいますが、高値圏をウロウロしているときは定期預金を買付、上記の赤丸にしたスポットの値下がり時期に資金の一部を定期預金→株式商品にスイッチングする・・・というやり方をします。
赤丸以外のときは様子見です。

ここ数日、日経平均が下落していますよね?
そうです!今がそのプチスイッチングの時期なのです。
日経平均38000円以上の水準では現時点の経済状況では割高だと判断しているので、その水準を割り込むまでは定期預金に積立です。節税した効果で毎月積み立てるだけで(現在は)1万円ほどの実質的な利益なので、チャンスがくるまでじっくりと待てばいいのです!

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こんなイメージです。
27%ほどは定期的に訪れる押し目ポイントでコツコツ株式投資、残り73%程度は定期預金(実質現金)です。
定期預金73%になっていますが、このうちの18%相当は本来であれば税金や社会保険で引かれていたはずのお金です。

リスクが心配な人は、企業版DCの定期預金にだけ積立するという方法でも全然オッケーなわけですよ。
40年間ずっとそれだともったいないですが、例えば10年後に定年で引き出しする予定の方であれば、定期預金に全額振り切るだけでも節税効果で大きな(実質の)利益を得ることができます。


60歳までの運用とリスク管理

もちろん、リスクを取りすぎるのも良くありません。
投資には運の要素も大きく影響すると考えています。

20代から定年まで長期にわたって投資を続けられれば、 上昇相場と経済ショックを何度か経験しながら、最終的には大きな利益を狙えるかもしれません。

しかし、自分は残り10〜15年しかない。 もしも世界的な金融危機が運用期間中に来てしまったらそれまで積み上げたお金が無駄になってしまいます。何数年も待てばいずれ戻る可能性もありますが、金融危機クラスの暴落が起きてしまったら10〜15年の間で戻る保証はないのです。

だからこそ、 ✅ 相場の状況を見ながら柔軟に資産配分を変更する という考え方を大切にしています。


まとめ

企業型DCの運用戦略は人それぞれですが、 一般的な分散投資+リバランスの方法を取らず、状況に応じた柔軟な資産配分を重視するのが、自分のスタイルです。

60歳までの時間をどう使うか、 リスクをどこまで取るのかは人によって異なります。

もし企業型DCの運用に悩んでいる方がいれば、 「固定的なリバランスにとらわれず、もう少し自由な考え方もある」 ということを参考にしてもらえればと思います。

企業型DCや新NISAを活用して資産形成を考えている方の参考になれば嬉しいです!

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