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【遊戯王マスターデュエル】「サイバー・ダーク」についての基本まとめ

遊戯王に「サイバー・ダーク」というテーマがあることをご存じですか?

私は以前からサイバー・ダークのギミックやイラストが好きで、登場当初から使い続けています。
登場当初から環境デッキになったことはないですが、17年たった今でも強化をもらっており、確実に強くなっているテーマです。

そんなサイバー・ダークですが、良くも悪くもマスターデュエルのランクマッチではほとんど見たことがありません。(ストラクチャーデッキが発売されたときに1、2回見た程度)
私を含めた一部のコアなファンしか使っていないため、人口がとてつもなく少ないのだと思います。

残念ながら環境デッキに比べるとデッキパワーが物足りないので当然ですが、これではサイバー・ダークデッキの研究がなかなか進みません。
そのため、この記事でサイバー・ダークについてまとめることによって、少しでもサイバー・ダーク使いが増えて、デッキの研究が進んでくれればと思います。

前提条件

この記事は、遊戯王マスターデュエルのランクマッチ(プラチナ帯・ダイヤ帯)をベースに記述しています。
そのため、OCGの最新カードには対応していない場合があることを、あらかじめご了承ください。
また純構築にこだわらず、ほかテーマとの混合デッキやサポートに徹した動きなど、いろいろなサイバー・ダークの使い方を模索していきます。

サイバー・ダークとは?

サイバー・ダークとは、2006年8月10日に発売された「CYBERDARK IMPACT」で収録されたモンスター群です。
闇属性・機械族のモンスターで統一されていて、墓地のドラゴン族モンスターを装備し、デュエルを有利に進めていくテーマです。

発売当初は専用のサポートカードが乏しく、装備対象のドラゴン族もパッとしないものばかりだったので、原作人気(遊戯王GX)ではありましたが、強みが少ないテーマでした。
その後は、ハウンド・ドラゴンの登場で下級サイバー・ダークの攻撃力が上がり、シンクロの登場でブラック・ボンバードラグニティ-ファランクスを活用することができるようになり、周りの強化によって少しずつ間接的に強化されていきます。

そして、2017年6月3日に発売された「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-」で、ついに専用サポートカード、サーチ兼装備対象となるドラゴン族効果モンスター、新たな切り札モンスターが登場します。
ここからサイバー・ダークとしてカテゴリ化され、デッキとしての安定性も飛躍的に上昇しました。
追加されたドラゴン族効果モンスターの効果もデッキ・EXデッキからの墓地送りと明確な強みも生まれてきます。

そのテーマ人気から2021年5月15日「ストラクチャーデッキ-サイバー流の後継者-」が発売され、さらなるサポートカードや切り札モンスターが登場し、初登場から17年たった今でもまだまだ強化されています。

サイバー・ダークのデッキタイプ

サイバー・ダークのデッキタイプは主に2つに分けられます。

2つの軸を合わせることも可能ではありますが、デッキ枚数が40枚だと枠がかつかつになりがちで、妨害札や巻き返し札も乏しくなってしまいます。
総じて軸を決めるよりもデッキ構築の難易度が高めとなります。
そのため、最初はどちらかの軸に寄せた構築がおすすめです。

またサイバー・ダークは疑似的に召喚権を増やしたり、デッキ・EXデッキからの墓地肥しなど、他のテーマにはない特徴的な動きもできるので、他のテーマと合わせても面白くなります。

サイバー・ダークのカード紹介

ここからサイバー・ダークカードを紹介します。

サイバー・ダーク・ホーン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバー・ダーク・ホーンより引用

下級機械族サイバー・ダークの1体。
固有効果は「貫通」。
昨今では守備表示が少なくなってきているので貫通の出番が少ないが、トークンが残っていたり、デスピアの導化アルベルが蘇生してきた場合など、局所的だがダメージを取りに行ける場面もちらほらあります。

サイバー・ダーク・エッジ

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバー・ダーク・エッジより引用

下級機械族サイバー・ダークの1体。
固有効果は「直接攻撃」。
登場当時から最も強くて使いやすいモンスター。
昨今では墓地に送ると厄介なモンスターも増えているので、それを無視できるのも強く追い風となっています。

サイバー・ダーク・キール

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバー・ダーク・キールより引用

下級機械族サイバー・ダークの1体。
固有効果は「バーンダメージ」。
バーンダメージが300しかないので、登場当時からほかの2体を優先されがち。
守備表示にできないリンクモンスターが登場してからは、相手に与える総ダメージが増えているのは良いです。

サイバー・ダーク・キメラ

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバー・ダーク・キメラより引用

下級機械族サイバー・ダークの1体。
他の3種と違い、装備効果は持っていません。
パワー・ボンドを使った融合のサポートカードで、パワー・ボンドのサーチと墓地融合を可能にします。
またサイバー・ダーク専用の墓地肥し能力も持っています。
融合軸のサイバー・ダークデッキでは必須のカード。

サイバー・ダーク・クロー

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバー・ダーク・クローより引用

下級ドラゴン族サイバー・ダークの1体。
手札から捨てて魔法・罠サーチができ、装備されていればEXデッキからの墓地肥し、墓地に送られた時のサルベージと1体で何個も仕事をしてくれます。
またサイバーダーク・ワールドをサーチすれば間接的にモンスターもサーチできる、万能サーチカードにもあります。
下級サイバー・ダークを軸としたデッキでは、最も重要なカードです。

関連記事:【遊戯王マスターデュエル】「サイバー・ダーク・クロー」でエクストラデッキから落とすカードはこれら

サイバー・ダーク・カノン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバー・ダーク・カノンより引用

下級ドラゴン族サイバー・ダークの1体。
手札から捨てて機械族サイバー・ダークをサーチでき、装備されていればデッキからの墓地肥し、墓地に送られた時の1ドローと、サイバー・ダーク・クローと同様に1体で何個も仕事をしてくれます。
サイバーダーク・ワールドの登場により、サイバー・ダーク・クローからモンスターをサーチできるようになったので、登場当初よりは少し出番が減っている印象。
しかしまだまだサイバー・ダークを支える重要なカードの1枚です。

サイバーダーク・インパクト!

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバーダーク・インパクト!より引用

鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン専用の融合魔法カード。
手札・フィールド・墓地と多くの場所から素材にでき、さらに素材はデッキに戻すためサーチが豊富なサイバー・ダークでは再利用がしやすく、かなり強力な融合魔法です。
しかし最大の難点となるのが、融合召喚される鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴンが弱いことです。
残念ながら鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴンは登場当初から力不足なので、今のままではこのカードの出番はないと思います。

サイバーダーク・ワールド

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバーダーク・ワールドより引用

サイバー・ダークモンスターをサーチできる永続魔法。
さらに効果でサイバー・ダークの召喚もできるので、1枚の流れに無駄がありません。
サイバー・ダーク・クローとは、相互にサーチしあえるおかげで、サイバー・ダークの万能サーチとしても使うこともできます。

サイバネティック・ホライゾン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバネティック・ホライゾンより引用

サイバーのサーチ兼墓地肥しカード。
1枚で3枚の墓地肥しができ、コストをサイバー・ダーク・キメラサイバー・ドラゴン・ヘルツにすることで、さらにアドバンテージを稼ぐことができます。
また手札・デッキから墓地に送るのはコストのため、灰流うららで止められても多少の墓地肥しはできます。
サイバー・ドラゴン(表サイバー)とサイバー・ダーク(裏サイバー)の混合デッキの場合、表サイバーから裏サイバーをサーチしたり、反対に裏サイバーから表サイバーをサーチできるのも面白い。
注意点として、このカードを発動するターンは丸々機械族縛りが付くので、転生炎獣アルミラージをすでに出していたり、捕食植物ヴェルテ・アナコンダでお茶濁しみたいなことができなくなります。

サイバーダーク・インフェルノ

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバーダーク・インフェルノより引用

サイバー・ダークモンスターを強固にするフィールド魔法。
サイバー・ダークに効果耐性を付けることができるので、相手がこちらのサイバー・ダークを退かすために戦闘に入る機会が増えます。
戦闘してしまうとサイバー・ダーク・クローサイバー・ダーク・カノンの効果が発動するので、その後デュエルが有利になっていきます。
またサイバー・ダークの再召喚もできるので、戦闘などではがれてしまった装備を付けなおすことができます。
サイバーダーク・インヴェイジョン黄金卿エルドリッチなどの自分で装備をはがせるカードと組み合わせると、1ターンでがっつりアドバンテージを稼げます。
おまけに相手依存ですが、融合・フュージョン魔法カードを即効でサーチできるのも良いです。

サイバーダーク・インヴェイジョン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバーダーク・インヴェイジョンより引用

サイバー・ダークの物足りない部分を補ってくれる罠カード。
これ1枚でサイバー・ダークの装備を能動的に付け外しすることができます。
当然装備をはがせば墓地効果が発動するので、相手のカード破壊しながらハンドアドバンテージを稼ぐことができます。
下級サイバー・ダークを軸とするときに重要となるカードです。
名称ターン1が各効果にかかっているので、2枚発動すれば2つの効果が発動できます。

鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴンより引用

下級機械族サイバーダークの融合体。
下級機械族サイバーダークと比べると攻撃力の面だけは勝っていますが、基本的に劣化しています。
特別な理由がない限り、採用は難しいと思います。

鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴンより引用

サイバー・ダークモンスター5体の融合体。
装備をコストに1ターン制限のない万能無効効果を持っています。
効果は強力ですが、融合素材が5体とかなり重たい。
専用構築でないと出すのはなかなか難しい。
また装備がない融合召喚直後は、無効効果が使えないので注意が必要になります。
万全を期すなら、出す前に装備を場に用意しておくなどのケアをしておきましょう。

鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴンより引用

強固な効果耐性持ちの融合体。
特殊召喚が難しそうに見えるが、鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴンを出せれば自然とこのカードも特殊召喚できます。
また融合素材代用モンスターを使用すれば、鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴンよりは幾分か出しやすいです。
相手の発動した効果を受けない強固な耐性と、5000という高い攻撃力を持っているので、デッキによっては詰ませることもできます。
注意点としてこのカードの耐性は、基本的に「相手がカードを発動したときの効果」です。
そのため

などについては効果を受けます。

サイバー・ダークと相性の良いカード

ここからはサイバー・ダークと相性の良いカードを紹介します。
これらを全てデッキに詰め込むのではなく、自分のデッキにあった使い方ができるカードを探してみてください。
ほかにカードが見つかり次第、順次追加していきます。

サイバー・ドラゴン・コア

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:サイバー・ドラゴン・コアより引用

サイバー・ダーク魔法・罠をサーチできるモンスター。
召喚権の余るデッキなら、第2のサイバー・ダーク・クローとして使えます。

黄金卿エルドリッチ

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:黄金卿エルドリッチより引用

魔法・罠ゾーンが埋まりがちなサイバー・ダークにおいて、それを空けてくれるモンスター。
サイバー・ダーク・クローサイバー・ダーク・カノンをはがして、アドバンテージを稼いでいくのも強力です。
モンスターなのでサイバー・ダーク・カノンで落とせるのも○。

マジシャンズ・ソウルズ

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:マジシャンズ・ソウルズより引用

魔法・罠ゾーンに残るサイバー・ダークカードをドローに変換できるモンスター。
サイバー・ドラゴン・コア → サイバーダーク・ワールド → サイバー・ダーク・カノン → 下級機械族サイバー・ダークとサーチして、サーチしたサイバー・ダークを召喚すれば、フィールドにサイバーダーク・ワールドと装備状態のサイバー・ダーク・カノンが残ります。
これをコストにすれば3ドローしながら展開していくことができます。
サイバーモンスターは機械族なので、バリラドンに行っても良いでしょう。

ヴァレルロード・R・ドラゴン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:ヴァレルロード・R・ドラゴンより引用

魔法・罠ゾーンを空けながら、ハンドアドバンテージを稼げます。
黄金卿エルドリッチと違い、このカード単体では役に立たないので、ほかにギミックを追加する必要があります。
儀式・闇属性・ドラゴン族・レベル8と恵まれたステータスなので、ドライトロンやトレード・インなど、いろいろなコンボがあります。
また破壊のトリガーにもなるので、それを利用しても面白いでしょう。

機関重連アンガー・ナックル

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:機関重連アンガー・ナックルより引用

魔法・罠ゾーンを空けながらモンスターを展開できます。
EXデッキから出せるので、メインデッキを圧迫する心配がありません。
効果を使うためには、レベル10機械族モンスターを墓地に置いておく必要があります。
メインデッキを圧迫しないことにこだわるなら、鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴンキメラテック・メガフリート・ドラゴンが使いやすいでしょう。

破壊剣-ドラゴンバスターブレード

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:破壊剣-ドラゴンバスターブレードより引用

下級機械族サイバー・ダークを召喚するだけで、相手のEXデッキを封じることができるようになります。
また分離して特殊召喚する効果も持っているので、レベル5シンクロ狙うこともできます。
しかし装備しても攻撃力が400しか上がらず、戦闘で負けやすいので過信は禁物。
手札に来た場合も事故札になりがちで、単純に入れれば活躍するカードではありません。
装備して維持するまでの流れをしっかり練ってから、デッキに入れるのが良いと思います。

ドラグニティ-ファランクス

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:ドラグニティ-ファランクスより引用

下級機械族サイバー・ダークを召喚することで、レベル6シンクロを行えます。
シンクロギミックを採用する場合に検討すると良いでしょう。
手札に来た場合は事故札になりがちなので、そこをケアできるとなお良いです。

比翼レンリン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:比翼レンリンより引用

下級機械族サイバー・ダークに装備すれば、攻撃力2500の2回攻撃になるので、火力が飛躍的に上昇します。
またユニオンモンスターなので、分離してモンスターを増やすこともできます。
基本的にはサイバー・ダーク・クローサイバー・ダーク・カノンを装備したほうが恩恵が大きいので、単純に火力が欲しい場合やドラゴン族を展開したいときに検討すると良いでしょう。

アタッチメント・サイバーン

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:アタッチメント・サイバーンより引用

サイバー・ダークに装備するために生まれたモンスター。
下級機械族サイバー・ダークに装備すれば、攻撃力3000になり現状では最大の攻撃力となります。
光属性サイバーモンスターなのでサイバネティック・ホライゾンのコストに使うこともでき、装備をはがされたときの蘇生効果もあります。
しかしこのカードの真価は「手札から装備できる」ことにあります。(もちろんデッキ構築によります。)
比翼レンリンもそうですが、サイバー・ダークへの装備のためだけに採用すると事故札が増えてしまいます。
このカードは手札に来たとしてもそのまま装備できるので、単純に攻撃力を上げることができ、サイバーダーク・インフェルノの耐性付与やサイバーダーク・インヴェイジョンの破壊効果を遺憾なく使うことができます。
サイバーダーク・インフェルノサイバーダーク・インヴェイジョンを強く使いたい方は採用してみるのも良いでしょう。

セリオンズ“キング”レギュラス

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:セリオンズ“キング”レギュラスより引用

機械族の万能効果無効持ちモンスター。
魔法・罠ゾーンが埋まりがちなサイバー・ダークにとって、貴重な妨害札となります。
またサイバーダーク・インヴェイジョンの破壊効果を共有することができるので、1枚で破壊と無効効果を行うこともできます。

教導の騎士フルルドリス

遊戯王OCG デュエルモンスターズ:教導の騎士フルルドリスより引用

フィールド上のモンスター効果を無効にできるモンスター。
セリオンズ“キング”レギュラスと同様に、魔法・罠ゾーンを使わない貴重な妨害札です。
このカード単体では機能しませんが、教導の聖女エクレシアを出すことでサーチしながら妨害札となります。
サイバー・ダークにおいてはサイバー・ダーク・クローがいるおかげで、サイバー・ダーク・クロー灰燼竜バスタードを落とす → エンドフェイズに教導の聖女エクレシアを特殊召喚 → 教導の騎士フルルドリスをサーチと展開することができます。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

この記事ではサイバー・ダークの基本的な部分を中心にまとめました。
読んでくださった方の中には基本的な情報だけでなく、もっと具体的なデッキが知りたい方もいらっしゃると思います。
なので今度は、遊戯王マスターデュエルのランクマッチ(プラチナ帯・ダイヤ帯)でも戦えるデッキレシピも書いていきます。
そのときは、ぜひご参考にしていただければ幸いです。

この記事を読んで少しでもサイバー・ダークに興味を持ってくださった方がいれば、マスターデュエルでストラクチャーデッキを購入してみてください。

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