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10-1 さてまずはキリン一番搾りを語ろう

ビールの味を紹介するにあたって、定番ビールを説明するところから始めてみたいと思います。どこまでお伝えできるか分かりませんが、頑張りますのでよろしくお願いします。私は、日本ビール検定(びあけん)受検を想定した記事を多数公開しています。興味ある方は、ぜひご覧ください。

最初に紹介する定番ビールは、誰もがご存じキリンビールの キリン一番搾り生ビール です。日本国内において「ビールと言えば?」と聞かれれば、真っ先に名前が出てくる代表的なビール銘柄の一つです。


キリン一番搾りの歴史

1980年代の経済成長期の中、新商品を出しても思うように売れなかったキリンビールが、徹底したマーケティング活動をした中で、キリンビールらしさを感じられる品質重視のコンセプトから生まれたのが、一番搾り麦汁だけを使って醸造した キリン一番搾り生ビール でした。

一番搾り麦汁はタンニン成分が少ないため、渋みが少なくサッパリした味わいのビールに仕上がります。さらに旨みを追求する改良が重ねられていく中で、ビール愛好家だけでなく消費者からの支持を幅広く得ていきました。

なので昔はスッキリした味わいでしたが、今はそこにうま味調味料をぶち込んでるイメージでしょうか(本当にぶち込まれてるわけじゃないので誤解しないでください)。

発売20周年となった 2009年、それまで副原料に米などを使用していたのをやめて、原料が麦芽 100%のビールになりました。これは品質重視をアピールする非常に重要な変更だったと言えるでしょう。

詳しく知りたい方は、リンクしたキリン歴史ミュージアム「キリン一番搾り生ビール」をご覧ください。

キリン一番搾りの味の特長

一番搾りのビアスタイルは、日本だけでなく世界中で最も人気のあるピルスナーです。軟水と淡色麦芽で作られるピルスナーは、軽やかな口当たりで喉ごしが良いビールですので、一番搾りの味のベースも同様となります。

一番搾りらしい味を挙げると「旨み」や「甘さ」があります。これは注ぎ方によって変わってくるのですが、家で缶ビールを注ぐと「旨み」が、店舗で(特にキリンシティで)注いでもらうと「甘さ」が強く出てきます。

一番搾りは、香りにクセはなく強い旨みがあって喉ごしが良いので、どんな料理にも間違いなく合う、強力で万能なユーティリティプレイヤーと言えます。

キリンシティで注いでもらった一番搾り(左)ブラウマイスター(右)

一番搾りのまとめ

あまりビールが好きじゃなくても、一番搾りを選んでおけば周りから「ビール好きなのかな?」「ビールのこと、分かってるじゃん」と思ってもらえる銘柄です。ビール愛好家にとっても一番搾りは、間違いのない一杯と言えるでしょう。

ホップの香りや苦みがかなり少なくて旨みや甘さがあり、誰でもとても飲みやすいので、ビールが飲めるようになりたい!と考えている方にもお勧めです。

ビールの苦味は、飲み慣れるうちに旨いと感じるように人間の脳はできているので(参照 ビールは本当に美味しいお酒なのか? 本当は美味しくないんじゃないか?)、一番搾りを何度か飲めば、簡単にビールが飲めるようになれると思います。ビールは「便利なお酒」ですので、ぜひ試してビールを身につけてください。損はさせないですよ。

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