3-3 びあけん2級満点目指すなら勉強したいポイント(製造工程)
こちらのページ(1-3 日本ビール検定2級の出題傾向)で2級の出題傾向を調べましたが、日本ビール検定(びあけん)で製造工程について、2級の満点を目指すなら押さえておきたい出題ポイントをまとめました。ただし合格を第一に目指すなら、これらは理解しにくくて出題も少ないのでスルーしても大丈夫だと思います。
公式テキストは必携ですので日本ビール検定(びあけん)を受検される方はすぐに購入してください。
1.パッケージング工程が重要
製麦工程からろ過工程までは、いかにもビール作りという内容なので自然と勉強に力が入るしイメージもしやすく覚えやすいと思いますが、びん詰め、缶詰、樽詰めがあるパッケージング工程からの出題が満点を目指すにはかなりの難関です。
公式テキストに掲載されていない出題もあったので、独自にネットで調べてパッケージング工程の知識を深めることをお勧めします。これらをしっかり正解できれば、びあけん2級満点が確実に近づくことでしょう。
2.2つの「ろ過」がある
ビールの製造工程には2種類のろ過があります。この2つは混同しやすいので、しっかり分けて理解するようにしてください。1と2の間には発酵・貯蔵工程があります。
1.仕込み工程のろ過(麦汁ろ過とも表されます)
2.ろ過工程のろ過(熱処理とも関連しています)
項目1は、粉砕麦芽を取り除くためのろ過で、ロイター式(スリットの入った金属板)とフィルタープレス式(ろ過布)を指します。また、このろ過後に投入されたホップ等を取り除くには、沈殿槽で麦汁を旋回させて中央に凝集物を集める方法が使われます。
これらの写真は、1-5 市販ビールより断然うまい! ビール作り体験記にアップしている製造工程のろ過(写真上:小型のロイター式)と、麦汁をかき回してホップ他の凝集物を取り除いた時の様子(写真下)です。詳しくはそちらのページをご覧ください。
項目2は、発酵・貯蔵工程後に酵母等の小さな固形物を取り除くためのろ過のことで表面ろ過、深層ろ過、ケークろ過の3種類のことや、ここでは以前は酵母の働きを止めるための熱処理されていた件が関連してきます。非熱処理ビール(生ビール)などの話です。熱処理からろ過が主流になり品質保持のための技術進歩が分かります。
3.発酵の副産物、香りやオフフレーバーをどうするか…
最も覚えにくいのが「発酵の副産物」や「オフフレーバー」の香りに関する項目です。酢酸エチル(果実の香り)やジアセチル(バター臭、嫌な未熟臭)などの有機化合物の名称と香りとの関連がかなり分かりにくいです💦
ここは…覚悟を決めて丸暗記しましょう!
公式テキストだと「発酵の副産物」は貯蔵・発酵工程の章に。ビールの劣化を示す「オフフレーバー」は味わい方の章に分けて記述されているので、混同せずしっかり分けて丸暗記するようにしてください。
まだまだサポートしてもらえるような実績はありませんが、ご期待に応えられるよう頑張ります!