見出し画像

田舎移住が合う人、合わない人(ご近所はみんな友達)

ここ最近、田舎への移住関連の話題をよく目にするようになりました。それも移住トラブルがきっかけになることが多く、田舎への余計なイメージ悪化につながるのではないかと少し心配になります。とはいえ、興味関心が高まっていると思うので、田舎移住への参考になればと私の考えをまとめてみました。

田舎暮らしを知らない奴が田舎暮らしを語るわけにはいかないので、まずはひるべえのバックボーンを紹介させてもらいます。

ひるべえの田舎紹介

私は両親が転勤族だったので神奈川県横浜市で生まれましたが、私の両親は高度経済成長期(1955年~1973年)に都会に出てきた田舎者で、その出身地は滋賀県蒲生郡日野町という琵琶湖から離れた鈴鹿山脈の西側にある、昔から人が少なくて、木々が生い茂る自然豊かなド田舎です。

今でこそ過疎化が進む立派なド田舎なのですが、古くは近江日野商人の街として繁栄していたらしく、寺社が異様に多くて、お祭りで出てくる豪華な山車だしやお神輿に、その当時の名残を感じることができます。琵琶湖寄りに安土城址があるので、戦国時代はきっと織田信長とかが駆けまわっていたんだろうなと想像しています。

日野町の絢爛豪華な山車。GW連休中の日野祭で観られます。なぜ西郷どんなのかは、コメント欄を要チェックで!

このようなド田舎に、私は幼少期から学生時代までの毎年、夏休みの1か月間は親戚の家業でアルバイトするために住んでいたので、日野町は第二の故郷といえる存在です。その間、ド田舎でご近所付き合いをしていた経験から、田舎暮らしのポイントを挙げてみます。

田舎移住ポイント1 人付き合いは友達感覚で

田舎では人付き合いの比重が高くなるのは、真実だと思います。田舎は人が少ない分、都会よりも人間関係や距離感が濃密です。これは仕事だけでなく私生活にも及び、プライベートの確保が都会よりも難しいです。家族や地域の面倒をみるのが、田舎では自然な流れになります。

そのため、コミュニケーションに不安がある人、自分だけの自由な時間が多めに欲しい人は、田舎暮らしは向かないでしょう。これらが悪い方に目立つと「なんだアイツは?」と周囲の目がとたんに厳しくなってしまいます。

「世間が狭い」という風にも表現できると思います。直接は知らない人でも、周りに聞いたら誰かはその人を知っている、というような世間の狭さがあります。目立つ行動をすれば、良くも悪くもすぐに有名人です。田舎の人は話題に飢えてますからねw

私なりに考えると「隣近所の人を全員友達と思えるか? 常に友人がそばにいる暮らしができるか? 中には仲の悪い奴がいても適当にあしらえるか?」などとなるでしょうか。これらが無理じゃないなら、田舎移住のハードルは1つクリアです!

田舎移住ポイント2 車社会で歩かない

クルマが無いと生活するのが、かなり難しくなります。今の田舎は自動車ありきのインフラ整備状況だからです。食材を買いに行くにも近くのスーパーまでクルマで 15分かかるとかは普通ですし、それなのにバスや電車が1時間に1本も無いという時間帯がザラにあります。

クルマが無ければ徒歩か自転車となりますが、周りに何もない田んぼの中を通る道路をそれらの交通手段で進むとなれば、夏は炎天下、冬は雪が積もる中を一人でトボトボと移動するという過酷な光景に置かれることになります。

そしてクルマ社会だと、都会よりも運動量がかなり落ちます。食べ物が美味しいからと食べ過ぎる食生活を送ってしまうと、すぐに太りますし(私の親戚も太っている人が多いです)、運動するにも同じ趣味の仲間を見つけるのは難しそうです。この面では、単独で工夫できるという適性が求められると思います。

田舎移住ポイント3 自然との闘い

自治体による住環境の整備や住民サポートは限られていますし、生活向上させるためや、自然の驚異から自衛するためにも、日曜大工=DIY ができる方が田舎移住は楽しく安全に暮らせます。

自分自身で家具を作ったり改造したり、自宅の外装補強やペンキを塗ってみたり、広いお庭に花や植栽を植えたり、家庭菜園で野菜を収穫したり、自分でクルマのオイル交換をするとかの整備作業をやってみたり、という暮らしが良いと思えるか、です。

都会と違って代わりにやってくれる業者がいない…のではなく、田舎は農家等が多いので、これらは自然と住民がやる日常の作業となっているのと、娯楽が少なく時間はたくさんありますし、こういう好きな作業をしていれば他人が関わってくる余地が減るので、結果的にプライベートの確保にもつながります。一石何鳥にもなるというわけです。

家族の中で誰も DIY をやりたがらないのなら、ちょっと田舎暮らしは難しそうです。風雨で家の一部が壊れた時、住民自身で応急処置すらできないのであれば、その時に大きなショックを受けてしまうことになるでしょう。

⛰️ ⛰️ ⛰️ ⛰️ ⛰️ ⛰️ ⛰️ ⛰️ ⛰️

ひるべえの考える田舎移住の3ポイントでした。私自身、今は田舎暮らしをしていませんし、今後も予定はありません。だけど、田舎は嫌いじゃないし、田舎の人付き合いが面倒だと思ったこともありません。

親戚や知人友人が街のあちこちにいて、お祭りや冠婚葬祭があれば、どこかの家に 10人くらいすぐに集まって、なんだかんだと騒いで暮らすという生活スタイルもあるんだな、と考えています。

これから田舎移住をしたいと考える人には、ぜひこの3ポイントをよ~く想像してもらいたいです。準備不足で田舎移住を決めた後、これらが越えられない問題として立ちはだかった時、おそらく逃げ場は無いでしょうから。

いいなと思ったら応援しよう!

ひるべえ
まだまだサポートしてもらえるような実績はありませんが、ご期待に応えられるよう頑張ります!