5-2 ビールに関わる仕事、よりビールに近づける店舗、工場見学
日本ビール検定(びあけん)の公式テキストのセクションで言うと「ビールの文化」の一部になるのですが、ビアバーとかで単にビールを飲むよりも、もっとビールに近づける、より触れ合える方法などを、ここではまとめてみました。
びあけん対策だけでなく、みなさんがビールとの付き合い方を振り返ってみる、そんなきっかけになれれば幸いです。
1.ビールに関わる仕事
ビールが私たちの手元に届くまでに、大きくA~Dの4つの仕事に分けられます。
A.つくる
ビール工場:大手メーカー。万人ウケする安全で安定した味わいを実現
醸造所:地ビールメーカー。小規模。個性の豊かさ。
B.運ぶ
物流:繊細なビールを扱う品質管理と配達のタイミング、連携が重要。
C.売る
酒類販売:消費者動向に合わせる。お酒の知識の伝達も行っている。
飲食店:料理とのペアリングを提案。注ぎ手の存在。
D.伝える
メディア:ビールについての情報発信。
ライター:味や香り、つくり手の想いを的確に表現する。
ビール好きとしては、こういった仕事に直接、就ければ本望ではありますが、間接的にでも多くの人が関わっていると思います。Aのつくる だけがビールの仕事ではありませんし、どの仕事も重要な役割を持っています。
2.よりビールに近づける店舗
「居酒屋でビール」よりも、もっとビールに近づける店舗をご紹介します。
E.ビアバー/ビアパブ
ビール専門店のことです。世界各地にある限定品を取り揃えたり、多種多様なビールを提供しています。
F.ブルーパプ
飲食店内にビール醸造設備があり、できたてのビールが味わえる形態です。地方では醸造所の横にレストランを併設していたりしますが、都市部の狭い敷地でも醸造設備を設けている店舗があります。
写真は Ottotto BREWERY 浜松町店 の店内から見える醸造設備です。タンクがホースで複雑につながっていて、どういう流れになるのかよく分かりませんでしたが、ピカピカするタンクを見ながら美味しいビールを飲むのも、また楽しい経験でした。
3.工場見学
現在は工場見学を休止しているところが多いのが残念ですが、ビールをより身近に感じるためには、もっとも手軽な手段かもしれません。工場見学が再開されたら、ぜひ参加してみてください!
G.大手ビール会社の工場見学
見学ルートが整備されていて大人数のグループ見学も可能です。説明映像もしっかり準備されていてビール作りの全体像を説明してもらえます。見学の終わりにはお楽しみの試飲タイムが待っています。
H.小規模醸造所の見学
こちらの工場見学は、やはり臨場感を肌で強く感じることができます。材料に触れたり、仕込み時に出る香りや湿気を感じたり。パッケージング工程を間近で見学できるのも特長です。
4.余談 ビアバー/ビアパブの違い、ブルーパブの呼び方
これらの呼び方について、公式テキストには詳しい説明はありません。
まず、ビアバーとビアパブの違いを調べてみると、現在はこの2つに明確な違いはなくて同じビール専門の飲食店を指す言葉です。パブ(Pub)は Public House の略が通説です。
公式テキストに「ブルーパブ」と書かれているので、このページにも同じように書きましたが、英語だと Brew Pub、発音に近づけると ブリューパブと書くのが良さそうです。決して Blue Pubではないので間違えないようにしてください!
まだまだサポートしてもらえるような実績はありませんが、ご期待に応えられるよう頑張ります!