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大乗仏教 空の思想

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2022年9月の記事一覧

【大乗仏教】ラトナーカラシャーンティ

【大乗仏教】ラトナーカラシャーンティ

ラトナーカラシャーンティ(ラトナーカラ)は10世紀後半から11世紀初頭にかけて活躍した仏教学者であり、この時代の「無形象唯識派」を代表すると同時に、中観派と唯識派とが二つの異なった伝統ではなく一つのものであることを強調し、両学派の理論を一致させることに努めたとされます。

ラトナーカラが主に議論対決したのは、有形象唯識派と究極的には認識も外界の対象と同じように実在でないとする説(中観派)です。

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【大乗仏教】後期中観派の中核

【大乗仏教】後期中観派の中核

シャーンタラクシタ、カマラシーラ、ラトナーカラシャーンティの説はいずれも『入楞伽経』の中にある詩頌を中核にしていると言われています。後期中観派の哲学と瞑想の階梯の理論はこの詩頌が根拠となっているわけですね。ただし、シャーンタラクシタ、カマラシーラによるこの詩頌の解釈は、ラトナーカラシャンティによる解釈と異なります。

シャーンタクシタ、カマラシーラによる解釈は次のようになり、()内は『入楞伽経』の

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【大乗仏教】後期中観派の中核2

【大乗仏教】後期中観派の中核2

以下の前回の記事の続きになります。

ここで、形象とは唯識思想における主・客(主観・客観)を指します。即ち、主観=末那識+六識、客観=六識内の表象です。そして、照明と光り輝く心は同じものを示しており、阿頼耶識の中心(主客を照らす箇所)となります。阿頼耶識の表層には種子が保存されており、この種子から形象と次刹那の阿頼耶識の表層自体が生起します。

第一の段階では有部や経量部など、アビダルマ哲学の十八

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