ヤッチくんの敗北から考える「勝つこと」と「成長すること」について

「勝つこと」と「成長すること」は凄く密接な関係で、
勝つかどうかは相手次第なので、「成長にのみフォーカスを当てて、勝つかどうかを一切気にしない」というのが一番健全だと思っていたんだけど、
実は健全じゃない説が出てきたな。

おれ達は社会の一部に生きていて、絶えず競争に晒されている。
競争というのはライバルがいる分プレッシャーがあるので、
自分のみで成長するか、自分とライバルと共に成長するかだと、成長速度はどうしても競争の方が速くなる。

自分だけを見るのは一見健全に見えるけど、それは競争している奴らからジリジリと置いていかれることになるので、長期的にはジリ貧で、ジリ貧は不健全。
つまり闘争と成長という毒も薬もバランスよく摂取していった方が、最終的にはより健全になる。
ある程度の毒はもう諦めて摂取するしかない。

絵を描いてもゲームをやっても、世界には自分よりも強いやつがうようよいるので基本的には負け戦なんだよね、だから対戦が好きな人程結果と成長を切り分けることに凄く慣れるんだけど、
だからこそ小さいけど勝敗が重要視されるものをやってバランスを整えるのが大事だと思ったな。

何でこういうことを思ったかというと、
先日のRIZINでの矢地祐介さんの敗北が大きいんだよね。
矢地さんは今結構負けが込んでて、だからある種逃避的に自分の成長にフォーカスを当てていて、まぁ成長は結果につながるからいいんだけど、

ただ対戦相手は矢地さんの調子を取り戻させるための噛ませ犬ポジションの人で、
噛ませ犬ってのは次がないガチのマジの結果が全てだから、全力で勝ちにフォーカスが当たってるのよね。

あくまで自己成長を目的にスポーツマンシップに闘う矢地さんと、がむしゃらに勝ちという結果を出しに行った噛ませ犬の人とで、意識の差が出ているように素人目には感じた。
で、結果は噛ませ犬の人が勝って、矢地さんは更に負けが込んで追い詰められてしまった。

まぁ負けてる人は更に粛々と何も言わず力を付けて結果を出すしかないんだが、自己成長しか見ず、結果を疎かにしすぎるのも実はよくないんじゃないかと思ったな。


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