「カリオストロの城」の感想

@hiru_377 2018年3月3日

ルパンのカルオストロの城を10年ぶりくらいに観返したけど、面白いね。 ただ、ルパンシリーズ内にしてはかなりシリアスで、それが自分の中のルパンとは結構違って、面白いけど凄く好みなわけではないって感じだったな。たっぱり。

恐らく宮崎駿の美学なんだろうけど、やっぱりカリ城の中のルパンは、おちゃらける時にもどこか陰や孤独感のような哀愁があって、思い詰めた時にも次元にせっつかれるまで胸中を打ち明けなかったりして、 次元や五右衛門はビジネスパートナーであり友達だけど、本当の心の内は明かせてないって感じ。

あそこまで極端に自由気ままに楽しく生きることを求めるってのは、心の奥底にはそれと真逆の感情があるんだろうなって感じ。ただ、それがミステリアスで魅力につながってるんだけど、義賊のような理性的な正義感も本心として持ち合わせているってのがちょっと不思議。

ルパンは「何にも縛られず自由気ままにやりたいことだけをやる」って生き方をしているけど、カリ城ではそれに伴うリスク(銃で撃たれて大けが、大やけど)だったり、それによて失うもの(クラリスを連れていけなかったり)ってのもちゃんと描いているのがよかったかな。

「何にも縛られたくない」という根底にある強い思いから自由気ままに生きる生き方をしているわけだけど、自由気ままに生きるためには何も背負ってはいけなくて、孤独でいなきゃいけないってことだな。

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