「たった数時間の滞在で体験したこと」
マネジメントレターvol.270 2019年11月19日
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「マネジメントレター」は、勉強カフェの運営に関わるすべてのパートナーに向けて僕が2014年から発信している、運営内部向けの文章です。時々noteでも公開していきます。
おはようございます!
先日6curryというカレー屋さんに行きました。
このお店、住所非公開で会員制、招待制という仕組みで、
会員の人に連れて行ってもらわないと一般の人は入れません。
Webサイトを見てもらえるとわかると思いますが、
普通のカレー屋さんではありません。
勉強カフェと似ている点も多々あります。
行かないとわからないと思うので、
この仕事に関わっているのであれば、
会員の人を周囲で探して、ぜひ一度行ってみることをおすすめします。
僕個人の感想としては、
久々に日本でイタリアのBAR(バール)っぽさを感じました。
狭い店内で色々なエクスペリエンスが同時多発にあるという点において。
カレーを食べている人がいれば、お酒を飲んでる人もいて。
隣の人と話ししてる人もいて。
違う点もあります。
バールは言ってしまえばいわゆるお店ですが、
6curryはスタッフと会員の関係がよりフラット。
会員さんがキッチンにガンガン入っていったりしてた。
また、バールはイタリア人にとって日常なのに対し、
6curryは非日常、特別な印象を受けました。
国中どこにでもあるバールとは違い、
6curryはシークレットでコンセプティブなので、当然といえば当然ですが、
それは僕が非会員だったからかもしれません。
会員になって足繁く通えば、日常になっていくのかもしれません。
いずれにせよ人と人が雑多に混ざり合う
とにかくバール感が感じられる。
混ざり合うための仕組みが存在する。
なかなか居心地がいい場所だなーと思っていたら、
偶然、幼少期にイタリアに住んでいたという女性と会いました。
この仕事をしていて色々な人に会いますが、
さすがに昔イタリアに住んでいた方とリアルで会う機会はほとんどありません。
近年稀に見るくらい話が弾み、
楽しみにしていたカレーが出来たのに、そっちのけで会話してました。
カレーを食べに来たはずなのに笑
話し終わったときにはカレー、冷めてました。(でもとても美味しかったです!)
"EXPERIENCE THE MIX. "
というのが6curryのコンセプトとのことですが、
まさにその名の通り、セレンディピティを体験できました。
今回、僕は会員にならなかったので、その方とは一期一会、
普通に生きてたら今後会うことはないかなと思いますが、それから数日。
なんだか自分の中で、「イタリア熱」が再燃しています笑
「自分はイタリアが好きなのだ」
改めて気づきました。
20歳でイタリア一人旅をしたのがキッカケでイタリアにはまり、
今思えば、イタリアとの出会いからサイゼリヤだったり、
数々の変遷を経て、勉強カフェに繋がってきました。
スティーブ・ジョブズの言うところの"Connecting the dots."
そして40歳になった今、偶然起きた久々のイタリアトーク。
これをキッカケに自分の動きが少し変わりそうです。
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改めて思うのは、
余計なことはなくていい。
たったひとりとの、たったひとつの偶発的出会いで、
人生は簡単に変わっていく。
では、こういったセレンディピティを生むためには、何が必要か。
生まれる前提状況があります。
まずは、そこにいていいんだという心理的安心感、
偶発的出会いを生むための明瞭なコンセプト、
それを誘発する仕掛け、
そして、やはり重要なのはスタッフの存在。
数時間の6curryさん滞在において一番印象に残ったことは、
店主(?)の方を始め、スタッフさんがみんな温かいんですよね。
愛を持ってやっているのがビシバシ感じられました。
これはここに人集まってここに居座るわ、と。
月額4,000円ほどということですが、
カレーを食べに来ている感覚の人は少なさそうです。
先日、勉強カフェをビジター利用でご利用の方からひとつこんな声を頂きました。
「数ある施設の中で、親しみが前面に出ている」
こういう風に感じてもらえたということは、自分のことのように嬉しいですし、一見さんに対しても、会員さまと同様に接してくれたスタッフの方に感謝です。
そして、また別の方ですが、
妻が働いている職場に、吉祥寺スタジオ所属のある会員さまがいらっしゃるようで、勉強カフェに対してこんな声を頂いたと共有もらいました。
「資格試験は終わったけど、行くのが楽しくて通っている」
こうして紹介した声ひとつひとつの積み重ねで今があります。
これこそが勉強カフェが提供できる価値です。
いつもありがとうございます!
本日(11月19日)で、勉強カフェ開業11年となりました。
記念の日ですが、やることはいつもと同じです。
"LEARNING NEVER ENDS."
学びの旅は続きます。
12年目もよろしくお願いします。