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【吃音】切れ目のない支援と保健・教育分野への介入・連携の重要性

『家庭と教育と福祉の連携「トライアングル」プロジェクト~障害のある子と家族をもっと元気に~』

 発達障害をはじめ障害のある子供たちへの支援に当たっては、行政分野を超えた切れ目ない連携が不可欠であり、一層の推進が求められているところです。
 特に、教育と福祉の連携については、学校と児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所等との相互理解の促進や、保護者も含めた情報共有の必要性が指摘されています。こうした課題を踏まえ、各地方自治体の教育委員会や福祉部局が主導し、支援が必要な子供やその保護者が、乳幼児期から学齢期、社会参加に至るまで、地域で切れ目なく支援が受けられるよう、文部科学省と厚生労働省では、「家庭と教育と福祉の連携『トライアングル』プロジェクト」を発足し、家庭と教育と福祉のより一層の連携を推進するための方策を検討しました。
(文部科学省ホームページより引用)

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吃音に関しても、切れ目のない支援がとても必要であると感じます。
従来の支援体制においては、小学校や中学校に進学するときや就職のときなどに、支援が分断されてしまったり、環境が変わるたびに担当者も変わって情報伝達や連携がうまくいかないなどの問題が多く起こってきました。
その問題を解決することができるもののひとつが、病院で行う吃音外来の存在です。

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幼児期から成人までの全年齢を対象として、同一機関、同一の担当者が診ていくことで、進学・就職等による環境の変化にも切れ目なく的確に対応できます。
それは、当事者や保護者が安心できるという点が一番大きいですが、学校や会社、セラピスト等の支援者にとっても、大きなメリットがあります。


また、現在、保健・教育分野への介入においては、発達障害を診ている専門家が介入していることはあっても、吃音の専門家が検診や専門家診断に介入しているケースは、全国的にみてもまだまだ少ないのではないかと感じます。
幼児期や児童期では特に、保護者が悩みを抱えたまま、どこにも相談できずにいるという状況も少なくありません。それを早めに解消していくこと(悩む期間を少なくすること)が大切かと思います。
実際、保護者の悩みが解消したり軽減するだけでも、吃音のある子の症状が軽減してくるケースもあります。(私もそのようなケースを多く経験してきました)
専門家として検診(3歳児、5歳児など)に介入したり、学校などに出向くことで、より早期発見・早期連携・早期支援が可能となります。
発達障害の専門家だけでなく、吃音の専門家の活用も今後もっと促進されていくことを願うばかりです。

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