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【吃音】10月22日は『国際吃音啓発の日』

10月22日は『国際吃音啓発の日』

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国際吃音啓発の日(International Stuttering Awareness Day、略称、ISAD)は、1998年に国際吃音者連盟・国際流暢性学会などによって定められた、世界に数百万人(総人口の1%)いるとされる吃音や言語障害を持った人に対する理解啓発を目的とする国際的な日です。
(Wikipediaから引用)

この日に向けて、この日に合わせるようにして、様々な団体や個人が、吃音の啓発活動(記事投稿や研修会など)を実施しており、吃音について学べる機会、学べる場が増えています。

昔と比べると、吃音に関する情報が新聞やテレビなどのメディアに取り上げられることも増えてきて、『吃音』という言葉が少しずつ知られてきているのはとても嬉しいことですが、情報の量や種類が増えていることにおいては、メリット・デメリットの両方があると思っています。

<メリット>
様々なメディア・媒体で『吃音』が取り上げられることによって、『吃音』という言葉を知る方が増える

<デメリット>
対応方法に関するものなどの情報の種類が多すぎて混乱する

ネットサーフィンをして情報を得ようとすると、多種多様な情報があって、調べれば調べるほど何が本当の情報かわからなくなって、混乱してしまう、逆に不安が増してしまう、ということが起こりえます。
情報を仕入れすぎて混乱してしまうことを防ぐためには、信頼できる専門家、または詳しい人に相談をしていくのが良い場合もあります。
しかし、専門家に聞きたい、相談したいと思っても、いきなり専門家の先生にダイレクトで連絡するのは、ハードルが高いですよね。
少しハードルを下げるかたちで考えると、吃音相談を行っている病院や事業所に連絡し、受診することかと思います。
また、保険内診療をしている病院・事業所は、本人の受診が必須のため、保護者だけが相談をしたい場合には、自費で行っているところも選択肢のひとつとして良いかと思います。

現在の大きな問題点とは…

『吃音』の情報のメディア露出が増えてきたことは、大変嬉しいことであるというのは、先ほどもお伝えしました。
とはいえ、相談したい人の需要に対して、供給量(病院などの相談対応機関数)が少ない現状があります。

いや…まだまだ少なすぎる!!と言ってもいいくらいです。

相談先を見つけられた場合でも、居住地から結構遠い、何ヶ月か先まで予約が埋まっている…なんてこともあります。
当院でも、吃音の相談を受け入れており、茨城県内の方も多く来られていますが、県外の方からの相談希望の連絡も多くいただいております。
現在の時点で、茨城県内:約84%、茨城県外:約16%です。
ご予約状況については、平日は比較的空いている場合もあって予約は取りやすいのですが、土曜日は数ヶ月先まで予約で埋まっています。

情報を得られても、相談したいときに相談先がないという状況では、吃音のある方や保護者等の困り感・不安はなかなか解消できません。
吃音の相談を行ってくださる病院・事業所等が増えてくれることを願うばかりです。

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