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人が集い、仕事が生まれ、地域が盛り上がる「場づくり」について
こんにちは、横浜・馬車道でコワーキングスペースmass×massのスタッフをしているほりごめです。
先日、mass×mass代表の森川さんとオフィスキャンプ東吉野の坂本さんとyuinowaの鈴木さんが一般社団法人ローカルコワークアソシエーションを設立しました。
主には、昨年4月に横浜でも開催した「コワーキングスクールキャンプ」を各地で行なっていくそう。(その時の様子はこちら👇)
坂本さんと鈴木さんの対談記事がnoteで公開されました。ぼくもmass×massに関わってから4年が経ち、記事を読みながら共感できる部分がたくさんあったので、いくつかの視点でまとめてみたいと思います。(お付き合いくだされ!)
◎お二人の対談記事はこちら👇
1.コワーキングスペースの再定義
コワーキングスペースは2015年くらいから爆発的に増えました。最近では鉄道会社や外資系のコワーキングもあり、席数は約500〜3000席あるところも。一方で、mass×massのように地域の民間企業が運営しているケースまであります。
一般社団法人ローカルコワークアソシエーションでは、新たに「ローカルコワーキングスペース」という言葉でコワーキングを定義づけていてわかりやすいです。
鈴木:地方に特化した場づくりを応援しているので、ローカルでコワーキングスペースを立ち上げたい方、地域とのつながりを大切にした場づくりをしたい方が対象です。僕たちはローカルコワーキングと定義づけています。
私たちも、横浜、さらには神奈川を豊かな地域にしたい、ワクワクした地域にしたいという思いで運営をしています。この言葉の定義はすごくしっくりきました。
コワーキングスペースという場を通して、どんな価値を作りたいのか。数多くあるコワーキングスペースとの違いは、その視点。入居者同士の活発な交流はもちろん大事で、そのベクトルが地域に向いているというのが大きいな違いです。
そのためには、運営者も地域のことを知っている必要があります。このエリアにはどんな人が暮らしているか?どんな課題があるのか?どんなアクションが行われているのか?
入居者と一緒に地域にどんな価値を生み出せるのかという視点を持っていることが、ますます大事になってくると感じています。
2.いいコミュニティをつくれるか
地域を盛り上げる、地域課題を解決することを目標としたとき、やはりビジネスとして仕事をつくる必要があります。(それは、地域課題は一朝一夕では解決は難しく、質の高いアウトプットを継続的にしていく必要があるから。)
そういう意味でも、ビジネスの力を信じている部分もあります。
これから地域で働く人の必須スキルである“仕事をつくる”というスキル。ローカルコワーキングはそのハブになりえるところが興味深いです。
鈴木:ただ、ローカルで暮らしたいと思っても、都市に比べて自分がやりたい仕事ができる会社は見つかりにくいもの。だからローカルでは仕事をつくることが求められている。その役割をコワーキングスペースが引き受けられたらいいなと思っています。
坂本:(中略)「オフィスキャンプ東吉野」では、運営者である僕が人と人をつないだり、同じ場に居合わせた人同士が意気投合したりして、一緒にイベントをやろうとか遊びに行こうとか、小さなプロジェクトがたくさん生まれています。思いもよらなかった仕事や遊びが生まれる可能性があるところが、ローカルコワーキングの魅力です。
地域のプレイヤーがバラバラに活動するよりも、集まれる拠点があることで、協働しながらより良いアウトプットや大きいインパクトを地域に与えられるようになる。
そして、そのコミュニティで面白いプロジェクトが生まれ、外へ発信されることで、面白い人たちが地域に入ってくる循環がつくれると地域にとってすごく良い。坂本さんのいる東吉野では、すでに数組のクリエイターが東吉野村へ移住してきているんだとか。
3.VISONが大事
mass×massに関わっていて、ヒシヒシと感じているのは、VISIONを立てることがとても大事ということ。この場が地域にとってどんな役割を果たしたいのか。入居者と一緒にどんな価値をつくりたいのか。
そのVISIONに共感して人は集まってきます。mass×massは、2015年にシェアオフィス「TENTO」を増床しました。横浜の水源林を守るプロジェクトとしてスタートし、そのコンセプトに共感してくれた人たちがいま入居しています。(一方で、入居者さん全員が共感して入居している訳ではない。立地が良いとか、空間が好きとか。それも全然良いと思う。)
👆シェアオフィス「TENTO」のみなさんと。お店はTENTO入居者のエミデザインさんがビジュアル関連を担当された横浜のお店。
コワーキングスクールキャンプでは、コワーキングスペース運営のノウハウはもちろん、そういう場のVISIONのつくり方も学べるます。
鈴木:スクールでは、コワーキングスペースを運営する先輩方から、日々の運営を通して得たノウハウを学ぶ場を提供していきます。VISIONづくりや人材育成、広報、運営ノウハウ、地域連携、そしてコワーキングを活かした地域活性のあり方についての対話など幅広く学べるよう設計しています。
ここまで書いてきましたが、このVISIONづくりが一番重要な気がするなあと個人的には感じています。ノウハウについては、過去の受講生のFacebookグループでは、質問を投げると誰かが必ず答えたり、助け合う関係ができています。
最後に
「ローカルコワーキング」という概念は、コワーキングスペースというカタチにとらわれず、様々な場にも当てはまります。
地域を良くしたい、そのコミュニティをつくりたいという方も参考になる最高の学びがありそうなので、ぜひ3月9日、10日に都合のつく方は、京都で開催される「コワーキングスクールキャンプ」でお会いしましょう!
(2019年5月は横浜でも開催予定とのこと。)
まだ、エントリーは間に合うはず.....!!
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