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地方移住って実際どうなの?鎌倉から那須塩原へ移住を決めた話

『地方移住』と聞いて、どのくらいの人が関心をお持ちでしょうか。
就職して10年、2歳になる息子がいながら、このたび那須塩原市へ移住をすることにしました。

退職に伴い、お世話になった方々にその報告をしたところ、半分くらいの方から「羨ましい」とか「すごい決断ですね」という声が聞かれました。
その時に、自分の経験は意外と貴重なことなのかもしれない・・・。
そんな風に思い、地方移住に関する一連のことを書き起こしてみることにしました。

もし、少しでも地方移住に興味や関心のある方の参考になれば幸いです。


自己紹介

大学卒業後、就職と同時に鎌倉市内に住みながら、某市役所で10年間勤めた33歳で、妻と2歳になる息子と一緒に暮らしています。
出身は福島県のいわき市で、大学進学と同時に東京へ上京しました。
学生の頃から写真とか旅行が好きなので、自分の好きなまちで暮らしたいという気持ちが生まれ、鎌倉で暮らすことにしました。

地方移住の理由

移住を決定的にしたのは、災害のリスクと、子どもが生まれたことによる価値観の変化でした。
学生の頃は純粋に自分が好きなまちで暮らしたいという気持ちから鎌倉で生活を始め、その環境の良さから一生鎌倉で暮らしていくものと思っていました。
しかし、結婚して子どもが生まれてからは、近くに遊ばせる場所がない、どこにいくにも人がいっぱい、道が狭くて危ない、多くの自然があるようで、意外とその恩恵は受けない、など子供ができて初めて気づくようなことが多くありました。

さらに能登の地震によって災害へのリスクに対する意識が高まり、南海トラフや東海地震による津波の影響なども考えて、移住を検討するようになりました。

移住にあたって調べたこと

移住を検討し始めてからは、家族とよく相談し、移住後の生活についてイメージを膨らませながら、どんなことが起こるのだろうと考えました。

メリット

  • 豊かな自然との共存

  • 住環境のコスト減

  • 災害のリスク減

デメリット

  • 収入の低下

  • 交通の利便性

  • 子どもの教育面(選択肢の減少)

  • 生活コストは増になる可能性がある

このように”首都圏から”の移住によるメリデメを書き出してみると、正直デメリットの方が多いと思います。
それは首都圏での生活は事実多くの面で便利であり、地方は首都圏に比べれば不便であることは揺るぎようのない事実だからです。

ではなぜ移住するのか?

移住に関しては「どのくらいのデメリットがあるか」ではなく、デメリットを抱えつつも「移住したい理由がどれだけ強いか」が大事だと考えています。
よく言われる、「移住の目的をはっきりすること」が重要と捉えています。
家族で最終的に移住を決めたのは、下記の理由が非常に強かったからです。

①災害の不安
→比較的災害の影響が少ない地域へ移住したい

②その地域にある風土や文化(ざっくり言うと「雰囲気」)の影響
→なんとなく家族として鎌倉の雰囲気は馴染まないことがわかった。
(これに関しては住んでみないとわからない)

③自然に近いところでのびのびと子育てしたい
→那須塩原は新幹線がとおる街であり、市街地的な要素とすぐ近くにある豊かな自然のバランスが家族が求めているものにあっていた。

④住んでいる地域に愛着を持ちたい
→那須塩原の黒磯地域に魅力を感じた。

地方移住はチャレンジ!

地方移住は正直大きなリスクを伴うと考えています。
首都圏での生活に慣れてしまっているがゆえに、反対に失ってわかる便利さがあるだろうし、そもそもコストを下げるより収入の方が下がれば、今より暮らしはしんどくなります。

地方移住は、なんとなくイメージされるいいことだけじゃなくて、事実大変なことも多く、やっぱり都会に戻りたい。そんなふうに思う日が来るかもしれません。
でも、今住んでいるこの場所から移住してみたい、という気持ちは移住してみないとわからないし、移住したら今この地域に住んでいて抱えている不安が解消されて、より充実した生活が待っているかもしれません。

結局は移住してみないとわからないし、移住に至るまでに散々調べて移住することを選択したのだから、むしろ移住して正解だった、と思えるような行動を移住先ですることが重要ではないかなと考えています。

これからの生活について

那須塩原市で暮らし始めるのは2025年の3月からです。
実際に生活してから感じたこと、大変だったこと、良かったこと、そんなことも今後まとめていけたらと思っています。
少しでも悩んでいる人の参考になればと思うので、お気軽に質問などコメントや問い合わせください。

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