【読書メモ】新・観光立国論
今日は『新・観光立国論』を読了。
著者はデービッド=アトキンソンさん。1965年イギリス生まれの方で、ゴールドマンサックスのアナリストから小西美術工藝社代表取締役社長をお勤めになってます。
元外資系金融機関でアナリストをご経験された著者だからこその日本の観光業に対する提言が含まれてます。
2017年に出版された本ですが、改めて手に取ったのはコロナショックとも言われる状況だから。2019年の日本への訪日外国人観光客の人数は3,188万人で対前年2%プラスの微増でした。要因として大きかったのが、韓国との政治的な拝見により韓国からの訪日客が激減したことが大きな要因にもなりました。
本著でも書かれていますが、日本人の考える、丁寧に挨拶するだけの「おもてなし」は外国人に必ずしも受け入れられるものではないこと、またマーケティングをしっかりして、受け入れられる体制を作ることが必要と述べてます。例えば、VIPの受け入れ体制や観光地でのパンフレットの作り方まで。
2020年は東京五輪が予定通り開催されたとしても、訪日外国人観光客が増えるかはまだまだ読めないところ。もしかしたら一度立ち止まり、本当に必要な施策を打つべきなのではと思うことが多数。
こんな時期だからこそ読んでいただきたい一冊です。
「デービッド・アトキンソン新・観光立国論(デービッド・アトキンソン)」 https://www.amazon.co.jp/dp/4492502750/