「ソラネコせたな」さん〜Come back HAPPY②
空が薄暗くなりかけた頃、「ソラネコせたな」さんが、ボランティア仲間の方々に声をかけてくださり、5〜6名で駆けつけてくださいました。もちろん、Bawさんも合わせて来てくださいました。
(もうこの頃の記憶はうろ覚えですみません)
代表のわーこさんと、副代表のカズさんに詳しい状況を説明している間にも、他の方々は、すでに捜索活動に入って猫が隠れそうな場所を確認して歩いています。
ここで話を進める前に、保護猫ボランティア団体「ソラネコせたな」のことをご紹介させてください(ご本人了承済みです)。
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現在、代表夫妻は、2階建てのシェルターに常に20数匹の保護猫を飼育しています。捨てられたと思われる野良猫、多頭飼育が崩壊したお宅の猫、虐待を受けている猫、飼い主さんが高齢でめんどうをみることができなくなった猫、等々。
このような猫を保護したあとは、各地で譲渡会等を開催しては、新しい家族と猫の幸せな出会いの場を設けています。これもただ書類を作って渡すだけでなく、きちんと猫を渡す人と面接をし、猫が入るお宅を実際に見て猫が安心して暮らせるか、猫を逃がしてしまうことがないかを見極め、大丈夫と判断しなければ譲渡は成立しません。その段階で大丈夫と判断しても、1週間のトライアル期間を設け、その間に猫が家族になじめなければ譲渡は不成立、と徹底して猫が幸せになれることにこだわっています。
だからこそ、譲渡されるまで、シェルターの猫たちは、保護されてきた段階で動物病院で感染病の検査をし、避妊・去勢手術を行い、ワクチン接種をしておくなど、猫の健康については常に準備をしっかりしておいています。シェルターの中では、猫が快適に過ごせるよう、年代や性格、病気で治療が必要な猫のため、などそれぞれに部屋を用意して分けているため、むやみに猫の数も増やすことはありません。ボランティア団体なので、ボランティアで一緒に活動する方やお手伝いの方が数名いますが、その他にも、保護された猫が増えた場合には、ボランティア仲間だけでなく一般の方にも一時預かりを依頼することもあります。
代表夫妻は、もちろんそれぞれに自分の仕事を持っているため、その仕事が終わってからの活動となります。そのため、ご飯を満足に食べる暇もなく、夕方から深夜まで年中猫の幸せのために駆けずり回り、自分たちの時間とお金を捧げています。募金箱を町内数カ所に設置をして、それを治療費にあてたりしていますが、もちろん治療費だけでも数万円とかかる金額に見合うだけの募金を集めることは至難です。私利私欲のために動くことの全くない本当に素晴らしい人たち。
毎日のように片道40分かけて峠を越えて動物病院に通ったり、シェルターの猫のお世話をしたりするだけでも大変なのに、どこかの猫が逃げたと聞けば、すぐに飛んでいき、捕獲できるまで何日も費やして走り回ります。
正直、全ての町民の方が、「ソラネコせたな」の活動に対して理解があるわけではありません。でも、代表夫妻は、目の届く全ての猫を自分たちの手で幸せにするという奢りでなく、多くの方に猫の正しい飼育の仕方や、やってはいけないことの啓発活動もまた積極的にしているのです。
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こんな忙しい団体の代表者のお二人が、なんの縁もなかった我が家の猫の捜索協力に来ていただいたのです。
続く
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