Amazon Linux 2023 ディスクサイズの拡張


Amazon Linux2023(以下 AL2023)でディスクサイズ拡張の手法を紹介したいと思います。

作業の流れ

作業の流れとしては以下となります。
 1.EBSボリュームサイズ拡張
 2.パーティション拡張
 3.ファイルシステム拡張
順を追って作業を進めます。

1.EBSボリュームサイズ拡張

EBSのサイズを拡張したいと思います。
今回は、8GB → 20GB にサイズ拡張します。

事前準備
作業前の事前準備として、バックアップ用にEBSスナップショットを取得しておくことをおすすめします。
※EBSスナップショット取得手順は割愛させていただきます。

サイズ拡張
マネージメントコンソールにログインした状態で作業します。
サイズ拡張したい該当のEBSにチェックを入れ、
アクション → ボリュームの変更をクリックします。

拡張したい容量サイズを入力し、「変更」をクリックします。
以下の画像では「20GB」と入力してます。

以下のような確認画面が出るので、「変更」をクリックします。

マネージメントコンソール上でサイズが20GBになったことを確認します。

AL2023にログインし、コンソールから状態の確認をします。
※SSMセッションマネージャーを通して実行してます。
ファイルシステムの状態を確認しますが、まだ8GBのままです。

$ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
devtmpfs        4.0M     0  4.0M   0% /dev
tmpfs           453M     0  453M   0% /dev/shm
tmpfs           182M  380K  181M   1% /run
/dev/nvme0n1p1  8.0G  1.6G  6.5G  19% /
tmpfs           453M     0  453M   0% /tmp

ブロックデバイスの状態も確認します。
20GBと認識してます(nvme0n1)。しかし、「/」パーティションが8GBのままで拡張が反映されていないため、反映のための作業が必要になります。

$ lsblk
NAME          MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
nvme0n1       259:0    0  20G  0 disk
├─nvme0n1p1   259:1    0   8G  0 part /
├─nvme0n1p127 259:2    0   1M  0 part
└─nvme0n1p128 259:3    0  10M  0 part

2.パーティションの拡張

ここからはAWSドキュメントを参考に作業を進めます。
参考:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/recognize-expanded-volume-linux.html

growpart コマンドを使って「 /dev/nvme0n1 - / 」のパーティションを拡張します。該当するパーティション番号は (1)となります。

$ sudo growpart /dev/nvme0n1 1
CHANGED: partition=1 start=24576 old: size=16752607 end=16777183 new: size=41918431 end=41943007

実行結果を確認します。
「 /dev/nvme0n1 - / 」が8GB → 20GBに変わりました!

$ lsblk
NAME          MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
nvme0n1       259:0    0  20G  0 disk
├─nvme0n1p1   259:1    0  20G  0 part /
├─nvme0n1p127 259:2    0   1M  0 part
└─nvme0n1p128 259:3    0  10M  0 part

ファイルシステムの状態を確認します。
この時点では、まだ8GBのままです。反映作業が必要となります。

$ df -hT
Filesystem     Type      Size  Used Avail Use% Mounted on
devtmpfs       devtmpfs  4.0M     0  4.0M   0% /dev
tmpfs          tmpfs     453M     0  453M   0% /dev/shm
tmpfs          tmpfs     182M  384K  181M   1% /run
/dev/nvme0n1p1 xfs       8.0G  1.6G  6.5G  19% /
tmpfs          tmpfs     453M     0  453M   0% /tmp

3.ファイルシステムの拡張

「/ 」にマウントされているファイルシステムを拡張します。
AWSドキュメントには、xfsとExt4の両手順が記載されていますが、
AL2023はxfsを利用しているので、「xfs_growfs」というコマンドを実行します。

$ sudo xfs_growfs -d /
meta-data=/dev/nvme0n1p1         isize=512    agcount=2, agsize=1047040 blks
         =                       sectsz=4096  attr=2, projid32bit=1
         =                       crc=1        finobt=1, sparse=1, rmapbt=0
         =                       reflink=1    bigtime=1 inobtcount=1
data     =                       bsize=4096   blocks=2094075, imaxpct=25
         =                       sunit=128    swidth=128 blks
naming   =version 2              bsize=16384  ascii-ci=0, ftype=1
log      =internal log           bsize=4096   blocks=16384, version=2
         =                       sectsz=4096  sunit=4 blks, lazy-count=1
realtime =none                   extsz=4096   blocks=0, rtextents=0
data blocks changed from 2094075 to 5239803

再びファイルシステムの状態を確認します。
「/」が20GBに変わっていることが確認できます。

$ df -hT
Filesystem     Type      Size  Used Avail Use% Mounted on
devtmpfs       devtmpfs  4.0M     0  4.0M   0% /dev
tmpfs          tmpfs     453M     0  453M   0% /dev/shm
tmpfs          tmpfs     182M  384K  181M   1% /run
/dev/nvme0n1p1 xfs        20G  1.6G   19G   8% /
tmpfs          tmpfs     453M     0  453M   0% /tmp

事後作業

事前にバックアップとしてEBSスナップショットを取得してある場合は、そのスナップショットを削除します。

以上で拡張の作業は終了となります。
皆さんにとって有益な情報が提供できたなら幸いです。


参考


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