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やっぱ音楽は素晴らしい!

仕事で選曲しなくなってしばらく経つ。

もともと音楽は大好きで、CDバイヤーからFMステーションのディレクターになった。

好きなことを仕事にできていいですね。とよく言われてきたけど、仕事なので当然楽しいことだけじゃない。

好きな曲だけを売ったり、選曲できたりはできない。

商売なので、絶対多数のお客様やリスナーが喜んでくれるであろう曲を提供し続けていかなくてはならない。

でもその中に「届け‼︎ 気づけ‼︎」という祈りを込めて、自分の好きな曲を隠し味程度にいれるのだ。

選曲の意図に気づいてもらえたり、まだ世に知られていない新しい才能を紹介できたときは、とても嬉しかったものだ。

若い時は自分が好きな曲やアーティストが絶対で、古い曲はダサいと思っていた。

いい事か悪いことかわかんないけど、人はどんどん大人になっていく。

誰しも若い時ダッサと思っていたオッサン、オバサンに自分も数十年後はなっていくのだ。

多くの人達は、自分が10代から20代にかけて好きだったアーティストの曲をずっと聴き続けていく。

昔はそれが何故だかわからなかったけど、今ならわかる。
大人は忙しいのだ。

仕事、子育てに追われて自分だけの時間を、過ごすことが贅沢なことに変わっていく。

一人で好きな音楽を聴く時間がへっていくのも必然だ。

最新の音を追いかけるのは、自由な時間とある程度のお金が必要だもんね。

かっこいい新しい曲を探す楽しみより、絶対に気持ち良くなる好きな曲を選ぶ方が効率的だし。

すると、浜省、長渕、B'z、ミスチル、バンプしか聴かない大人になってしまうのだ。

昔はそんな大人になりたくないと思ったけど、今はそれはそれで良いと思う。

音楽はとても自由なものだと思うから。
ジャンルや古さ新しさじゃない。
その瞬間、自分の心が1番アガる曲を聴くのが正解だ。
理屈じゃなくて楽しさ優先でOK!
洋楽聴いてんのがカッコいいとおもっているのはもはやダサいって事に気がつかないとやばい。

若者が「真夜中のドア」の良さに気づいたように、大貫妙子やシュガーベイブ、YMOのLPが海外で人気なように。

良い音楽は時代も国境も超えていく力がある。

Spotifyで東京事変の緑酒を聴いて、そんなことを思った。

やっぱいいよね!林檎ちゃん。
音楽は素晴らしい。
心に元気と希望をくれる。

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