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ひとつ先の思いやり

水の国と呼ばれる、いや、自ら発信している県で育った。

近所の湖では、ぽこぽこと水が湧き
夏は冷たい天然のプールが遊び場だった。
水道をひねると地下水が流れ、
好きな飲み物は水道水。

ただし、水はいつでも美しいものではない。
台風や大雨で、よく湖や川は氾濫していた。
水の恐ろしい側面。

今年は特に雨が猛威を奮っている。
実家の母に電話をすると
「前の道路は冠水してるけど大丈夫」
とのことで、ひとまずほっとした。

友人や、先輩や、いろんな方から
「ご実家は大丈夫?」と連絡をいただいた。
会ったこともない、私の家族を思っていただけて、
思い出していただけることは、
なんて有難いことだろう。

目の前の人だけでなく、その先も思うことができる。
そんな人と出会えていることは幸せなことだ。


それにしても、長い梅雨の真っ只中。
雨がちょうど良い程度に降りますように。

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