雑用に仕事の姿勢が現れてくる
「こんな小さな場所じゃ、自分の実力を発揮できない…」
そんな風に思ったことはないでしょうか?恥ずかしながら、サラリーマン時代のボクは、全然仕事ができるヤツではなかったのに、そんな風に思っておりました。
大きな仕事じゃないと、自分の実力は発揮できないって。これ、横山光輝さんの『三国志』に出てくる龐統というキャラクターの影響を強く受けています。
龐統は、雇い主である劉備に才能を認められて任用されたにもかかわらず、田舎の小さな県の知事に任命されると、ほとんど仕事をせずに毎日酒を飲んでばかりいました。住民からのクレームが劉備の耳に入り、ついに罷免されることになりました。
しかし、龐統はその通知を受けると、溜まりに溜まっていた仕事をたった1日で全て片付けてしまいました。このエピソードは、龐統がどれほどの才人であるかを示しています。
ボクも龐統と同じだと思っていましたが、それはただの思い上がりでした。
でも、もしあなたがチャンスを与える立場だったらどうでしょう?
目の前の小さな仕事に手を抜くような人に、大きな舞台を用意するでしょうか?
まぁ、しないですよね。
大きな舞台を用意する側は、日々の細かいところを見ていないようで、しっかりと見ているものです。たとえば、会社で言えば、飲み会の幹事役がその「小さなこと」にあたります。飲み会の段取り一つできない人に、大事なプロジェクトを任せるわけにはいかない、と考えるのです。
「飲み会とプロジェクトは違う」と思うかもしれませんが、そこに共通点を見い出せないなら、実力不足と判断されるだけです。
実際、飲み会だけ頑張って仕事は頑張らない、という人もたまにはいますが、その能力を仕事に活かしたらすごいことになるのに…って、思うことも多々あります。
「もっと大きな舞台を与えられたら、自分の実力を発揮できるのに…」
昔の自分を説得できるなら、そんな風に思っていないで、いま目の前にある仕事に全力を尽くすことが大切だし、その努力は必ず人に見られている。そして、チャンスはそうした努力を続ける人に自然と巡ってくる。
そう伝えてやりたい。まぁ、聞かないだろうけど。
仕事を任せる側だって失敗したくないのです。だからこそ、たとえ失敗しても「こいつに任せたんだから仕方ない」と思わせるような姿勢で、日々の仕事に取り組むことが求められます。
そんな姿勢が信頼を築き、次の大きなチャンスを引き寄せるのです。
あなたの今いる場所、今取り組んでいる仕事、もしかしたら、それらが小さなことに見えるかもしれません。しかし、その小さなことに全力で取り組む姿勢が、あなたの本当の実力を証明し、大きな舞台への道を切り開いていきます。
飲み会の幹事役だって、やり方次第であなたの能力を示す絶好のチャンスです。しっかりと計画を立て、参加者全員が楽しめるように気を配ることで、あなたのリーダーシップや調整力が見えてきます。そして、その姿勢は確実に上司や同僚の目に留まります。
小さなことをおろそかにせず、一つ一つの仕事に真摯に向き合うことで、あなたの信頼度は増し、徐々に大きな仕事やプロジェクトが任されるようになります。
自分の実力を過大評価せず、目の前のことに全力を尽くしましょう。
こうした努力が積み重なっていくと、やがて大きな舞台があなたを待っています。そのときこそ、これまで培ってきた経験と努力が実を結び、あなたの実力を最大限に発揮できるのです。
最後に、どんな小さな仕事でも全力で取り組むことが、あなた自身の成長につながります。大きな舞台を夢見るなら、まずは目の前の小さな舞台を全力でこなしましょう。その積み重ねが、あなたをさらに高みへと導いてくれます。
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