見出し画像

胸を張る vs 胸を開く。その違いと効果

「胸を張る」「胸を開く」。見た目はさほど変わりませんが、その行動の前提はまったく異なります。

「胸を張る」という言葉は、どんなときに使われるでしょうか?たとえば、自信がなさそうな人への声がけ。たとえば、下を向いて落ち込んでいる人への声がけ。たとえば、虚勢を張りたいときの自分への声がけ。どれも前提がマイナスなんです。より深く掘っていくと、その根底にあるのは「恐怖」です。恐怖に押しつぶされないように、見た目だけは堂々としているように見せかける。自信がないことを見抜かれると自分が保てなくなるという恐怖が奥底に眠っています。

気づいてやっているんだったらまだいいんですけど、ほとんどの場合気づいていません。なので、胸を張り過ぎてしまって、威張っている雰囲気が出ている。自分を保つことに必死で、まわりが見えていないんです。しかし、まわりからしたら、胸を張って堂々としているように見えるけれども、ただの見せかけだって雰囲気からわかるわけです。

一方で、「胸を開く」というのは、一般的には感情や考えを他人に素直に伝えることを指します。他人に素直に伝えられるというのは、自分に自信があるからこそです。この表現は、コミュニケーションや人間関係に関連してよく使われるので、見た目とは関係ないと思われるかもしれません。

試しに「胸を張る」と「胸を開く」をやってみてください。「張る」と思うと、筋肉がピン!と固くなります。さらにその状態を続けることは難しいですよね?でも、「開く」と思うと、筋肉が柔らかく開く感じがすると思います。

身体と心は繋がっていますので、その筋肉の固さは、そのまま心の固さに直結します。外見は同じように見えても、その中身はまったく違うことになります。

もし、自信を失い、落ち込むようなことがあったら、胸を張るんじゃなくて、胸を開いてください。そして、首を下にするのではなく、前を見ていてください。首をまっすぐ、そして、胸を開いた状態で落ち込むことのほうが難しいですからね。落ち込む時は心が先というよりは、身体が先に落ち込む状態を作って、それに心がついていきます。

胸を張った状態で、誰かに横から押してもらう。胸を開いた状態で、誰かに横から押してもらう。面白いくらい前者が弱いので、これも試してみてください。

今回の記事を読んでみて面白い!とか、学びがある!と思ったら、ぜひリアルタイムでメルマガを受け取ってください。期間限定で誕生日プレゼントの『学び』のミニセミナーがもれなくついてきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?